12月28日(木) 第40回ホープフルステークス(GⅠ) 2歳馬齢 中山芝2000m 発走15:40








◎11ショウナンラプンタ

阪神芝2000mのデビュー戦はゆっくりしたスタートからすぐに先団を見る位置へ、序盤は少し口を割っていたが向正面に入ると上手くハミを抜き、直線は外から楽に突き抜けて優勝。前走の東スポ杯2歳ステークスも少し出負けし道中は最後方を追走、直線は馬群を縫うように追い込んで4着。スタートが課題だが、2戦とも上がり最速をマークしているように後半からは非常に良い加速力・持続する脚を使える馬。先行勢3頭が上位を占めた前走もスタートで遅れ最後方から脚を伸ばしての4着と非常に強い内容で、同世代水準以上のポテンシャルを持っているだろう。ゲートを五分に出て前を射程に入れた位置なら突き抜けても不思議では無い。


○13レガレイラ

函館芝1800mのデビュー戦はスタートで出遅れるも道中は先団を見る位置で追走、直線は瞬発力を発揮して粘るセットアップを差し切って優勝。前走のアイビーステークスも出負け加減のスタートもすぐに好位へ取り付き、直線は前の2頭には及ばなかったがラストまで脚を使って3着。キャリア2戦ともスタートは速くないが、落ち着いたペースでも掛かる事がなく折り合いが付き、その分しっかり脚を使える。前走は3着に敗れたが、上位2頭は展開面が味方したし、あくまで位置取りの差、スタートで遅れた事を考えれば負けて強しの内容。前走も去ることながら、デビュー戦でも出遅れながら後の重賞勝ち馬を完封、ゴール前は流す余裕があったように高い能力は証明している。しっかり折り合いが付く馬なのでこの枠は気にならないので、後はスタートを決めて先団後ろ辺りの位置が取れれば。


▲6シンエンペラー

東京芝1800mのデビュー戦は好スタートからすぐに控える形で好位へ、インコースで折り合いを付けて直線に入ると開いた進路からあっさり抜けて3馬身差の優勝。前走の京都2歳ステークスはスタート一息で後方からの競馬。道中は口を割りながらも中団付近まで押し上げると直線は馬群の中から一気に突き抜けて優勝。前走は展開が向いた感じはあるが、スタート〜道中にかけて、直線で馬込みにも怯む事なく伸びたあたりは血統背景はもちろん、この馬が持つ高い能力その物だろう。レース振りに対しては好スタートからすんなり好位で折り合い、直線でひと脚を使って優勝したデビュー戦が理想の形で、前が手薄になりそうな今回のメンバー構成ならスタート次第では先行する競馬もありそう。ロス無くレースを組み立てれるこの枠順も良い。


△9タリフライン、15ウインマクシマム、1ゴンバデカーブース、4アドミラルシップ、12ディスぺランツァ、16センチュリボンド、2ヴェラキラプトル




昨年は先頭、2番手で決着、先行勢が非常に強い印象があるホープフルステークスですが先日の有馬記念を見ても、やはり先行勢はもちろん、インコースの芝も比較的綺麗な事からロス無く立ち回れる意味でも内目の枠に越した事はありませんね。11ショウナンラプンタの前走は先行勢が上位を占める不利な展開を後方から脚を伸ばして4着と見所十分でした。直線もむやみに外を回さず馬群の中から伸びて来ましたし、スタート五分なら言う事は無いですが、道中は馬群の真ん中辺りで折り合い、直線はロス無く前を捌ければチャンスは十分あると思います。能力は足りると思うので鞍上がどれだけ上手く乗ってくれるか・・ですね。13レガレイラは何と言っても2戦ともにしっかり折り合いが付き、切れる脚を使える魅力があります。前走はスローの展開で前に行った2頭がそのまま1、2着になっただけで、この着順はあまり気にする必要は無く、むしろスタートの事を考えれば一番強い競馬をしていたでしょう。牝馬ですが能力は引けを取っていない感じです。6シンエンペラーの前走京都2歳ステークスは馬柱の数字云々、そのレース振りは正に持った素質の高さを見せ付けたようなレース。まだ若さがある面は否めませんが、スムーズだったデビュー戦が本当に綺麗な形での完勝。この枠順ならロス無く追走、折り合いもそこまで気にしなくても良いでしょう。世界の矢作厩舎で凱旋門賞馬ソットサスの弟という事で今後どんなプランが考えられているかは気になりますが、まずは来年へ向けてどんなレースをするか楽しみです。1ゴンバデカーブースは前走のレース振りや血統的には中距離でも走れそうな感じはするんですが、2戦ともマイルを使っている点や調教後馬体重、追い切り後の調教師のコメントも気になります。後は諸刃の剣にもなりそうなこの1番枠。強さは認めますが、色々悩んだ末に評価は落としました。

馬券は11ショウナンラプンタ中心の三連複で相手は手広く押さえたいですね。