赤信号でも、自分で責任がもてる範囲であれば、
道路を横断してよい。
そういう考え方の強い文化もある。
個人主義の中でそう判断することには、もちろん理由がある。

だが、それを子どもたちが見ているとしたらどうか。
子どもたちに、赤信号でも渡ってよいのだという教育をしてしまうかもしれない。
反面教師にできるほどに成熟していない場合は、そうである。

子どもたちの目が見ている。
とくに、立派な地位ある人が、悪い見本を示してしまうと、
それを手本にする子どもたちを、世の大人たちは制することができなくなる。
できることはといえば、
あれは悪い人だよ、ということにするだけだ。

政治家が、悪い人の代名詞になってから久しい。
しかしまた、今政治家が、学級崩壊の手本を示して、
しかも自分の姿との自覚なしにしらばっくれているとなれば、
現場の教師はどうすればよいのだろうか。

政治的駆け引きだけで毒を撒かないで、
子どもたちが言い訳ばかりして謝らない世情すら
閣僚が助長していることを、少しは悪びれてほしいものだ。