姫路を象徴する存在で世界遺産にも登録されている姫路城、その別名である白鷺の名を付けられた白鷺賞。新たにスタートしたダート競馬の改革により、各地の地方所属馬による重賞競走も施行時期・競走条件に様々な変更がありました。兵庫古馬中長距離重賞では5月の兵庫大賞典が1400mに、2400mの六甲盃が6月の1870mに変更。これにより2月の白鷺賞から次の中長距離重賞は6月の六甲盃まで無く、大きく間隔が開いてしまいました。6月までの間にある地区交流重賞やダートグレード競走に積極的に遠征を促す意味ではこれはこれで悪くないかも知れませんが、もう少し路線が充実しても良いような気はします。兵庫県競馬組合さん、1800mくらいの距離で播磨賞辺りをまた復活させてもらえませんか?
◎9ラッキードリーム(兵庫)
○5メガゴールド(名古屋)
▲1グリードパルフェ(高知)
△11ツムタイザン(兵庫)、8トリプルスリル(兵庫)、4リッターシェラーク(兵庫)
9ラッキードリームは昨年の兵庫最優秀中長距離馬を受賞して迎える今年初戦。昨年は兵庫大賞典、姫山菊花賞、遠征したイヌワシ賞と重賞3勝。連覇を狙った前走の園田金盃はスタートから積極的に先団インコースを追走、3〜4コーナーにかけて押し出される形で早めに先頭に立ったが、結果的に後ろに付けていたスマイルミーシャ、ツムタイザンの良い目標になってしまい3着。着差を考えれば案外な結果も、この時は姫山菊花賞から少し間隔が開いていたし、レース運び自体は悪くなかった。2〜3歳時に比べ多少ズブさを感じるようになって来たので今回の2000mへの距離延長は歓迎だろう。前走後はここを目標に牧場坂路で調整され仕上がりは良さそうだし、スムーズに走れる今回の外枠も良い。前走で先着を許したツムタイザンや遠征馬を迎え、初の姫路コースになるが、いつも通りの調教師の強気なコメントにもあるように今回は負けられないレースだろう。
5メガゴールドは名古屋からの遠征馬で、今回が初の重賞挑戦。JRAでは3勝、その内2勝が阪神ダート2000mでのもので、名古屋転入後も長めの距離を意識して使われている。近2走は2着に惜敗、特に前走は勝ち馬に上手く逃げられた形も、追われて徐々に伸び、ラストはハナ差まで詰め寄る勝ちに等しい内容。今回は相手は強くなるが、昨年5月の2100m戦・湾岸スターカップではレコードで勝ったナムラマホーホには放されたが、その後重賞3勝するブリーザフレスカとは僅か0秒2差と、重賞でもそれなりにやれる下地は見せている。父ゴールドシップと同様、中々エンジンの掛かりは遅いが長く脚を使えるし、追えば追うほど伸びて来る馬なので2000mのような長い距離は非常に合う。他馬より早めに仕掛けて上手く加速を付けて行ければ。
1グリードパルフェは昨年に続く白鷺賞参戦。その昨年の白鷺賞は前の2頭、ヒストリーメイカー、ジンギに次ぐ0秒1差3着、続くはがくれ大賞典優勝、オグリキャップ記念も勝ちに等しいアタマ差2着。2走前の六甲盃では勝負どころからラッキードリームより先に仕掛け、3〜4コーナーから直線にかけて一騎打ち、一旦はラッキードリームが前に出るもゴール前で差し返して優勝。前走のイヌワシ賞はラッキードリームの3着に敗れたが、上位2頭より大きく外を回したコース取りの差が出た結果で、それでいて0秒2差なら強い内容だった。今回は昨年夏に痛めた脚元の関係から休養明けで久々は気になるところも、昨年の白鷺賞でコースを経験しているのは強味。長い距離に向く持久力が持ち味の馬で、昨年の重賞5戦での走りもハイレベルな内容で、休み明けでも地力で好勝負に持ち込んで来る可能性は十分。
馬券は9ラッキードリーム中心の三連単、三連複で買いたいですね。