ネット投票の時代になり、全国の地方競馬の売り上げが飛躍的に伸びている近年、その中でもJRA開催後の競馬ファンを狙ったレース編成、特に「一発逆転ファイナルレース」もメインの重賞を凌ぐ人気を見せ、非常に盛り上がっている高知競馬。そんな高知競馬場で行われる唯一のダートグレード競走が今回の黒船賞で、今年で第26回を迎えます。売り上げが急上昇し、レースの賞金も非常に高くなっている高知競馬ですが、当地の最高峰である黒船賞を制した地元馬は第1回のリバーセキトバのみ。馬券の売り上げが良く、注目を浴びている競馬場だけにそろそろその人気に相応しいスターホースの誕生が望まれます。今年もJRA勢は強そうですが、地元勢も良いメンバーが揃いましたし、願わくば第1回以来の地元勢優勝を期待したいですね。
◎4サンライズホーク(JRA)
○8ヘルシャフト(高知)
▲7マルモリスペシャル(JRA)
△11ヘリオス(JRA)、2シャマル(JRA)、10タイガーインディ(兵庫)、9モダスオペランディ(高知)
4サンライズホークは現在ダートグレード3連勝中。勢に乗っての4連勝を目指す。未勝利から4連勝で昨年1月にオープン入り、重賞初挑戦のクラスターカップこそスタートが甘く追走に苦しみながら9着に大敗も、次のサマーチャンピオンではスタートからハナを切り、2着に0秒5差を付けて完勝。2走前の兵庫ゴールドトロフィーはプラス20キロの馬体も、ボヌールバローズを先に行かせ、2番手追走から早めに仕掛けて押し切った。前走のかきつばた記念はスタート直後にゴチゃついたが、他が外に進路を取る中、インコースから勢い良くハナへ、早めから後続にプレッシャーを掛けられる形になるも直線でもうひと脚使い優勝。近走はスタートも比較的安定して来たし、馬体の充実から今が絶頂期に入った印象。馬場・コースを問わず先行力を発揮出来るので高知の馬場も気にならず、メンバー的に既に負かしたJRA勢ばかりで恐さも感じない。スムーズに先行ならダートグレード4連勝は濃厚か。
8ヘルシャフトは黒船賞選考競走の重賞を連勝、地元の大将格としてJRA勢・地方他地区勢を迎え撃つ。一昨年秋に高知へ来てC3からA級まで勝ち上がり、今年に入り地方全国交流・黒潮スプリンターズカップを番手追走からあっさり5馬身差を付けて楽勝、重賞タイトルを掴んだ。前走の御厨人窟賞でも直線早め先頭から突き放す一方で5馬身差の楽勝と完全に本格化を思わせる走りを見せた。当地の水も合っているし、馬場状態問わず持ち味である先行力で他馬を圧倒。JRA在籍時には3歳オープン特別・伏竜ステークスで後のGⅠ/JpnⅠ3勝のテーオーケインズに0秒4差を付ける完勝を収めており、持った素質は非常に高い。今の勢い・充実度、スピード能力は十分の馬なので、JRA勢相手でもいつも通りの強気な競馬が出来れば楽しみ。
7マルモリスペシャルは前走兵庫ゴールドトロフィーで見所ある末脚を発揮して僅差4着。昨年4月にオープン入りを果たしてからはワンパンチ足りない競馬が続き、重賞初挑戦の武蔵野ステークスでは14着。2走前のギャラクシーステークスでは8番人気と評価は低くかったが、先団を見る好位で脚を溜め、直線は外に持ち出して仕掛けられるとラストはカセノダンサーとの追い比べを制して優勝した。前走の兵庫ゴールドトロフィーは少し滑り加減のスタートで後ろの位置取りになったが、直線は大外から目立つ脚で追い込み0秒2差4着まで詰め寄った。前走はスタートが微妙だったが、今回は2度目の1周1400mコースで慣れが見込めるし、スムーズに先団を射程に入れた位置で脚が溜まればまとめての差し切りもありそうな感じ。鞍上とも手が合っている印象でハマればJpnⅢを勝てる力は十分あるだろう。
馬券は4サンライズホーク中心の三連単で買いたいですね。
