3月3日(日) 2024 弥生賞(GⅡ) 3歳馬齢 1着賞金5400万円 中山芝2000m 発走15:45





近年はトライアルを挟まず本番へ直行する傾向が強くなりましたが、21年は後の菊花賞馬タイトルホルダー、22年は1着アスクビクターモアが菊花賞、2着ドウデュースがダービーを優勝、昨年優勝馬タスティエーラはその後ダービー馬に輝き、クラシックへの重要なステップ競走に変わりは無いと言えます。昨年末のホープフルステークス、そしてクラシック一冠目の皐月賞と同じ舞台設定から、それを意識したメンバーが多く、頭数こそ落ち着きましたが今年も素質馬が揃った感じです。もちろん、日本ダービーを見据えた馬も見受けられ、やはり注目度は高い重賞です。




◎9ダノンエアズロック

○3シュバルツクーゲル

▲5シンエンペラー

△6トロヴァトーレ、1アドミラルシップ、10ファビュラススター




9ダノンエアズロックは新馬、オープン特別と連勝、いよいよクラシック戦線へ向け登場。東京芝1800mのデビュー戦は好スタートから少し力味加減で2番手を追走、直線はギリギリまで仕掛けを遅らせて追い出されたが、後ろとの差が縮まりそうで縮まらず、そのまま押し切って優勝。続く前走のアイビーステークスも好スタートを決めて先行、2番手で折り合いを付けて追走し、直線は粘るホウオウプロサンゲを上がり最速32秒7の脚で捕らえ優勝。アイビーステークスは1分3秒1と遅い流れで、展開的には逃げ切られても可笑しくない内容で、それをきっちり差し切ったあたりは能力の証明だろう。折り合い面もデビュー戦より付くようになっていたので今回の距離延長、2000mにも対応出来そう。ノド鳴りの症状は気になるが、それを気にさせないくらいの大物感があり、能力発揮ならあっさりも。

3シュバルツクーゲルは昨年11月の東京スポーツ杯2歳ステークスの2着馬。中山芝2000mのデビュー戦は遅い流れを2番手で折り合い、直線はギリギリまで追い出しを我慢、外からカニキュルに並び掛けられるも、余裕ある感じで突き放して優勝。前走の東京スポーツ杯2歳ステークスは単独2番手で直後に勝ち馬のシュトラウスに目標にされる厳しい形ながらラストまで渋とく粘って2着に入った。前走のレース振りから高い持久力・心配機能を感じさせる馬で、長い距離は合っているタイプの馬だろう。今回と同じ舞台でデビュー勝ち、速い時計にも対応出来るし、先行力が活きる今の中山の馬場は良い。ここも積極的な競馬が出来れば期待は十分。

5シンエンペラーは兄が19年仏ダービー、20年凱旋門賞を制したソットサスという超良血馬。デビューから血統通りの期待に応え京都2歳ステークス優勝、G Iホープフルステークスで2着と活躍。好位から突き抜けた新馬戦、出負けしながらも直線は馬群を割って抜け出した京都2歳ステークスと異なるレース振りで連勝。前走のホープフルステークスはインコースで折り合いを付けて追走、抑え切れない手応えで直線早めに先頭に立つもレガレイラの末脚の前に2着。敗れはしたが着差は3/4馬身差と僅かで、直線は坂を上がってからもうひと伸びしていたように改めてポテンシャルの高さを見せた内容。やや力味加減で追走する面はあるが、そこまで酷く掛かる感じでは無いし、2000mも3戦目、前走とは同じ舞台なら不安は無いだろう。久々でも最終追いのラスト1Fは良い推進力を見せており仕上がりは良好。それなりの先行力もあり、ここは皐月賞への叩きと言えどきっちりまとめて来そう。




馬券は9ダノンエアズロック中心の三連単で買いたいですね。