昨年はドウデュース、エフフォーリアが出走し盛り上がりを見せましたが、今年はやや手薄な印象が否めないメンバーですね。これまでドバイターフ(旧ドバイデューティフリー)やドバイシーマクラシックを目指す馬のステップとして機能してきた伝統のGⅡですが、今は春の大阪杯へ向けた前哨戦の位置付け。ただ、その大阪杯も前後にドバイ、香港で国際競走が開催されている時期ですし、有力馬はそちらへ向かう公算が高そうです。それだけに低調メンバーの京都記念ですが、ここで見所ある競馬をした馬なら大阪杯でもそれなりに評価はされそうですね。
◎5べラジオオペラ
○6ラヴェル
▲3プラダリア
△9ルージュエヴァイユ、2ブレイヴロッカー、11マテンロウレオ
5べラジオオペラは前走で古馬相手にGⅢ優勝、明けて4歳で重賞連勝を目指す。昨年3歳時はスプリングステークスを優勝、皐月賞は重たい馬場でのハイペースを先行し大敗するも、続く日本ダービーでは内枠を活かして鋭く伸び、上がり最速33秒0の脚でタイム差無しの4着に入った。前走のチャレンジカップは休み明けで成長分込みとはいえプラス20キロの馬体も、先団を見る位置から直線半ばで抜け出し、内から迫るボッケリーニを抑えて優勝。今回は初の京都になるがコースは問わないタイプたし、力の要る馬場もスプリングステークス優勝から問題無い。前走休み明けを使われた上積みが見込めるし、何と言っても伸び盛りの4歳、これから更に充実して来るだろう。最終追いの動きも絶好で、このメンバー構成なら重賞連勝の期待は十分。
6ラヴェルは昨年のオークス4着馬。2歳時は後の2歳女王にして、牝馬三冠を制したリバティアイランドの追撃を振り切って優勝。阪神JF、桜花賞はそれぞれ出遅れ、不利などがあり力を出し切れず終わったが、オークスではしっかり道中インコースで折り合い、直線は早めに抜け出す積極的な競馬、最後はリバティアイランドをはじめ、後ろで脚を溜めていた馬に交わされたが4着と改めて力を見せる内容。近2走は瞬発力の勝負で二桁着順が続いているが、前走の秋華賞では厳しい枠順ながら見せ場は作っている。力の要る馬場に関しては経験が少なく未知な面はあるが、2歳時から見せているように素質は高い馬で、近走の着順から人気が落ちている状況なら狙う価値は十分ありそう。鞍上にMデムーロ騎手起用で新味が出れば。
3プラダリアはGⅠではパンチ不足な印象も、一昨年の青葉賞、昨年の京都大賞典とGⅡ2勝の実績。2走前の京都大賞典は先団インコースできっちり折り合ってレースを進め、直線では内を突いたボッケリーニとの叩き合いを制して優勝。前走の有馬記念は初コースでメンバーも強く14着と大敗。前走は展開的にもう少し走れて良かったような印象はあるが、昨年の宝塚記念では馬群の中から渋とく脚を使って伸び、強豪メンバー相手に0秒4差6着と善戦しており、メンバー手薄なGⅡならやはり主力級の評価になる馬だろう。重馬場の京都大賞典を優勝しているように、今の力の要る京都の馬場は良い。バビット、アフリカンゴールドと2頭の逃げタイプが作るペースなら極端に速い上がりの決着にはならないと思うし、長く良い脚を使うこの馬に展開面も味方しそう。
馬券は5べラジオオペラ中心の三連単で買いたいですね。