根岸ステークスは勝ち馬にフェブラリーステークスの優先出走権が与えられる前哨戦で、近年ではモーニン、ノンコノユメ、モズアスコット、昨年のレモンポップなどがここを勝って同年のフェブラリーステークスも優勝。7F戦ですが、同じ府中ダートという事で非常に本番へ直結する印象のレースですね。ダートの一線級はサウジ、ドバイへ向かう馬が多いのもあり、今年のフェブラリーステークスには主力級不在の公算が高く、ここで強い勝ち方をする馬は本番でも有力候補になりそうです。
◎12タガノビューティー
○3フルム
▲10サンライズフレイム
△6シャマル、16アームズレイン、2ヘリオス、1アイオライト、7エンペラーワケア、14アルファマム、5ベルダーイメル
12タガノビューティーは今年7歳、得意の府中で悲願の重賞タイトル奪取が懸かる。
昨年はコーラルステークスの1勝のみだが、続くかしわ記念でメイショウハリオのクビ差2着、秋のマイルCS南部杯では先行勢が上位を占める形を後方から外を回して4着とキャリアハイと言える成績を残した。前走の武蔵野ステークスは流れは向いたが、直線は上手く前を捌きながら勝ち馬ドライスタウトに追い縋る2着と改めて力を示した。昨年の根岸ステークスではレモンポップに0秒3差、その後のJpnⅠでの走りからも今回のメンバーなら実績・力は上位の存在で、脚質的にも直線の長い府中はベスト。それなりにペースが流れそうなのは良いし、この枠順なら直線でスムーズに外へ進路を確保出来そう。陣営的にもそろそろ重賞タイトルを取らせたいところ。
3フルムはデビュー15年目の主戦・水口優也騎手共々初重賞制覇なるか注目される。デビューから一貫してダート6F、7Fを使われ昨年春にオープン入り。昇級してからも好走を続け、3走前のペルセウスステークスでは0秒2差3着、2走前は5着に敗れはしたが、先団を見る位置を追走し直線は渋とく食い下がって0秒2差、前走のコールドムーンステークスは展開面の後押しはあったが、直線で外に出すまでのロスがありながら勢いが付くと前をまとめて交わす強い競馬で優勝。昨年のプロキオンステークスまではスタートが悪く、位置取りが安定していなかったが、近走ではスタートは五分に出るようになり、以前ほど展開に左右されにくくなった。左回り1400mはベストで2、3走前の走りから府中コースへの適性は十分。もちろん賞金的にフェブラリーステークスへはここを勝たない事には出走自体が厳しいし、距離を考えれば次の事は考えずベスト距離のここが勝負。手が合う鞍上と共に高い勝負度合いを持って挑む事だろう。
10サンライズフレイムは今回が重賞初挑戦。通算6戦5勝、未だ底を見せておらず、クラスが上がって更に高いパフォーマンスを見せ出している。前走のオータムリーフステークスはオープン昇級初戦、スタートで遅れ後方追走、3〜4コーナーでも中々加速が付かない感じだったが、直線に入ると大外から一気に前を飲み込んで優勝。上がりは最速35秒6をマーク、着差以上にゴール前では少し流す感じの完勝。前走は出遅れながらも際立つ末脚を見せたが、これまでのレース振りからスタート五分で、もう一段前の位置が理想だろう。東京・左回りも問題無く、距離もベストで、差し脚を活かす意味で広いコースは良い。持ち時計も十分で、道中スムーズで末脚爆発ならまとめて面倒も。
馬券は12タガノビューティー中心の三連複で相手は手広く買いたいですね。