佐賀競馬で行われる2つのダートグレード競走、夏の1400m戦サマーチャンピオンと並ぶ当地の最高峰レースである佐賀記念。GⅠ/JpnⅠへの明確な前哨戦ではない立ち位置のレースですが、過去の優勝馬を見てもここをステップにダートトップホースへ駆け上がった馬も居ており、今後の古馬ダート戦線へ向けてしっかりチェックしておきたいレースですね。ただ、今年のJBC競走は佐賀での開催、佐賀記念はJBCクラシックと同じ舞台設定という事もあり、そこを目指した馬に取っては大事な試走のレースになりそうです。
◎2グランブリッジ(JRA)
○3メイショウフンジン(JRA)
▲1マンダリンヒーロー(大井)
△11ノットゥルノ(JRA)、7キリンジ(JRA)、12ケイアイパープル(JRA)、9ヒストリーメイカー(佐賀)
2グランブリッジは近走こそ勝ち切れない競馬が続いているが重賞4勝の実力馬。昨年11月のJBCレディスクラシックは先行抜け出しの形から後続を引き放したアイコンテーラーに4馬身差を付けられたが、前有利な馬場を中団から追い上げて2着。前走の名古屋グランプリでは前が飛ばす先団を見ながら追走、結果的にその後ろで脚を溜めていた勝ち馬に早めから馬体を併せられる形になったが、しっかり2着を確保。中々勝ち星に恵まれていないが、特に前走に関しては前が速くなって展開が勝ち馬に味方した形で、惜敗続きは気にする必要は無いだろう。牡馬相手でもJpnⅢなら力は上位の存在で、コース・馬場状態も問わない。スタートを決めて好位から抜け出す形ならここも上位争い。
3メイショウフンジンはそろそろ悲願の重賞タイトル奪取が期待される馬。
昨年は白山大賞典2着、マーキュリーカップ、ダイオライト記念ではいずれも3着、特に白山大賞典では後の2戦連続GⅠ2着馬ウィルソンテソーロ相手に0秒1差と高く評価出来る内容。近2走は厳しい展開や瞬発力にやられた形で、得意の先行力・持久力が活きる形なら3走前の結果からもGⅢ/JpnⅢで勝てる力はあるだろう。今回は久々にハナもありそうなメンバー構成で、逃げて連勝している地元のヒストリーメイカーも元々は逃げるタイプではなく、ダートグレードなら恐らく控える競馬をしそう。8枠2頭もスタート次第で先行態勢は取るかも知れないが、3番枠から押して行けば恐らくハナは取れるはず。自分の形なら本来の力を見せてくれるだろう。
1マンダリンヒーローは国内では初のダートグレードレース出走。昨年はサンタアニタダービー2着、ケンタッキーダービー出走を果たす快挙。帰国後は勝ち星こそ無いが黒潮盃、戸塚記念、ダービーグランプリでいずれも2着と活躍。盛岡に遠征した前走のダービーグランプリは少頭数ながら非常に濃いメンバーが揃ったが、主導権を取ったミックファイア1頭に的を絞った競馬で番手追走、結果2着に敗れるも道営三冠馬ベルピット以下には先着と改めて全国レベルの力は見せた。今回は初コース・佐賀への長距離輸送でのレースになるが、アメリカにも遠征して結果を出したし、前走も盛岡で2着と全く輸送は気にならない。名手の継続騎乗も魅力で、上手く勝負どころから外に持ち出せれば首位争いになるだろう。
馬券は2グランブリッジ中心の三連単で買いたいですね。