いよいよ日本時間30日(土)〜31日(日)未明にかけて、アラブ首長国連邦ドバイ・メイダン競馬場で2024ドバイワールドカップデーが開催されます。







今年はUAEダービーに出走予定だったサトノフェニックスが取消、ドバイ国際競走に出走する日本馬は各7競走計22頭になりました。




2024ドバイワールドカップデーの各競走の発走時刻(日本時間)、各競走に出走する日本馬は以下の通りです。



やはり個人的には第6競走のドバイゴールデンシャヒーンに出走する兵庫イグナイターが何よりの楽しみではありますが、他にも豪華なメンバーが揃いましたし、目移りしてしまいますね。


第5競走のUAEダービーに出走するフォーエバーヤングは現在4戦無敗、前走のサウジダービーも着差以上に強かったですし、5戦無敗でここを勝つようなら今年のケンタッキーダービーは混戦模様の下馬評ですし、最有力候補になっても可笑しく無さそうです。


後はイグナイターに騎乗する大井の笹川騎手も含めてですが、第4競走のアルクオーツスプリントの団野騎手、第9競走のドバイワールドカップの原騎手にとっても非常に大きな経験になるでしょうし、世界のトップジョッキーに臆さず強気な騎乗を見せて欲しいところです。




他にも見所満載の2024ドバイワールドカップデーですが、ここでは日本で馬券発売される4競走の予想を紹介します。


番号は馬番です。



まずはドバイゴールデンシャヒーン。



◎6イグナイター(日本)

2年連続地方年度代表馬、地方・兵庫から史上初の海外遠征。これまで重賞8勝、内ダートグレードを4勝。マイルCS南部杯はレモンポップに放されたが2着、続くJBCスプリントでは抜群の手応えから直線抜け出し、追い縋るリメイクを抑え見事JpnⅠ初制覇。前走のフェブラリーステークスは11着に敗れたが、半マイル45秒6と先行勢には非常に厳しい流れを2番手インコースから一旦は先頭に立つ強気な競馬で見せ場十分の内容。ベストは1400mも、前進気勢が強い気性の馬なのでマイルより1200mの方が良く、この枠ならスタートを決めて前走のようなレース運びで良いだろう。アメリカ勢は強そうだが混戦メンバーで抜けた馬居ないし、後は全てが上手く運んで優勝を信じるのみ。何とか園田にドバイのGⅠタイトルを持ち帰って欲しい。

○10ナカトミ(アメリカ)

昨年のBCスプリント3着馬。これまで重賞勝ちは無いが、強豪相手にも遜色ない走りを見せており、ダート6F最高峰のBCスプリントはスタートから先手を取るも一旦好位まで下がり、直線も外に切り替えるロスがありながら3着。前走のペリカンステークスも直線は非常に窮屈になり決してスムーズとは言い難い中3着まで脚を伸ばした。前走内容からシベリウスにも引けは取らないし、スムーズならもっとパフォーマンスは上がって来るだろう。相手なりに走る面もあり、どんな展開でも確実にラストは脚を使って来る。

▲5ホプキンズ(アメリカ)

昨年のドバイゴールデンシャヒーン4着馬。近2走は長期休養の影響もあってかいずれも2着だが、前走はゴール寸前まで粘り込む勝ちに等しい内容。昨年のドバイゴールデンシャヒーンは内を上手く突いたシベリウスに敗れたが、スタートからハナを切り厳しいペースの中4着に粘ったレース振りは負けて強しの競馬。休み明け3走目で状態は更に上がっているだろうし、ここもハナを切れば相当な粘りを発揮して来そう。


△11リメイク(日本)、13シベリウス(アメリカ)、12ランクラシック(アメリカ)、3ドンフランキー(日本)、9ムーヒーブ(UAE)、1ボールドジャーニー(アメリカ)


一応他の馬も評価順に予想しましたが、馬券は6イグナイターの単勝を買いたいですね。



続いてドバイターフ。



◎8ルクセンブルク(アイルランド)

欧州でGⅠ3勝の強豪。前走は枠順、休み明けが影響してか4着。今回は確実に状態は上昇、距離はこれまでの成績から問題無い。差し脚を伸ばす競馬も出来るがタタソールゾゴールドカップを逃げて押し切ったようにどんな競馬も可能。ここは行きたい馬が居らず、主導権を取るなら展開利は大きく見込める。前走からの巻き返しに期待。

○14ヴォイッジバブル(香港)

昨年は香港二冠馬。香港マイルはゴールデンシックスティー、前走の香港ゴールドカップはロマンチックウォリアーといずれも香港が誇る国際GⅠ馬相手に強い2着。2走前に自身初のGⅠ勝ちも飾り、正に今が絶頂期。好位〜中団と位置取りに融通が効くし、相手なりに走って来る印象。近走内容からこのメンバーでも力は十分通用すると思うので、後は枠順を上手く活かして接戦に持ち込めれば。

▲5ドウデュース(日本)

