2004年から20年に渡りJRAジョッキーとして活躍してきた小牧太騎手が騎手免許の取消申請を行い、7月31日付けでJRA騎手免許を取り消しとなりました。
小牧太騎手は今春から受験した地方競馬騎手免許試験に合格し、8月1日から園田競馬場で調教騎乗、14日よりレースで騎乗予定、兵庫県競馬の騎手として再デビューする形になりました。
兵庫在籍時の1986年〜2004年は地方通算3440勝、JRAへ移籍してからはレジネッタで桜花賞、ローズキングダムで朝日杯FSを優勝するなどJRA通算911勝をあげる活躍を見せていました。
しかし、近年の小牧太騎手はJRAでは騎乗数がかなり落ち込み、中々勝ち負けを期待出来るような馬の依頼も少なくなっていました。
そんな中、今年3月のネクストスター西日本で地方競馬騎手時代の同期だった高知競馬の田中守調教師が管理するリケアサブルで重賞勝利、JRA所属として最後の騎乗となった21日の小倉最終レース、12番人気のモズアカボシで22年10月以来の勝利を飾ったのは見事でした。
個人的には非常に嬉しいこの小牧太騎手の兵庫再移籍。
インタビューでは古巣である兵庫県競馬へ戻ろうと思った経緯、今の時代を生きる若手騎手へのエールなどを語り、特に印象的だったのは「兵庫からメイセイオペラのような馬に出会い、その馬でJRAのG Iを勝ちたい、見返してやりたいです」というコメント。
近年は昔ほど中央・地方のしがらみは少なくなったとはいえ、地方競馬の夢・魅力ってやっぱりこれなんですよね。
地方・兵庫から中央のG Iへ殴り込み、56歳になってもそんな情熱を持ってくれている事に自分も感激しましたし、イグナイターなどの活躍を見ても決して夢物語ではありません。
本人は自分のペースでジョッキーをやっていくと言っていますが、ファンとしてはかつて兵庫県競馬を引っ張っていた当時のような小牧太騎手を期待したいですね!
8月1日のセレモニーでは小牧太騎手の園田時代の師匠で、ニホンカイユーノス、ワシュウジョージ、ロードバクシンなどを管理した曾和直榮元調教師が登場。
非常に厳しい方で有名だった曾和直榮元調教師ですが、「園田のファンの方に可愛がって貰えるように頑張って欲しい」とコメント、それに対し小牧太騎手は「横に居てるだけでちょっとびびっているんですけど」のやりとり笑
8月14日(水)はそんな小牧太騎手がいよいよ園田でレースに騎乗、昔を思い出させてくれるような熱い戦いを期待したいですね!