3月23日(土) 2024日経賞(GⅡ) 4歳以上別定 1着賞金6700万円 中山芝2500m 発走15:45




西の阪神大賞典と並び、春の天皇賞へ向けた重要な前哨戦である東の日経賞。最近ではGⅠ3勝馬タイトルホルダー、海外GⅠ馬ウインマリリンが優勝するなど、依然それなりに権威がある重賞レースではありますが、今はステイヤーにとっては不遇とも言える時代。日経賞に関しては距離が2500mという事で、根っからのステイヤーが揃う訳ではなく、馬券を占う面では多少中距離以上もこなせ、コーナー6回のコース、トリッキーな中山コースが得意な馬を中心としたいところ。小粒な印象は否めないメンバーなので、逆に勢いのある馬にも注目したいですね。




◎9ボッケリーニ

○5マイネルウィルトス

▲10クロミナンス

△1ヒートオンビート、2マテンロウレオ、6シュトルーヴェ




9ボッケリーニは過去2年の日経賞で連続2着。昨年は宝塚記念でイクイノックスの0秒5差7着と健闘、近走もタイム差無しの2着が続いており、あくまで展開ひとつの競馬。今年初戦、前走のAJCCでは早めから仕掛け長く良い脚を使ったが、直線一旦は先頭に立った所で気を抜いた感じになり、そこをチャックネイトにハナ差交わされる悔しい2着。前走は惜しい結果だったが、あけ8歳でも衰え無く改めて力は示したレース。引き続き中山コースになるが、現状から距離延長は良いし、馬場は問わないが、過去2年の日経賞や近走を見ても雨で力の要る馬場は歓迎だろう。もう少し内寄りの枠に越した事はなかったが、少頭数なのでそこまで枠は気にならない。相手なりの面もあり、勝ち切れるかは微妙だが、馬券の軸という意味ではこの馬か。

5マイネルウィルトスは重賞で2着4回、今回こそ悲願の初タイトルが懸かる。21年3月にオープン入りし、すぐにリステッド競走を優勝。重賞でもオーソリティ、ボッケリーニ、ゼッフィーロら強豪相手にGⅡ2着と好走。前走のAJCCは馬場が悪い中で最内枠、終始後続の目標になるハナを切る形になり5着。前走は枠順から仕方の無いレースだった印象で、それでも勝ち馬から僅差で、やはりこれまでのように先団を目標に持久力・長く良い脚を使って行くレースが合うだろう。持ち味を活かす意味では距離延長は歓迎で、今回の枠順なら好位から自分のタイミングで加速を付けて行く競馬が出来る。福島民報杯や函館記念の内容から雨が降って力の要る芝になれば更に力は発揮出来るだろう。

10クロミナンスはオープン入り直後、重賞初挑戦の前走AJCCで3着と健闘。2走前のノベンバーステークスは中団やや後ろで脚を溜め、直線外から粘る好位勢を交わし切って優勝。前走は一気の相手強化のGⅡで、インコースが荒れた中山で内枠と厳しい条件だったが、荒れた内からラストまで渋とく脚を使い、勝ち馬に0秒2差3着と強い内容。前走内容から力の要る馬場、別定重量のGⅡでも好勝負出来る力を証明、初距離2500mに関しても酷く掛かる面も無いので対応出来るだろう。2走前の上がりから瞬発力を要する流れになっても持ち味は活かせるし、展開・馬場を問わず力を出せるのは非常に魅力的。この枠なら逆にスムーズに好位へ取り付けそうで、充実期に入った今なら初タイトルの可能性は十分にありそう。




馬券は9ボッケリーニ中心の馬連、三連単で買いたいですね。