フェブラリーステークスへ向けた前哨戦である東海ステークス。京都ダート1800mでの実施という事で、少し前までこの時期に行われていた平安ステークスみたいな雰囲気ですね。近年はサウジアラビア国際競走の創設により、今年のフェブラリーステークスもどうやら多くの一線級が海外へ遠征しそうだけに、ここでの結果は本番に向けて重要になってくるかも知れません。京都ダート1800mは年間多く実施される条件だけに舞台巧者は多く揃いましたが、直線平坦な京都ダートだけに基本的には先行タイプが有利でしょうか。後は雨の降り方次第ですが、当日の馬場状態はしっかりチェックしたいですね。
◎14ウィリアムバローズ
○5スマッシングハーツ
▲1ミッキーヌチバナ
△6ペプチドナイル、10オメガギネス、3ヴィクティファルス、11タイセイドレフォン、13ブライアンセンス
14ウィリアムバローズは昨年のマーチステークス2着、みやこステークス3着。昨年は4走し、3月のマーチステークスはハナ差の2着、続く休み明けのラジオ日本賞は59キロでの逃げ切り。前走のみやこステークスはペースはそれなりに流れ、結果的にいつもより後ろの位置が功を奏した形で3着だが、14番という外目の枠から道中は外を回し続けながらもゴールまで渋とく脚を使った好内容。それでも本来は先行力が持ち味で、多少速い流れでも粘れる馬だし、前付けするなら週末の雨予報は大きな恩恵になりそう。舞台巧者は多いが、右回りダート1800mはベスト条件で通算(6・4・1・1)、前走に続き外目の枠になったが、逃げたい馬を先に行かせ2〜3番手からの抜け出すタイミングひとつで好勝負だろう。
5スマッシングハーツはこれまで出走した重賞では4着2回など善戦。一昨年のチャンピオンズカップでは0秒7差7着と健闘、続く東海ステークスは展開が向かない中でもインコースから渋とく脚を使い5着。近2走は休み明けのBSN賞で上がり最速をマークし6着、前走は不良馬場で先行勢が上位を占める展開でも直線外から良い伸びを見せて4着と上々の内容。どちらかと言えば左回りの方が良い印象はあるが、右回りでもオープンクラスで僅差の勝負をしており、あくまで脚質面から展開次第だろう。休み明けでも1週前には自己ベストをマーク、ここを目標に仕上がりは良さそう。前走から締まった砂でも脚は使えるが、余程ハマらないと勝ち切るのは難しそうなだけに、逆に2〜3着狙いに徹したレースなら馬券内突入も。
1ミッキーヌチバナは今回が重賞初挑戦。2走前の準オープン戦はスタートで出負けし後方追走、展開が向き、インを狙った鞍上も上手く乗ったが、ラストは馬と馬の間を割って鋭く伸び優勝。前走のベテルギウスステークスは中団追走から直線で馬群の外へ持ち出すと良い伸びを見せて3着。斤量面を考えると上位2頭は強かったが、自身も昇級戦を考えれば十分な内容。今回相手は強化されるが、近2走を見ても充実期に入って来たと思うし、レースを使う毎に強くなっている印象。父はダート短距離で活躍したが産駒は中距離タイプが多く、遅咲きだった成長曲線も含め、自身も同産駒としての特長が色濃く出ている。この枠なら脚は溜めやすいし、後は重馬場自体はこなせるが、極端に速い時計にならなければ対応出来るだろう。
馬券は14ウィリアムバローズ中心の馬単、三連複で買いたいですね。