阪神芝3000m、天皇賞春へ向けた伝統の前哨戦である阪神大賞典。これまで数多くの名馬が優勝、23年〜25年ではゴールドシップの3連覇などがありましたが、阪神大賞典というとやはり96年、ナリタブライアンとマヤノトップガンが3コーナー過ぎからビッシリ馬体を併せての一騎打ちが印象的ですね。近年はステイヤーには厳しい時代になりましたが、春の天皇賞を占う意味では最重要前哨戦に違いはありません。
◎10サヴォーナ
○2ブローザホーン
▲6テーオーロイヤル
△13シルヴァーソニック、8メイショウブレゲ、3ディアスティマ、9ワープスピード
10サヴォーナは昨年の菊花賞5着、GⅡで2度の2着、悲願の重賞初制覇が懸かる。
昨年の菊花賞は途中から積極的にスタミナを活かす形に持ち込んで5着に健闘。
前走の日経新春杯は久々もそれなりの仕上がり具合で挑んだレースで、先行し速いペースながらラストまで渋とく粘り込み2着。神戸新聞杯や菊花賞のようにスローペースでも機動力を活かせるし、前走のように速いペースになっても持ち味のスタミナを発揮出来るように展開面を問わないのは強調材料。阪神コースにも強く、今回も前走のように先行し好位に付けて持久力を発揮する展開になれば。2ブローザホーンは前走の日経新春杯で重賞初制覇。昨年5月にオープン入りし、直後の函館記念で後方から長く良い脚を使い3着。続く札幌日経オープンは力の要る馬場も後押したが、積極的な競馬で後続を6馬身千切る楽勝。前走日経新春杯は流れは向いたが良馬場で2分23秒台の決着を差し切って優勝。今回の3000mは初めてになるが、小柄も長距離に向く体型の馬で、不良馬場の烏丸ステークスや洋芝稍重の札幌日経オープンの走りからスタミナは十分で、むしろこの距離延長は歓迎だろう。時計が出る馬場にも前走でしっかり対応出来たし、恐らく充実期に入った感じなので58キロでも。
6テーオーロイヤルは前走のダイヤモンドステークスで優勝、同レース2回目の優勝。長期休み明けのアルゼンチン共和国杯は10着も勝ち馬から0秒6差とまずまずの走り、叩き2戦目のステイヤーズステークスは主導権を取ったアイアンバローズが後続に脚を使わせる展開の中、自身は外を回しながら上がり33秒9の脚で追い上げ2着と変わり身を見せた。前走のダイヤモンドステークスはスタートから折り合い抜群で追走、直線に入ると粘るサリエラをきっちり差し切って優勝。阪神で行われた22年天皇賞春ではタイトルホルダーの3着と好走しているように阪神長丁場に対する適性も申し分ない。良馬場の瞬発力勝負、力の要る上がりが掛かる馬場と双方に対応出来る馬で位置取りにも大きく拘らない。ここでも崩れる事は考えにくく、もちろん重賞連勝の可能性は十分。
馬券は10サヴォーナ中心の三連単で買いたいですね。