2月14日(水) 2024 雲取賞(JpnⅢ) 3歳別定 1着賞金2000万円 大井1800m 発走16:35




全日本的なダート路線の新体制、3歳ではダート三冠が整備され、そのステップ競走の位置付けで新たにダートグレードJpnⅢに昇格した雲取賞。これまでも京浜盃〜羽田盃へと続くレースとして多くの南関クラシックホースを輩出して来ました。そのJpnⅢ昇格初年ですが、出走を予定していた5戦無敗でハイセイコー記念を優勝した地元大井のダテノショウグンが左前の蹄を損傷した為雲取賞を回避。それでも強力JRA勢3頭に対しても引けを取らない豪華メンバーが揃った地方勢。地方所属馬は上位2頭に、JRA所属馬も5着以内の上位2頭に羽田盃の優先出走権が付与され、特にJRA勢にとっては本番への少ない出走枠(4頭)に入る為の大事な一戦。交流重賞の本分である中央VS地方の雰囲気もあり、好レースが期待出来そうです。




◎13イーグルノワール(JRA)
○16サントノーレ(大井)
▲8ウルトラノホシ(佐賀)
△9アマンテビアンコ(JRA)、5ブルーサン(JRA)、2ローリエフレイバー(大井)、1ギガース(船橋)、6クルマトラサン(船橋)、10ライゾマティクス(浦和)



13イーグルノワールは全日本2歳優駿の2着馬で、ダート三冠を目指して雲取賞から始動。2走前の兵庫ジュニアグランプリは前を見ながら3番手を追走、勝負どころで外から上がって来たサトノフェニックスに交わされそうになるも直線で加速が付くとこれを抑え優勝。前走の全日本2歳優駿は勝ち馬には放された2着だが、3コーナー手前からフォーエバーヤングに馬体を併せて早めから仕掛けて行きながらも3着以下には0秒5差を付けた。1800mの距離は初めてになるが、1700mの未勝利戦を優勝、2走前の加速の付き具合や前走で長く脚を使った内容から十分にこなせる。安定した先行力がある馬で、メンバー的に前掛かりなタイプは多いが、今回の枠なら無理なくスムーズに先団を見る位置に付けられるだろう。輸送経験も豊富で、フォーエバーヤング不在なら正直負けられない立場。
16サントノーレは全日本2歳優駿の3着馬で今回は北海道から大井への転入初戦になる。昨年の地方全国交流・鎌倉記念は直線で一旦はライゾマティクスに前に出られるも、二の脚で突き放し優勝。地元戦をひと叩きされての前走全日本2歳優駿は上手くインコースに入れ先団を見る位置を追走、前の2頭よりタイミングを少し遅らせて仕掛けられ、直線は内から渋とく脚を使い3着に入った。これまでのレースを見ると、少し力味加減で追走していた事からマイル辺りがベストの印象はあったが、上手く折り合えば前走のように長く脚を使えるので1800mなら十分に対応出来るだろう。今回は大井転入初戦になるが、追い切りでは躍動感ある動きを見せ、順調に調整されているようで状態は安定。乗り慣れた鞍上の継続騎乗は良いので外枠からどこかでひと脚溜める場面を作れれば。
8ウルトラノホシは佐賀から3度目のダートグレード挑戦・南関戦。昨年10月の3走前、地元のカペラ賞は4角先頭からトゥールリーに0秒6差を付けて完勝。早めに現地入りして挑んだ全日本2歳優駿では上位には放されたが、後方インコースから勝負どころでも非常に良い手応えで馬群に付いて行き、直線もロスなく内から伸びて6着と健闘した。前走のブルーバードカップは大外枠から上手くインに入れ、3〜4コーナーでは抜群の行きっぷりだったが、加速が付いた4角手前で躓く場面があり、それでも直線は前のJRA勢3頭に詰め寄り0秒2差4着、着差やラストの伸び脚を見るとスムーズならまとめて差し切っていても可笑しくないレースだった。レース後は那須の地方競馬教養センターを経由して一旦は佐賀へ帰厩、遠征続きも早くから雲取賞出走を明言していたし、馬格がある馬なので大丈夫だろう。右回りは問題無く、前走のラストの伸び脚から距離もこのくらいがベスト。一戦毎に地力が増している印象もあり、強力メンバーの今回でも力は足りるはず。



馬券は13イーグルノワール中心の相手を手広く押さえた三連複、16、8はもちろん、人気が甘そうな6、10辺りの食い込みを期待して買いたいですね。