12月21日(木) 第23回名古屋グランプリ(JpnⅡ) 3歳上別定 名古屋2100m 発走19:30







◎11メイショウフンジン(JRA)


今年は仁川ステークスを優勝、その後の重賞でも崩れず善戦。3走前のマーキュリーカップは途中からテリオスベルにハナを奪われ、勝負どころではウィルソンテソーロに外から被せられる展開だったが、追われながら長く良い脚を使いラストはテリオスベルとの差を詰めて3着。白山大賞典ではハナを切ってラストまで渋とく粘り、後のチャンピオンズカップ2着馬ウィルソンテソーロの0秒1差2着。前走の浦和記念はスタートしての一歩目が遅く好位インコースからの競馬、道中から内は締まって持ち味である徐々に加速して行く持久力を活かせず5着。理想は2走前のようにハナを切る形だが、いつでも動ける位置なら控えて好位からでも問題無い。最後までしっかり追ってくれる酒井学騎手とは非常に合っている印象で、この乗り替わりはプラスだろう。前走は不完全燃焼、好位外目から早めの仕掛けで加速を付けての巻き返しを期待。


○12ディクテオン(JRA)

前走の浦和記念は後方待機から勝負どころでまくって4角先頭、直線は楽に0秒5差を付けて完勝。近走は左回りを集中して使われているが、右回りは小倉で1勝、かつて在籍していた名古屋で2勝、計3勝しており、問題は無いはず。当時は土古競馬場なのでコース適性は参考にならないが、2戦で手綱を取った岡部誠騎手ならこの乗り替わりは気にならない。今回も後方からの競馬になりそうだが、メンバー的に展開は向きそうだし、この枠順なら前走のようなまくりも打ちやすいだろう。馬体は前走くらいで良いと思うので、久々の右回りに戸惑いが無ければここも好勝負。


▲6グランブリッジ(JRA)

非常に堅実な馬で、近走でも58キロを背負ったマイルのスパーキングレディーカップ4着以外は勝ち負けを続けている。前走のJBCレディスクラシックは中団インコースで脚を溜める競馬、直線は外に出して良い伸びを見せたが新しい砂で先行有利な馬場も勝ち馬に味方してか4馬身差の2着。思った以上に着差を付けられての敗戦だったが改めて自身の堅実性は示した。今回は初馬場になるが、これまでコースを問わない結果を残して来たし、2100mの距離も関東オークス、エンプレス杯で経験・優勝、右回りも問題無い。今回のメンバー的に前へ行きたいタイプが多く、その先団を見る位置に付けるだろうし、展開面では有力勢の中で一番向きそう。初めての牡馬混合重賞でも力は発揮出来るだろう。


△4ミトノオー(JRA)、10セイカメテオポリス(大井)、1テリオスベル(JRA)




スタートしてからの先行争いは枠順的に4ミトノオーがとりあえずはハナを切りそうですが、1テリオスベルはダッシュ自体は速い方ではないので一旦後ろまで下げて途中から主導権を奪う形でしょう。3〜4番手に2マテリアルガール、11メイショウフンジン、先団後ろに5アナザートゥルース、6グランブリッジ、10セイカメテオポリス、いつも通り12ディクテオンは後方待機でしょう。11メイショウフンジンは仁川ステークスや白山大賞典の走りからハナがベストですが、4ミトノオーに加え1テリオスベルが居るので恐らくその後ろ。理想は前2頭がやり合って厳しくなるところを交わす形で、今回は前走と違い外目の枠なので早めから仕掛けて行きやすし、バテない強味・持久力発揮なら簡単には止まらないでしょう。多少ペースが厳しくなっても直線半ば辺りから二枚腰を使う可能性もあるので馬券内は固そうです。12ディクテオンは前走が鮮やかな捲りが決まって完勝。距離実績はあるし、鞍上は地元の名手・岡部誠騎手、更に動きたい時に動ける大外枠と好走条件は多く揃っています。久々の右回りでも前走のような脚を使えれば。6グランブリッジは前走2着に敗れましたが自身のレース内容は非常に良く、勝ち馬が走り過ぎた印象。コースを問わず堅実な馬ですが、特に右回りでは未だ3着以下がありません。先団を射程に入れた位置で4角を回って来ればここも上位争いでしょう。配当妙味は果敢にダートグレード挑戦を続ける大井の10セイカメテオポリス。後半は確実に脚は使って来るのでJRA勢のどれかがモタつくようなら馬券内突入もありそう。コンビを組む岩手の山本聡哉騎手があらたな一面を引き出す可能性も。

馬券は11メイショウフンジン中心の馬単、三連複で買いたいですね。