ダート競馬改革の目玉と言える3歳ダート三冠。ダービーの名が付いているように、その三冠の中で最も重要な位置付けがこの東京ダービーで、8頭立てだった一冠目の羽田盃とは打って変わり、フルゲート16頭になりました。JRA・地方ともに有力馬が回避しましたが、頭数が揃った辺り流石はダービーといったところでしょうか。それでも砂のダービーとしての理想を言えばJRA・南関東がそれぞれ3歳トップクラス各3〜4頭、そして地方各地の優駿競走勝ち馬が揃うようなメンバー、アメリカのケンタッキーダービーのような形。地方の優駿競走の時期調整など来年以降の日程・出走条件の見直しに期待しつつ今年のダービーを楽しみたいですね。
◎10サトノエピック(JRA)
前走のユニコーンステークスは少し煽った形のスタートになり中団の位置、勝負どころからラムジェットなど外から被せられスムーズさを欠きながらもラストは良い伸びを見せて2着。前走勝ち馬と再びの対戦になるが、上手く加速が付いていればもう少し際どかったと思うし、今回はスタートを決めて先団直後辺りで上手く仕掛けていきたいところ。キタサンブラック産駒の大型馬なので広い大井コースは良いし、距離延長も歓迎。早めにアンモシエラを射程に入れて直線で抜け出し、後ろのラムジェットを振り切るイメージ。
○7アンモシエラ(JRA)
ブルーバードカップ優勝馬でメンバー唯一の牝馬。前走の羽田盃は枠順的に自ら目標になる形でハナを切り、結果アマンテビアンコに交わされたが速いペースをラストまで渋とく粘り2着、3着以下には8馬身差を付けた。今回は2000mに距離は伸びるが前走の粘り具合なら問題無さそうだし、メンバー的にここも主導権を取りそう。ラムジェット、サトノエピックなど自身の後ろに付けるであろう馬達が牽制し合って仕掛けが多少でも遅れるようならチャンスは十分。
▲14ラムジェット(JRA)
前走のユニコーンステークスは向正面半ば辺りから徐々に先団を見る位置へ追い上げ、4コーナーで外から加速を付けてサトノエピックとの追い比べを制して優勝。後方から大外一気を決めた2走前のヒヤシンスステークスの印象が強かったが、前走のような途中から仕掛けてラストまでしっかりした脚を使えたのは大きな収穫。今回の有力どころは自身より前目に位置していると思うが、前走と同じような形を取れるかどうか。更に距離が伸びるのは決してプラスには感じないが、ある程度ペースが流れてくれればまとめて面倒も。
△3シシュフォス(船橋)、15ムットクルフェ(大井)、2マコトロクサノコ(船橋)、8シンメデージー(高知)、4ハビレ(JRA)、5ティントレット(大井)、12フロインフォッサル(船橋)
馬券は10サトノエピック中心の相手を絞った三連単、三連複は手広く相手を押さえて買いたいですね。
