はしかによる、大学などの休校が相次いでいる。
マイナスの経済効果もばかにならないだろう。
大学生の街にある店はあがったりとなってしまう。

あまり大きく言われていないようだが、
1994年に予防接種法が改正され、
集団接種から個別接種に変更になったことが、
今回の若者たちの集団感染に深い関わりがあると思われる。

制度が変わり、それまでの義務接種から、努力目標のように変わったことで、
よく分からないから、と受けずに済ませているケースが少なからずあるのだ。
どうしても受けなきゃいけないというわけじゃないらしいぞ、と。
わざわざ受けに行くというのも面倒臭いなあ、と。
つまり、高校生から大学生にかけては、
麻疹の予防接種を全く受けていない率の高い世代なのである。

もちろん、ワクチンを接種しても、
麻疹に対する抗体の減衰が予想されるために、
かかってしまう、ということも十分ありうる。
しかし、無防備なメンバーは、それよりもかかりやすいのが当然である。

セキュリティ機能を備えていないパソコンが、
ウィルスや悪質なプログラムを防げないのと同様である。

「はしかにかかったようなもの」と、
若いときに何かにかぶれる(夢中になる)ことを喩える言葉がある。
誰もがかかって、抜けていくような響きがそこにはある。
しかし、実のところ麻疹は怖い。
数人に一人は中耳炎を併発する。
肺炎も、一クラス全員がはしかにかかったとすれば、二人ほどそうなる。
脳炎に至ることもあり、さすがに日本では千人に一人など率が下がるにしても、
これが不衛生であったり医療にかからなかったりすると、
十人に一人になるとも言われている。

年間100人近くの人が、麻疹で命を落としているという報告もある。

一歳になったその日から接種可能ということで、
我が家の子どもたちは、一歳の誕生日の記念に麻疹ワクチン接種と決まっていた。
しかし医師によっては、一歳以前が心配だという声もある。

予防接種は難しい。
受けるほうかリスクが高いと考えられることもあるからだ。
親としては、大きな責任を委ねられることになる。
情報の多い時代でもあるし、
できるだけ理に適った報告を探し、子どものために、命のために
動けることは、動いていきたいものである。