3月9日(土) 2024 中山牝馬ステークス(GⅢ) 4歳以上牝馬ハンデ 1着賞金3800万円 中山芝1800m 発走15:45




中山牝馬ステークスは阪神牝馬ステークス、福島牝馬ステークスと並ぶ春の女王決定戦・ヴィクトリアマイルへ向けたステップ競走のひとつ。重賞昇格から施行時期・施行条件はほとんど変わらず行われている中山牝馬ステークスですが、コーナー4つで器用さが求められる舞台に対し、本番であるヴィクトリアマイルはワンターンでコーナー2つのマイル戦という事で求められる適性は大きく違います。コーナーが多い舞台での立ち回りが上手な馬を選びたいところですが、ハンデ戦という事もあり、やはり今年も難解な一戦になりそうです。




◎11コスタボニータ

○8ヒップホップソウル

▲1タガノパッション

△14ククナ、5シンリョクカ、16ラヴェル、3クリノプレミアム、13フィフスプライド、15フィールシンパシー




11コスタボニータはオープンに上がった昨年こそ勝ち星はあげられなかったが、GⅡ、GⅢであと一歩に迫る3着と健闘。昨年春の阪神牝馬ステークスは直線で内から外に切り替えるロスがありながら僅差3着、夏のクイーンステークスは4角で前が壁になり、仕掛けが遅れてしまうもラストは馬場の真ん中から良い脚を使い0秒2差3着といずれも強い競馬。前走の愛知杯は1000m57秒4という速い流れで、自身より後ろに付けた2頭に先着されたが、好位から渋とく伸びて僅差3着と展開を考えれば強い内容だった。最終追いは馬場が悪かったので少し時計は掛かったが、レースを使い続けても上位争いしており、状態は良い意味で平行線、安定しているだろう。近走着順で崩れているのは東京のみで、器用な立ち回りが持ち味の馬なのでコーナー4つのコースレイアウト、ベストの1800mなら力は発揮出来る。2走前は牡馬相手のリステッド競走でクビ差2着と力は見せており、いつも通り好位からひと脚を使えればいつ勝ち切っても可笑しくない。

8ヒップホップソウルは昨年のフラワーカップ、紫苑ステークス、中山コースの重賞でいずれも0秒1差2着。昨年の紫苑ステークスは先行勢総崩れの展開の中、好位追走からゴール寸前まで粘り半馬身差2着と非常に強い内容。近2走はスタートが決まらず後方の位置からの競馬で展開が向かなかったりと全く持ち味が活きず大敗。高い持久力が武器の馬なので比較的上がりが掛かる中山コース自体は合うし、前走のマイルより今回の1800mの方が遥かに競馬はしやすい。馬場が重く上がりを要する展開ならフラワーカップのような形も考えられるが、やはり理想は紫苑ステークスのように早めから仕掛けて行く形。55キロでも舞台はベストなので、持ち味発揮なら十分に上位争い出来る。

1タガノパッションは21年オークスの3着馬で、久々の重賞出走となった前走の愛知杯は半馬身差の2着。自己条件を中々勝ち切れない中で格上挑戦となった前走の愛知杯は道中馬群の中団で脚を溜める競馬、直線は外に持ち出すと鋭く伸び、早めに抜け出したミッキーゴージャスに半馬身差まで迫る2着。前走は展開こそ向いたが、久々の重賞でも改めて力を見せた。前走よりやや相手は強化されるが、オークス3着の実績があるし、準オープンクラスでは後の重賞好走馬相手に僅差の勝負をしており、牝馬限定のハンデ重賞なら力は見劣らない。重賞で2着直後も53キロと、他の有力どころに対してハンデも恵まれた印象。終いは確実で、枠を上手く活かせればここも好勝負が見込めそう。




馬券は11コスタボニータ中心の三連複で相手は手広く押さえて買いたいですね。