少し前から放送されていたそうだが、
先日初めて、「ストレッチマン2 特別編」を見た。
あの、朦朧と起きてきた日のことだ。

よくできていた。
テレビ番組の収録場面で、ストレッチマンは、
いささか高慢になった姿を見せる。
そこに、ブラックストレッチマンなるものが登場。
おまえの心の醜いところが形になったのだという。
ストレッチマンは、その悪役に簡単にやられてしまう。

飛ばされた先は、中国。
ここで、聴覚障害者による中国障害者芸術団の千手観音を見て、
ストレッチマンは感動する。
それも、女性にふらふらと鼻の下を伸ばしてついていったという
教育上どうかと思われるような設定で、そうなったのだ。

しかし、そこで、
自分の力を精一杯使うこと、
仲間を信じ、心を一つにしてつくりあげることを、学ぶ。

さらに、少林寺を訪ね、必殺技を教えて欲しいと願うが、
老師には、ただ自分を見つめよと諭される。
ストレッチマンは、自分の中の自己中心性に気づく。

日本のスタジオに戻ったストレッチマンには、
もう高慢な心はなかった。
子どもたちと力を合わせ、
ブラックストレッチマンを倒す。

もともと、
ハンディキャップのある人を中心とした番組である。
が、健常者たちの(と言って差し支えがあれば私の)醜さが
はっきりと暴かれていた。

みてハッスル・きいてハッスル もまた、
コミュニケーション不全のケースを念頭に置いてつくられている。
そのあやめ役の女優(中津真莉子)が、
千手観音の女性の吹き替えも行っていた。
この人のブログは、落ち着いて安心して見ることができる。

かの芸術団を生んだ中国が、
チベットに対して――だけではないが――、
実に強硬な態度を見せており、情報統制もきつく敷いている。
懐の大きさを示すようなことは、できないものかと思う。
強烈な共産主義時代の名残から、逃れられないところもあるのだろうか。

政治思想がどうというふうには、安易に語るまい。
様々な立場の人が、不愉快に思うであろうから。
ただ、人の命が無造作に棄てられていかないようにとは願う。