3月2日(土) 2024 チューリップ賞(GⅡ) 3歳牝馬馬齢 1着賞金5200万円 阪神芝1600m 発走15:35





桜花賞へ向けた最重要トライアルであるチューリップ賞。暮れの阪神JF、そして桜花賞と同じ阪神外回り1600mという舞台から非常に重要なレースで、過去の優勝馬・上位馬にはその年の有力馬の名が多く並びます。今年も朝日杯FS3着馬タガノエルピーダをはじめ高い素質を持った馬が桜花賞を見据えて出走。昨年の優勝馬モズメイメイはハナを切っての逃げ切り、やはり開幕2週目の阪神、先週のレースからも外枠でも多少強引に前へ行ける馬に有利な馬場でしょう。




◎16タガノエルピーダ

○9スティールブルー

▲12ショウナンマヌエラ

△6スウィープフィート、5ミラビリスマジック、13エラトー、10ガルサブランカ、2ラーンザローブス




16タガノエルピーダは個人的に本命にした前走の朝日杯FSで3着に健闘。京都芝1600mのデビュー戦は逃げたクランフォードに有利なスローな流れを好位で追走し、逃げ切り濃厚な形ながらもきっちり差し切って優勝。前走の朝日杯FSは牡馬の一線級・強力メンバー相手、先行勢に厳しい展開を好位3番手のインコースを追走、4角で外に振られながらもラストまで渋とく脚を使って3着に粘った。スロー、ハイと2戦とも異なるペースでも対応出来る能力、特に前走は先行した馬で唯一上位争い、3着に入る強い競馬で、持った総合力の高さを感じさせる。今回は牝馬同士で前走と同じ舞台設定、枠順は歓迎出来ないが好位からひと脚使える融通性がある脚質でどんな展開にも対応出来る。休み明けでも入念に乗り込まれ最終追いは坂路で自己ベストをマーク、G I好走実績がありながらも未だ1勝馬で、本番の権利取りへ高いレベルの仕上がりで挑んで来るだろう。

9スティールブルーは近2走の重賞で僅差の3、4着と好走。2走前のアルテミスステークスは外枠からスムーズに折り合って3番手を追走、結果的に直線は後ろに付けた2頭の目標になる形で3着に敗れたが内容としては上々。前走のフェアリーステークスは意図的なのか思ったより後方の位置で脚を温存、直線は外から鋭く伸びたが4着と人気を裏切る形になったが、あくまで上位勢とは取ったコース取りの差で、改めて力は見せたし悲観する内容では無いだろう。前走のように終いを活かすなら広い外回りコースに変わるのは歓迎だが、今の阪神の馬場傾向を考えると2走前のように好位付けの競馬が理想か。重賞級の力は明白だが、1勝馬なので何とかここで優先出走権が欲しいだけに陣営の勝負度合いも高い。後は馬格がある方ではないので、輸送による極端な馬体減が無ければ。

12ショウナンマヌエラは持ち味の先行力を武器に重賞でも好走。中京でのデビュー戦を逃げ切って挑んだ新潟2歳ステークスは遅い流れながら勝ち切ったアスコリピチェーノの強さが目立ったが、勝ち馬は後に阪神JFも制した馬で、単純にその馬に0秒2差なら評価は出来るだろう。前走のアルテミスステークスはハナは切ったがスタートが出負け加減だった分で前半余分に脚を使ってしまい、最後は瞬発力の差でキレ負けした内容、成長分込みとはいえ極端なプラス体重もラストの粘りに影響したか。今回は初の右回りになるが、開幕2週目で先行有利な馬場は非常に魅力的で、12番枠でもダッシュを効かせてすんなり主導権なら問題無い。出来るだけペースを落とした逃げを打てれば。




馬券は16タガノエルピーダ中心の馬単、三連複で買いたいですね。