◎2ノットゥルノ(JRA)
昨年のジャパンダートダービー馬。長く勝ち星は無いが、昨年末の東京大賞典2着、2走前のJBCクラシック2着と一線級相手でも好戦。前走のチャンピオンズカップはイン前有利なコースを後方待機、直線は少しウィルソンテソーロにカットされる場面がありながらも自身は渋とく伸びて0秒9差8着と苦手とする左回りなら十分な結果。右回り・大井、力の要るダートなら走りは違うし、JBCクラシックでは新しい砂にも対応した。2走前はキングズソードに放されているが、これは慣れないハナへ行く競馬で終始目標にされる展開で、理想は少し好位で溜めを効かせての競馬が良い。ここは得意のコースで最大目標と言えるレース、今回は鞍上が主戦の武豊騎手。名手ならキングズソード、ウシュバテソーロの位置を考えてタイミング良く仕掛けてくれるはず。
○3テンカハル(JRA)
芝から今年ダート路線へ。9月の日本テレビ盃では早めにウシュバテソーロが前を捕えに行った形で展開は向いたが、初のダート重賞で2着と健闘。続くブラジルカップでは自身6着だったスレイプニルステークスの優勝馬ダノンラスターを退け完勝。1番人気に支持された前走の浦和記念は後方待機から脚を伸ばすも3着。スタートは遅い馬だが、勝負どころから早めに脚を使わされる展開で、短い直線半ばでようやく最大加速に入った感じのレース。広い大井へのコース替わりはこれまでのレース振りから間違いなくプラスで右回りも問題無い。先行有利な大井の砂への対応は課題も、ウシュバテソーロに呼応する形で早めに先団後ろくらいの位置まで押し上げれれば。一戦毎に地力を増している印象だし、コース形態が合っていたとは言い難い前走も悲観する内容では無い。勝負どころで上手く反応して脚を使えれば。
▲9ウシュバテソーロ(JRA)
今年のドバイワールドカップ優勝馬。9月の日本テレビ盃では好位から早々と先団を捕え流す形で完勝。前走のBCクラシックは遅めのスタートから直後に前をカットされる場面があり後方から、追っ付けながら先団に放されないように追走したが、その分直線までに脚を使ってしまう形で5着。今回はアメリカ帰りになるが12月上旬に帰厩し、最終追い切りの時計からは十分レースを使える状態にはあるだろう。川崎記念や日本テレビ盃の内容からある程度好位からでも脚を使えるし、この頭数・メンバーなら極端に後方では無さそう。新しく変わった大井と同じ砂は船橋で問題にしなかったので、3〜4コーナーから今まで通りの瞬発力発揮なら当然首位争いになる。ただ、昨年〜今年上半期までがピークだった感もあり、絶対視は禁物か。
△1キングズソード(JRA)、9ウィルソンテソーロ(JRA)、8ミックファイア(大井)、7グロリアムンディ(JRA)、6ドゥラエレーデ(JRA)
今年のラストGⅠ、JRA勢は凄いメンツではありますが、対する地方勢は僅か2頭。出走してくれた4マンガンには感謝したいところですが、やはり期待はもう1頭の地方所属馬、無敗の南関東三冠馬8ミックファイアになりますね。展開ですが、この頭数でこのメンバーなら鞍上的にも6ドゥラエレーデがハナに行きそうな感じ。外から8ミックファイアは番手競馬か。JBCクラシックのレース振りから1キングズソード、2ノットゥルノも先団好位、7グロリアムンディ、9ウィルソンテソーロは中団、5ウシュバテソーロは極端に後ろではなく先団をいつでも射程に入れられる位置でしょうか。3テンカハル、4マンガンは後方待機。速いペースにはならず、3〜4コーナーから5ウシュバテソーロが一気に捲る形でレースは動きそうです。流れ的には後半〜勝負どころからの瞬発力が求められそうですが、JRAのジョッキー達も新しい大井の馬場傾向を踏まえ早めから意識は前にはなりそうです。2ノットゥルノは昨年のジャパンダートダービー、東京大賞典、今年のJBCクラシックと大井は(1・2・0・1)、合わない条件だった前走でも直線スムーズさを欠きながら悪くない走りでした。今回はベスト条件、極端な瞬発力勝負では分が悪いので、好位で少し溜めを効かせて早めに脚を使う形が理想。仕掛けのタイミングが上手くハマれば。3テンカハルはダート路線へ参入してからは非常に良いレースが続いており、唯一掲示板を外したスレイプニルステークスもラストの伸びは光っていました。前走は体勢が決してからエンジンが掛かった印象で、浦和のコースも少し合わなかった感じですね。広い大井に替わるのは良いですし、新しい馬場も含め鞍上も前走を踏まえ考えて騎乗してくれるでしょう。勝負どころから5ウシュバテソーロに合わせて上がっていくイメージです。5ウシュバテソーロは前走はスタート、道中で脚を使わされる形ながらも5着とそれなりの力は見せました。大井は昨年の東京大賞典を優勝、船橋の日本テレビ盃で今の大井と同じ砂にも対応出来ました。力は最右翼の存在、当然首位争い候補の馬ですがピークは昨年秋〜今年春くらいと思われ、アメリカ帰りなど色々不安要素はあり、勝負どころでモタ付いての取りこぼしも少し考えておきたいですね。
地方競馬期待の星・8ミックファイアは今年の3歳ダート路線のトップクラスが古馬相手に苦戦傾向な面があり軽視しましたが、良い意味で期待を裏切る走りを見せて欲しいと思っています。4マンガンは流石に印は回せませんでしたが、地方所属馬の回避が相次ぐ中、このメンバーでも出走してくれただけで感謝です。末脚は確かな馬なので、じっくり脚を溜めて何頭かでも負かして欲しいところです。
馬券は2ノットゥルノ中心の三連複、三連単で買いたいですね。