春のマイル王決定戦・安田記念に向けたステップ競走であるダービー卿チャレンジトロフィー。ハンデ戦のGⅢという事もあり、マイル路線一線級の出走はありませんが着実に力を付け上り調子で挑んで来る馬も多く、ここで良い走りを見せ安田記念でも台風の目になるような存在が登場するかも知れません。中山競馬は開催6週目、今週からBコースに替わり荒れた部分がカバーされ、先行勢が有利で時計は速くなりそうですが、やはり中山マイルは枠順の差が大きく出る舞台。馬券を占う面では内枠先行タイプが基本、外枠でもすんなり好位へ取り付けるような馬を選びたいところです。
◎7ディオ
○2パラレルビジョン
▲6インダストリア
△15レイべリング、10エエヤン、8アルナシーム、3ラインベック、9セッション、5アスクコンナモンダ
7ディオは一昨年のアーリントンカップ5着以来の重賞出走、自己条件で力を付けての重賞再挑戦。22年のスプリングステークス、アーリントンカップはいずれも5着と元々素質は見せていたが、昨年12月の2勝クラスからリステッド競走まで3連勝。2走前の準オープン戦は外目3番手の好位から抜群の手応えで追走し、直線は半ばまで持ったままで残り1F辺りから仕掛けられるとあっさり抜け出して完勝。前走の東風ステークスは久々の中山だったが外目の枠から先団好位に付け、終始外を回りながらも着差以上の強さで優勝。非常に機動力があり、すんなり好位に付けれるレースセンスが高い馬で中山のような器用な立ち回りが求められる舞台は合うし、馬場状態も問わない。今回の斤量57.5キロは少し見込まれた感じはするが、成績通り充実期に入った印象で、重賞でもメンバー的には十分やれそう。
2パラレルビジョンはデビューから中距離を使われて連勝、22年の神戸新聞杯では1番人気に支持された素質馬。昨年は自己条件で勝ち切れない結果が続いていた為か3走前にダートを使われ、レースでは中団から直線での追い比べを制し優勝。2走前の霜月ステークスは出負けし、追走に手こずっていたように1400mの忙しい距離も合わない中での12着。芝に戻した前走のニューイヤーステークスは流れるペースを好位追走から直線上手くインコースから抜け出して優勝。はっきりした適性は分からない馬だが、前走は長く持続する脚を使えていたし勝ち時計も優秀で、芝のマイルくらいが合うのだろう。今回も引き続きの同舞台、前走のようなイメージでレースが出来る枠順も良い。
6インダストリアは昨年に続きダービー卿チャレンジトロフィー連覇を狙う。3歳時はNHKマイルカップに出走しダノンスコーピオン0秒4差5着と健闘、年末の準オープン戦では直線馬群の真ん中から抜け出し着差以上の完勝。昨年のダービー卿チャレンジトロフィーは中団外目から瞬発力を発揮して優勝。近走は着順こそ振るわないが、2走前は先行有利な馬場の中でも0秒5差、前走でも大きく外を回りながらも0秒5差と、いずれも自身なりにラストは伸びていた。今回は4戦3勝と最も得意とする中山マイルで昨年制したレース、前走からの距離延長もプラス。出来れば良馬場で走りたいところだが、58キロのトップハンデでも上手く中団辺りからロス無く直線を向かえれば力は見せてくれるだろう。
馬券は7ディオ中心の馬単、三連複で買いたいですね。