横綱朝青龍が、骨折と申告していたさなかに
サッカーに興じていたことで、
日本相撲協会から前代未聞の厳しい罰を受けた。

そのことで、先日、
朝青龍が抑鬱状態になっている、と報道があったとき、
私は難しいものを感じた。

そのようなことをした本人が悪いというのも事実である。
他方、罰を与えることで、世間がいじめていることに
なりはしないかという懸念も生じる。
しかしながら昔は鬱などという診断もなく、
こんなパッシングも日常的であったはずで、
いまさらちょっと凹むと病気と見なして甘やかされている、という声もあろう。

いやいや、これはれっきとした病気なのだから、
当然治療しなければならない、という医学的な常識も今は本当だろう。
マラソン選手が自殺したとき、そんな状態だったのではないか、と。

自殺すると自分で口にする者は自殺しないものだ――
そんなことが巷で信じられているようである、という調査が
「こころの健康(自殺対策)に関する世論調査」という初めての調査で発表されている。

自殺の前触れなどない、という根拠はなく、
それは周りにいた自分に責任を負う義務がない、
という意識の現れであるかのように見えるが、
概して私たちは、当人でなければ無頓着である。