南関東牝馬クラシック、桜花賞へ向けた前哨戦・ユングフラウ賞。本番がこれまでの1600mから昨年より1500mになりましたが、これは出走頭数の拡大(11頭→12頭)はありますが、やはり極端な内枠有利なコース形態が大きな変更理由と思われます。桜花賞トライアルであるユングフラウ賞との関連性の面からも本番と100mとはいえ距離が近くなりましたし、昨年優勝馬サーフズアップは桜花賞でも2着と好走。桜花賞へ向けてはもちろん、今年は3月にネクストスター東日本も控えており、スプリント志向が強い馬にとっても大事なレースになりそうです。
◎5プリンセスアリー(浦和)
○4スピニングガール(大井)
▲6スティールマジック(船橋)
△3イマヲトキメク(船橋)、8モノノフブラック(浦和)、2ミチノアンジュ(大井)、12ファーマティアーズ(大井)
5プリンセスアリーはデビューから4戦地元戦をつかわ4戦3勝2着1回。2連勝で挑んだ2走前の浦和ジュニアチャンピオンはスタートから初めて逃げる形も終始ライゾマティクスに並ばれ、3コーナーからゴールにかけてびっしり馬体を併せた叩き合いの末2着。前走のURAWAなでしこオープンは好スタートを切るも控える形でレースを進め、3〜4コーナーから早めにエンジンを掛け直線外から前を差し切って優勝した。スタートが速く先行力はある馬だが、デビュー2戦目や前走の内容から差す形でも競馬は出来る自在性がある。良馬場で1分30秒5の持ち時計からも浦和1400mの適性が高く、デビュー4戦と同じような内めの枠順も良いだろう。鞍上がどんな騎乗を見せるかも楽しみ。
4スピニングガールは牡馬混合重賞ゴールドジュニアの3着馬。前走の東京2歳優駿牝馬はスタート〜道中の位置取り自体は悪く感じなかったが、上位は先行勢が占めたように中団に付けた事が結果的に展開が向かない形になり7着。2走前のローレル賞では序盤はスムーズさを欠くも、インコースから上手く立ち回り3着とマイルにも対応出来たが、やはりゴールドジュニアのラストの伸び脚・着差を考えると短距離寄りな感じがあり、前走から少しでも距離が短くなるのは良さそう。枠順を上手く味方に付けて立ち回れれば巻き返しの可能性は十分。
6スティールマジックはダートグレードのエーデルワイス賞で0秒1差2着、転入初戦の前走を完勝。道営在籍時の2走前のエーデルワイス賞は1番人気に支持され、好位追走から直線抜け出した所を末脚が爆発したモズミギカタアガリに3/4馬身差され悔しい2着。船橋へ転入しての前走は休み明けで久々のレース、スタートは少しタイミングが合わない感じで、外にヨレ加減の道中だったが、抜群の手応えから直線あっさり抜け出し3馬身差の楽勝。1600mのフローラルカップは先行勢総崩れの展開で2番手追走から8着も、その前の認定戦は1500mで優勝しており、今回の距離自体は問題無く、あくまで初コースに対応出来るかどうかだけ。それでもスプリント寄りな面がある馬なので、桜花賞云々より今回に対する勝負度合いの方が高そう。
馬券は5プリンセスアリー中心の馬単、三連複で買いたいですね。