国際的に、環境問題への対応をする優等生の顔を見せたかったのか、
コンビニエンスストアの深夜営業自粛を政府が呼びかけていた。

反応は、政府にとり散々なものであった。
NHKの深夜の放送もやめろなどという意地悪な大衆の声もあったが、
その時刻に安らぎの情報をもたらすことは続けてもらいたいと私は思う。
まして今は、緊急地震速報が用いられている。
その速報ができなくなってよいのか、という観点もあるわけだ。

コンビニエンスストアが異常に明るいのも知っている。
暗い照明だと陰気になるのかもしれないが、
たしかにそれは電力を必要以上に使っているかもしれない。

しかし、それを言うなら、
巷に溢れている自動販売機はどうなのだ、とむしろ言いたい。

どの程度信用できるか知れないが、
ある人の計算によると、
都内の電力の五分の一が自販機のために使われているという。

しかし、だ。
一ヶ月の自販機の電気料金は、
人一人1日分の人件費にも満たない程度ではあるのだ。
これなら、経営的に、
人に売らせるよりは機械に売らせるほうを
誰もが選択するはずであろう。
しょせん、金の問題なのだ。

コンビニは、そのあたりの人件費も考慮した上で、
たんに自販機にできない点を加味した販売スタイルなのであろう。

コンビニには、深夜の犯罪を抑止する効果もあるという指摘がある。
明るいとかいうことのほかに、
まるで交番の巡査のように、
コンビニの店員という「人目」がそこにある点は、
たしかに軽んじることのできない存在であろう。

接客など意識にないコンビニは多いけれど、
曲がりなりにも、それは「人」なのである。

自販機は、しばしば運営主の自己利益だけの理論で動いており、
コンビニは、必ずしもそうでないという理論を内に宿している。