3月2日(土) 2024 オーシャンステークス(GⅢ) 4歳以上別定 1着賞金4300万円 中山芝1200m 発走15:45




春のスプリント王決定戦・高松宮記念の前哨戦のひとつで、先に行われたシルクロードステークスはルガル、阪急杯はウインマーベルがそれぞれ優勝。高松宮記念には昨年のスプリンターズステークス優勝馬ママコチャ、同3着ナムラクレアや重賞6勝馬でラストランとなるメイケイエール、香港からビクターザウィナーなどが出走予定も、確たる馬は不在な印象。それだけにあまり本番と直結する印象が無いオーシャンステークスですが、ここで見所ある競馬をするような馬なら今年の高松宮記念では有力候補になってくるかも知れません。




◎15トウシンマカオ

○16シナモンスティック

▲4グレイトゲイナー

△9シュバルツカイザー、10ビッグシーザー、3ショウナンハクラク、11キミワクイーン、8バルサムノート




15トウシンマカオは22年、23年の京阪杯を連覇、前走に続く重賞連勝を狙う。マイルでデビュー勝ちをしているが、重賞・G Iでは少し距離が長く、NHKマイルカップ8着後は本格的にスプリント路線へ。3歳ながら古馬相手のオパールステークス、京阪杯を連勝、昨年のG I高松宮記念は脚を溜めにくい外枠に加え、思ったより後方の位置取りも馬場状態から厳しかった印象。その後は僅差の3着、2走前は枠順の事もあってか積極的に出して行く競馬をするもラスト1ハロンで止まり9着。前走の京阪杯は外差し馬場は向いたが、上手く道中で前に馬を置く場面を作り、直線は一気の差し脚で突き抜けた。やはり1200mで溜める形ならラストは切れるし、速い時計の決着はもちろん、函館・札幌のレース振りからある程度力の要る馬場もこなせる。初の中山でもコースは問わない馬で、自身1200mなら外枠にも対応出来る。好位から少しでもひと脚溜める場面を作れれば。

16シナモンスティックは前走1番人気に支持されたカーバンクルステークスで12着に敗退、巻き返しが期待される。昨年6月にオープン入りを果たすと夏にはオープン特別で優勝、2走前は初の重賞挑戦になったが、スタートからハナを奪うと直線はナムラクレアに交わされながらも渋とく粘り、接戦の2着争いを制した。前走のカーバンクルステークスは休み明けで2走前から更に馬体が増えて482キロ、レースではハナを切ったグレイトゲイナーを先に行かせて番手追走も直線で脚が上がり12着に大敗。前に行った馬がそれなりに残る展開だった事から、恐らく敗因は牝馬での57キロに加え陣営がコメントしているように太め残りだろう。時計勝負への懸念はあるが昨年から充実して来たし、きっちり馬体が絞れていれば1分7秒台の決着にも対応出来る余地はありそう。あいにくの大外枠だが、無理にハナを切らなくても良い馬だし、逆に揉まれずスムーズに好位へ取り付ける枠順とも考えられる。人気は無さそうだが、前走からの巻き返しに期待したい。

4グレイトゲイナーは前走カーバンクルステークスで2着、同じ舞台で重賞初制覇が懸かる。21年のアイビスサマーダッシュ5着の実績はあるが、昨年秋に人気薄ながら準オープン、オープン特別を連勝。2走前の京阪杯は外差し馬場でも好位追走から自身も渋とく脚を使って6着と善戦。前走のカーバンクルステークスは意図的に馬体を絞ったのかマイナス10キロ、レースでは1番枠というのもありスタートから押してハナへ行き、ゴール寸前まで粘りアタマ差の2着に好走。元々ハナに固執するタイプでもないが、今の中山では好枠と言える枠が当たり、恐らく今回もハナを叩きそう。メンバーは前走より強くなるが、枠順・馬場を味方にすんなりした形に持ち込めれば善戦以上の可能性は十分。




馬券は15トウシンマカオ中心の三連複で買いたいですね。