12月20日(水) 第23回兵庫ゴールドトロフィー(JpnⅢ) 3歳上ハンデ 園田1400m 発走16:00







◎10セキフウ(JRA)

2歳時の兵庫ジュニアグランプリ優勝以来の来園。昨年はサウジダービー、ユニコーンステークスいずれも2着と3歳ダートトップクラスの1頭として活躍。今年は夏のエルムステークスで上がり35秒5の末脚を発揮し重賞2勝目を飾った。その後の日本テレビ盃は外に逃げ加減のスタート、道中は上手くインコースに入れ直線は外に出して渋とく脚を使い4着。前走の武蔵野ステークスは外を回し過ぎた印象で、結果8着も後方で脚を溜めてラストはそれなりに伸びていた。2走前に減った馬体も前走で戻っていたし、揉まれると持ち味が活きない馬なのでこの8枠は良いだろう。出来るだけ前がやり合う形は良いが、メンバー的にペースは遅くならないと思うので先団を見ながらの位置で展開は味方しそう。鞍上は3走前快勝のコンビ・園田をよく知る武豊騎手。相手関係から58キロも問題無いだろう。


○2タイガーインディ(兵庫)


JRA4勝、大井を経て今年夏に兵庫へ転入。初戦を叩かれて挑んだ摂津盃では早め先頭からラストまで際どく粘り2着、続く姫山菊花賞はスタートから引っ掛かり通しながら渋とく粘って3着。前哨戦にあたる前走1400mのオープン特別はスピードを活かしてハナに立つと直線に向いても脚色は衰えず2着ベイビーボスに10馬身差を付けて楽勝。これまでのレース、特に2走前の内容から前走の1400mは非常にマッチした印象で、1戦のみで既にベスト距離とも思える程の強さ。流石に今回はメンバー的に前走のように簡単には行かないと思うが、元JRAオープンの2着馬に大差を付けたように能力は確かで、53キロなら通用する可能性はありそう。他馬の出方次第になるが重賞でのレース振りから無理にハナを切る必要は無いし、2〜3番手でも競馬は出来る馬。チャンスは十分あると思うので鞍上共々頑張って欲しい。


▲5ボヌールバローズ(大井)

東京ダービー後から本格的に短い距離を使われて素質が開花。前走の楠賞はスタートを決めスペシャルエックスを抑えてハナへ、道中はカラ馬に絡まれ、勝負どころからスペシャルエックスに先頭を奪われる形になったが、直線外に切り替えて追い出されると後続に4馬身差を付けて優勝。ゴール前は流す余裕があったし、レース振りからは無理にハナを取らなくても好位から競馬をした方が良い印象さえあった。1800mの東京プリンセス賞では番手に控える形でも0秒2差2着と好走しており、スペシャルエックスや他が無理に先手を主張するなら行かせて好位からでも良いだろう。乗り替わりになるが、地元の下原騎手鞍上なら何の不安も無いし、52キロの恩恵を活かせれば好勝負になる。


△9サンライズホーク(JRA)、4スペシャルエックス(北海道)、6マルモリスペシャル(JRA)、3ケイアイドリー(JRA)




楠賞に続いて4スペシャルエックス、5ボヌールバローズの先行争いに加え、前走逃げ切っている9サンライズホーク、更に地元の2タイガーインディと、どの馬が主導権を取るか難しいところ。一応の見解は4スペシャルエックスがハナという形かなと思いますが、誰かがスタートを決めてすんなりハナなら案外激しい競り合いは無いかも知れません。それでもペースは早めになるでしょうし、10セキフウは外からその先団後ろの一番良い位置を取れそう。兵庫ジュニアグランプリやエルムステークスなんかを見てもコースを問わず小回りでも上手く加速出来る馬ですし、鞍上は園田のダートグレードに滅法強い武豊騎手。58キロは他との比較上は気になりません。地元の2タイガーインディは1400mを使われた前走が圧巻の走り。今回は一気の相手強化になりますが、前走も高額賞金のオープン特別でそれなりのメンバーでした。2着馬も元JRAオープン馬でその馬に10馬身差、寸法的に53キロなら通用する可能性は十分ありそうなので、スタート出たなりの位置でスムーズなら楽しみ。5ボヌールバローズは2度目の園田コース、それも前走に続いての同舞台設定。楠賞はカラ馬の影響や一時は先頭を取られ決してスムーズとは言い難いレースでしたが、最後は二の脚を使って後続を突き放す強い競馬。あのレース振りなら控えてもパフォーマンスは落ちないし、むしろメンバー的に序盤から好位で脚を溜めた方が良いかも知れません。ダートグレード初挑戦でも52キロなら。

馬券は10セキフウ中心の三連単で買いたいですね。