22年の日本ダービー馬。昨年はドバイターフを取消した後は天皇賞秋、ジャパンカップを使われて徐々に復調。前走の有馬記念は流れを読んで動いた鞍上の好騎乗もあり完勝。今回は一気の距離短縮になるが、ボリュームのある馬体や2歳時の走りからは本質的にはこのくらいの距離は合っているだろう。有馬記念や昨年の京都記念のようなレースがこの距離でも出来れば他の馬にとっては脅威。


△4ダノンベルーガ(日本)、16ナシュワ(イギリス)、6ファクトゥールシュヴァル(フランス)、7ロードノース(イギリス)、10メジャードタイム(UAE)、15ナミュール(日本)


馬券は8ルクセンブルクの単勝、8中心の三連複で買いたいですね。



続いてドバイシーマクラシック。



◎9オーギュストロダン(アイルランド)

昨年は英愛ダービーなどGⅠ4勝。ラストランの予定だった前走のBCターフはインを上手く突いた鞍上の好騎乗はあったが素晴らしい瞬発力を発揮して優勝。アメリカの芝で見せたようにドバイの速い馬場は合うし、そこはやはりディープインパクト産駒。陣営は今後ダートへの参戦プランを発表しているが現役続行を決めた限りは自身メインの舞台である芝で負ける訳にはいかないだろう。

○5シャフリヤール(日本)

21年の日本ダービー馬にして22年ドバイシーマクラシック優勝馬。2走前のBCターフは器用な立ち回りを見せオーギュストロダンに食い下がる3着。前走の有馬記念は枠順・展開には恵まれたが、予定していた香港ヴァーズを取消になるなど、決して満足な調整が出来ない中でのレースでも力は見せた。衰えは無いし豊富な遠征経験は強味で、メイダンも今回で3度目。鞍上とも手が合っているし、ロス無くインからひと脚使えれば。

▲2ジャスティンパレス(日本)

昨年の天皇賞春の優勝馬。阪神大賞典を優勝して挑んだ天皇賞春は直線半ばから抜け出し2馬身半差の完勝。秋の天皇賞は展開は向いたがイクイノックスに次ぐ2着に入った。前走の有馬記念は出負け加減のスタートで後方から、前有利な展開を大外を回しながらラストは際立つ脚で追い込み4着。前走は内容を考えれば非常に強い内容で、イメージ的には中山よりメイダンの方が舞台は合っていそう。モレイラ騎手なら無駄に外を回さず、この枠順を最大限に活かしてくれるはず。


△10エミリーアップジョン(イギリス)、11スターズオンアース(日本)、12リバティアイランド(日本)、1ジュンコ(フランス)


馬券は9オーギュストロダンの単勝、9中心の三連複で買いたいですね。



ラストはドバイワールドカップ。



◎6カビールカーン(UAE)

カザフスタン、ロシアで9戦8勝2着1回、今年からドバイに移籍。メイダンダート2000mの初戦を優勝、前走アルマクトゥームチャレンジはスタートで後手を踏んだがすぐに先団を見る位置を追走、終始楽な手応えで直線へ向くとあっさり後続に4馬身以上の差を付けて楽勝。前走は非常に強い内容で、一気に勢力図を塗り替える可能性すら感じさせるパフォーマンス。今回は相手が強くなる分スタートはきっちり決めたいところだが、五分のスタートで楽に好位付けなら想像以上の強さを発揮する雰囲気も。

○4デルマソトカゲ(日本)

昨年のUAEダービー馬で秋は3歳馬ながらBCクラシックで2着。今回で海外6連戦目になるが、日本馬4頭の中で一番海外経験が豊富な馬で、前走は休み明けで5着だが、昨年もサウジからドバイへ転戦しUAEダービーを楽勝、2走目のドバイで本領発揮だろう。BCクラシックでは早めから持続する脚で2着に入ったように切れ味というより持久力タイプの馬なので、如何に発馬を決めて先行、自分のタイミングで仕掛けて行けるかどうか。伸び盛りの4歳馬だけに、昨年秋から更に地力が増しているならチャンスは十分。

▲9ニューゲート(アメリカ)

ダートの本場アメリカからの遠征馬で前走初GⅠ勝ち。安定した先行力を武器に昨年2月に重賞勝ち、長期休養を経て僅差2着が続いていたが、前走のサンタアニタハンデは良い手応えで先団を見る位置を追走、直線は外に持ち出され、粘るサブサナドールをきっちり交わして優勝。まだ一線級と戦った経験こそ少ないが、前走は2000mで長く良い脚を使えていた好内容のレースで、続けての同距離は好感。4歳馬という事で長期休養から急成長している可能性はあるし、名門厩舎がドバイ遠征を決断した辺りからもそれなりに手応えがあるのだろう。鞍上の手綱も非常に恐い。


△11ウシュバテソーロ(日本)、12ウィルソンテソーロ(日本)、10セニョールバスカドール(アメリカ)、3ディファンデッド(サウジアラビア)


馬券は6カビールカーンの単勝、6中心の三連複で買いたいですね。



なお、2024ドバイワールドカップデーは地上波でも放送はあるようですが、以下の通りグリーンチャンネルで無料生中継されます。





それでは皆さん、グッドレースを!!






頑張れ👊