12月17日(日) 第75回朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ) 2歳馬齢 阪神芝1600m 発走15:40








◎5タガノエルピーダ

1戦1勝、メンバー唯一の牝馬。京都芝1600mのデビュー戦はスタートを決めてインの3番手を追走、4コーナーを抜群の手応えで回ると直線は粘るクランフォードを交わして優勝。ペース的には前の馬に押し切られる展開だったが、好位から上がり最速33秒5の脚を繰り出し着差以上に強い内容。デビュー戦は好位から速い脚を使ったが、もう少し後ろで溜めれば更に切れ味は発揮しそうな馬で、前走の内回りから広い外回りコースに替わるのは良いタイプだろう。ゆったりしたペースでもきっちり折り合いは付いていたし、勝ち時計も優秀、キャリア1戦のみだが既に不安らしい不安は無い。阪神JF除外からの臨戦だが追い切りを重ねる毎に良化しており、デビュー戦を使われた上積み・除外から1週伸びた事が良い方に向かっているだろう。脚を溜めやすい枠順も追い風で、後は前走くらいの馬体重でレースを向かえれば。


○17シュトラウス

デビュー戦は少し出負け加減のスタート、力んだ感じでハナに立つ展開も直線は終始持ったまま9馬身差の楽勝。サウジアラビアロイヤルカップではスタートで立ち遅れて控える形の競馬、道中掛かり通しで直線は外に出して追い出されるも、後ろで脚を溜めていた上位2頭に及ばず3着。前走の東スポ杯2歳ステークスは五分のスタート、前が飛ばしてくれてペースは流れたが鞍上は終始折り合いに専念、直線抜け出してからは流石に脚は上がり加減だったが後方も勝負どころまでに脚を使わされた形で押し切って優勝。依然スタートに課題はあるが、これまでのレース振りからマイルへの距離短縮はプラスで、陣営が歓迎している大外枠もタイプ的に良いとは思わないが、スムーズな競馬という意味では最内枠よりかは良いだろう。多少は引っ掛かっても近2走が強い競馬だっただけに能力だけで粘り込む可能性はありそう。


▲7オーサムストローク

中山マイルの未勝利戦は好スタートからすんなりハナ、少し気分良く飛ばし過ぎな印象はあったが直線追い出されると一気に加速し5馬身差の圧勝。前走のベゴニア賞はスローな流れでもきっちり折り合って2番手を追走、直線は早めに抜け出してガルサブランカの追撃を抑え優勝。近2走は前に馬を置かない位置で勝ったが、デビューからの2戦の内容からラストの甘さを補う意味でもう少し溜めを効かせる位置で運びたいところで、今回はそれが出来そうな枠順。スタートは速い方なので極端に後ろにはならないと思うし、丁度良い理想的な位置を取れるだろう。関東馬で調教後馬体重が前走比マイナス2キロ、馬格がある方では無いので極端な馬体減が無ければ。


△3ジャンタルマンタル、13ナムラフッカー、8ダノンマッキンリー、6セットアップ、1エコロヴァルツ、10バンドシェル




枠順が発表しての第一印象は17シュトラウスが大外枠に入った事に驚きましたが、陣営は逆に最高潮の喜びで歓迎。自分的にはこれまでのレース振りから歓迎とは思わず、決めていた本命馬を改めて考え直しました。17シュトラウスは枠順、8ダノンマッキンリーは激しく掛かる面からマイルが不安、3ジャンタルマンタルはデイリー杯優勝のインパクトが疑問で、色々見回した結果5タガノエルピーダ本命になりました。阪神JF除外から出走のメンバー唯一の牝馬、キャリア1戦と他との比較は難しいですが、デビュー戦はペースを考えれば正直よく差し切ったなという内容。先行しての上がり最速33秒5、折り合いもしっかり付いていました。まだ更に良くなってくると思いますが、1戦ながらあまり不安点が見つからず、勝ち時計も水準以上。走りっ振りから外回りの方が更に持ち味は活きて来そうですし、血統的にも素質はかなり高いとみます。17シュトラウスはキャリア3戦ともスタート・道中での掛かり具合に難を見せる内容でも結果を出しています。前走も見た目には上手く控える競馬が出来た感じも鞍上曰く抑えるので必死だったようで、やはり距離はマイル〜以下の方が良いでしょう。大外枠は揉まれる心配は少ないですが制御しにくい枠順で、鞍上の手腕は大きく影響して来そうです。あれだけ力んだ状態でも押し切った前走を考えれば多少掛かってもマイルなら簡単には止まらないと思います。7オーサムストロークはスタートが上手く先行する競馬が続いていますが一戦毎に強くなっている印象で、もう少し溜めが効けばゴールまでもっとしっかりした脚を使えそう。前走くらいの馬体を維持して欲しいところです。

5タガノエルピーダは思ったより人気はしていますがここは自分の目を信じ、馬券は5タガノエルピーダ中心の三連単、三連複で買いたいですね。