公園のユニット遊具に、
雲底を上から歩いて渡るようなところがある。
下を見ると、すっきり全部見えるわけで、
子どもにとっては、恐怖心を覚えるものである。

幼稚園に入るまで、
三男はこれが全くだめだった。
それはそれで無理もないことだった。

理屈ではない。
とにかく「こわい」「できない」のである。

しばらくして、またその公園を訪れた。
なんのことなく、三男はそこを渡った。
にこにこしていた。

たぶん、渡るという能力的には、
以前から、渡る能力があったことだと思う。
しかし、気持ちが超えられなかった。
今、幼稚園でいろいろなことができて、
一歩踏み出す力が与えられたのだ。

「できない」と「できる」
この間に存在する溝は、しばしば心の中にある。