春の短距離王決定戦・GⅠ高松宮記念へと続く道、シルクロードステークス。GⅠ好走馬や勢いを付けて来た馬など、ハンデGⅢですがそれなりのメンバーが揃った印象です。先週の京都は外目を回した馬が上位争いしていたように、馬のタイプによりますが、全体的に今の馬場傾向からは外枠はプラスと考えるべきでしょうね。近い時期の同条件として昨年の京阪杯、今年の淀短距離ステークスがあり、そこからの臨戦馬も見受けられますが、やはり今の京都の馬場を考えると京都コース云々、如何に力の要る馬場での好走歴があるかが重要になってきそうです。
◎17オタルエバー
○13アグリ
▲16トゥラヴェスーラ
△4ルガル、12メイショウソラフネ、15バースクライ、18ショウナンハクラク、11サンライズオネスト、10カワキタレブリー
17オタルエバーは3歳春のNHKマイルカップ以来、力を付けての重賞出走。元々前進気勢が強く、力んだ感じで走っていた馬でマイルでは厳しいレースが続いていたが、自己条件に戻ってからはスプリント戦で安定。2走前はスタートひと息でやや後ろの位置、直線も進路を確保するまでにロスはあったが、ラストは間を割って突き抜けて優勝。前走は久しぶりのオープンクラスのレースだったがスタート五分で好位追走、直線は外から渋とく伸びて優勝。京都コースは初めてになるが、重馬場で強い勝ち方だった2走前や、福島、函館での走りからは今の力の要る京都の馬場は非常に合いそう。速い流れでも粘りが効く馬だし、今回のメンバー構成なら恐らく2〜3番手の好位付けか。最終追いは坂路で自己ベストをマークし絶好の仕上がり。元々重賞好走実績がある馬で、終始真ん中〜外目の馬場を走れると考えれば今回の枠はそこまで悪くはない。ハンデGⅢなら力は十分足りるだろう。
13アグリは昨年4連勝で重賞制覇。阪急杯以降優勝は無いが、強力メンバー相手のG Iで善戦、GⅡでは非常に僅差の勝負で上位争い。2走前のスプリンターズステークスはインコースを上手く立ち回った馬との差が出た7着だが勝ち馬から0秒5差、前走の阪神カップは展開面は向いたが、インコース追走から直線では馬群を割って非常に良い伸びを見せて僅差の3着。ベストは7Fと思うが、6Fでも高松宮記念で先行する競馬をしていたし、序盤からのスピードは十分にある。位置はスタート次第になるが、後方からでも競馬は出来るし、今回はテイエムスパーダ以外はそこまでハナを取りたい馬は見当たらず、鞍上的には前を意識した競馬か。コースは問わない馬だし、このメンバーなら58キロでも上位争い。
16トゥラヴェスーラは明けて9歳だが近走も常に差し脚を伸ばして好走。重賞勝ちは無いが、これまで一線級のスプリンター相手に僅差の勝負をしており、昨年の近走も2、3走前は重い斤量を背負ったハンデ戦でそれぞれ0秒5差、前走の京阪杯では脚を溜めにくい大外枠ながらもラストは良い伸びを見せて0秒4差4着と詰めて来ているように極端な衰えは感じられない。過去3年の高松宮記念で強敵相手に3着、4着2回、これは不良馬場、重馬場での結果で、この時の走りからも今の力の要る京都の馬場は絶好。外差し馬場の先週の傾向からも今回の枠順は良く、ここなら直線まで終始スムーズに外を回して追走出来る。58キロでも好走して来たし、チャンスを貰った鞍上にとっては非常に力が入る事だろう。
馬券は17オタルエバー中心の三連複で買いたいですね。