我が家の浴室。
水道の蛇口からポタポタと水が落ちていた。
とくに、給湯しているとき、
水の蛇口の上部から漏れるのは、気持ちが悪かった。

中のパッキンや器具が壊れているのだったら、
面倒なことになる、と思った。
とりあえず、ドライバーで、ネジを締めた。
すると、水漏れが直った。
簡単なことだった。

ちょっとした水漏れを、
防ごうとする気持ちがあれば、
直す糸口にもなるだろう。
もし、それくらいいいか、と考えていたら、
直す動きは始まらなかったことだろう。

先人は貴重な知恵を遺してくれた。
「蟻の穴から堤も崩れる」というのだ。
小さな穴がそこに開くことで、
巨大な堤さえ崩壊につながるというのだ。

まことに、罪とはそのようなものだ。
人間は罪を避けられないにしても、
その都度十字架に前に出るのでなければ、
穴は大きくなるばかりなのだ。

イエスが、穴を懸命に塞いでいる苦悩の顔が
ふと想像された。
もしかすると、オランダなどでは、
そうした福音が語られているのかもしれない。