NHKラジオで、月曜日、
いのちの特集で一日の番組が展開していた。

「いのちを考える~伝えたい、この大切なもの~」

たった一つの命だから、という
福岡の久留米市のドリームスFMで紹介された
市民団体ワンライフプロジェクトのテーマを
そのままNHKが受けとったのである。

様々な体験談やお便り、
そしてゲストの方々の真摯なお話、
あるいはまたNHKのアナウンサーの司会の軽妙さが加わり、
内容濃い番組であったかと思う。

もちろん一日中張り付いているわけではないので、
部分部分を聞いたに過ぎないが、
これだけ重いテーマを扱いながら、
ときに大笑いしてしまうようなこともあり、
そして涙が出てしまうようなもこともあった。

言えているのは、
いのちや死という問題から
目を背けたり、逃げたりしていない、いうことである。

ハイデガーは頽落と言い、
私たちの日常はそうしたことを避け、
非本来的なものでしかなくなっているが、
ここにあると本来の自己を自覚する者は、
いのちや死から、そしてそれを限る時というものから、
目をそらすようなことはしないものであった。

ラジオの試みは、放送やメディアが、
そうした本来的なもののために役立つことを示していた。
NHKは面白くないとか、
お堅いとか、
そんな声に惑わされてはならない。
やはり全般的に、民放の質や、そうでないとすれば、
スポンサーに限界づけられる民放の条件のことを、
私たちは前提としていなければならないことを重くみるべきなのだ。