報知オールスターカップは川崎記念、ダイオライト記念のトライアル競走。これまでは正月恒例の地方全国交流重賞でしたが、川崎記念が今年から春へ移行される事から同レースもそのままトライアルとして2月へ移行。近年はダート一線級の多くがサウジ、ドバイへ遠征するのでフェブラリーステークスと同じく川崎記念も手薄なメンバーになりそうな印象だけに、ここから名乗りを挙げる馬が居るかも知れません。今年は他地区からの遠征馬は不在、報知グランプリカップの1〜3着馬が揃って出走して来ましたが、この中1週がどう影響してくるか。
◎3ヒーローコール(浦和)
○8スワーヴアラミス(大井)
▲5エルデュクラージュ(船橋)
△9ライトウォーリア(川崎)、4ディアセオリー(浦和)、1ナニハサテオキ(浦和)
3ヒーローコールは重賞4勝、昨年は3歳世代トップクラスの1頭として活躍。2走前の浦和記念は強力JRA勢相手に好位から渋とく食い下がって4着と善戦。前走の報知グランプリカップはスタート自体は悪くなかったが他が速く控える形、結果2着に敗れたが、それでもインコースから差し脚を伸ばしてきっちりまとめた。どちらかと言えばこれまでは先行力を武器として来たが、前走を見ても脚質に幅が広がってきたし、道中もしっかり折り合いは付いている。もちろんスタート・他の出方次第では積極策は取る可能性はあるが、恐らく今回は前に行きたい馬を先に行かせての2〜3番手の好位か。川崎2100mは戸塚記念を6馬身差で圧勝した舞台で、コース適性は高い。中1週になるが、前走の敗戦を踏まえ陣営的には今度こその気持ちだろう。
8スワーヴアラミスは元JRAダート重賞3勝馬。大井へ転入してからはオープン特別1勝のみだが、近走は勝てないまでも強豪相手の重賞で上位争い。2走前の勝島王冠は加速が付いた直線入り口で進路を閉ざされる場面があったが、内へ切り替えてからは渋とく脚を使って5着。前走の報知グランプリカップは序盤から外の馬が内へ切れ込んで来た為後ろの位置になったが、直線は外から良い伸びを見せて3着。昨年9月の日本テレビ盃では先行し、ウシュバテソーロに外から捲られる厳しい形ながらも3着と力を見せており、9歳になった今年も前走内容から衰えは感じない。多少ズブくなってきた印象はあるが、ラストで盛り返した近走から距離延長はプラスになりそうで、動きやすい今回の外枠も良い。位置取りに融通は効くタイプだが、好位・中団どちらにせよ早めから仕掛けて持久力を活かしたい。
5エルデュクラージュは報知オールスターカップ連覇、前走からの重賞連勝を狙う。前走の報知グランプリカップは好スタートを切ってハナへ立つと勝負どころから上手く後続に脚を使わす形に持ち込み、ラストは危なげなく押し切った。近走の走りから1800mでハナを切る形は想定外だったが、スタートは非常に良かったし、序盤からあれだけのスピードを出せるなら2100mになれば更に先行力は活きて来るだろう。左回りはJRA在籍時から強いし、川崎2100mは昨年の同レース優勝、強力メンバー相手の川崎記念2着があるベストコース。中1週でも今の時期は毎年調子が良く、前走が鮮やかだっただけに今回は勝負どころからある程度厳しい形になるかも知れないが、ここも変わらず自分の形に持ち込めれば力はきっちり出してくれるだろう。
馬券は3ヒーローコール中心の馬単、三連単で買いたいですね。