3月24日(日) 2024高松宮記念(GⅠ) 4歳以上定量 1着賞金1億7000万円 中京芝1200m 発走15:40






春のスプリント王決定戦である高松宮記念。昨年のスプリンターズステークスを制したママコチャは出走してはいるものの、絶対王者という印象も無く、現在の日本のスプリント界は主役不在の状況。そんな手薄な日本のスプリントGⅠを狙ってか香港のビクターザウィナーが参戦。スプリント大国で知られる香港のGⅠホースで、当地の一線級とも互角の勝負をしており、レベルだけ考えればあっさりがあっても不思議では無い感じですね。後は今の時期は馬場が荒れやすく、過去の高松宮記念を見ても20年〜22年が重馬場、昨年23年が不良馬場とこれは非常に重要なポイントになりますね。香港馬は気にはなりますが、馬場状態・枠順が大きく勝敗に関わりそうです。




◎10ビクターザウィナー(香港)

○1ビッグシーザー

▲2マッドクール

△3ナムラクレア、5トウシンマカオ、6ルガル、12ロータスランド、14ママコチャ




10ビクターザウィナーはスプリント王国・香港のGⅠホース。暮れの香港スプリントはジャスパークローネにハナを取られる形ながらも直線早めに先頭で抜け出し、ラストまで渋とく粘り0秒3差4着。2走前は61キロに加え、初の直線競馬が影響してか7着に敗れたが、続く前走のセンテナリースプリントカップでは抜群のスタートからハナを切り、直線も後続を寄せ付けず優勝、GⅠ制覇を果たした。今回は初の遠征・左回りになるが、中京芝コースでの追い切りでは軽快な走りを見せており、その動きから問題無いだろう。重たい馬場も昨年9月のレースで優勝した経験があるし、日本馬との持ち時計の比較からも逆に道悪はプラスに働く可能性はある。過去のレースを見てもダッシュ力・ゲートの速さが際立っている馬だが、香港スプリントのレース振りから控える形にも対応出来る。ラッキースワイネス、ウェリトンなど、スプリント大国香港のトップホースとも互角に渡り合っており、レベルに疑問符が付く今の日本の短距離界なら力を見せつけそう。

1ビッグシーザーは早くから短距離での大成が期待されて来た馬で、GⅠで悲願の重賞初制覇を狙う。これまでオープン特別・リステッド競走で4勝、昨年は展開面や直線の不利などがあり、成績は落ちていたが、今年に入り淀短距離ステークスを好位から直線早めに抜け出して優勝。前走のオーシャンステークスは流れるペースから追っ付けながらの追走になったがラストまで脚を使い続け2着。近2走から元々高かった素質が開花して来た印象があり、稍重での前走の走りを見てもラストまで長く良い脚を使っており、あの内容なら道悪で力の要る馬場も特に気にならない。2歳時の事だが中京は2戦2勝とコース適性もあり、土曜のレースからもインコースは特別悪い訳ではないのでこの枠も問題無いだろう。

2マッドクールは昨年のスプリンターズステークスの2着馬。昨年のシルクロードステークスは重賞初挑戦で1番人気に支持され、ハナを切って後続の目標になりながらもナムラクレア、ファストフォースに次ぐ0秒1差3着と上々の内容。春雷ステークスでは重馬場にしては流れるペースを番手でレースを進め、直線は粘るキミワクイーンを抑え優勝。CBC賞は58.5キロで夏バテも影響し9着も、続くスプリンターズステークスは荒れたインコースから脚を伸ばし、ママコチャにハナ差まで詰め寄る2着。前走の香港スプリントは初の海外遠征で慣れない環境、馬体も減っていた中でのレースで8着。今回は休み明けになるが調教後馬体重から体は戻っているし、その意味では前哨戦を使わず直行は正解か。春雷ステークスやスプリンターズステークスの内容、血統面から力の要る馬場は良いと思うし、この枠なら右回りと左回りの違いはあれど昨年のGⅠ2着の時のような走りを期待出来そう。中京は通算(3・0・2・1)と高い適性があり、混戦メンバーならチャンスはあるだろう。




馬券は10ビクターザウィナー中心の馬単、三連複で買いたいですね。