◎16リュウノユキナ
カペラステークスは過去2年出走し、いずれも2着。長くダート短距離戦線を引っ張る1頭で、まもなく9歳になるが今年も東京スプリント優勝、JBCスプリント3着と大きな衰えを感じさせない。昨年のカペラステークスは少し出負け加減のスタート、道中はインコースで脚を溜める競馬、一気の末脚で突き抜けたリメイクは強かったが、直線上手く外に持ち出して2着。前走のJBCスプリントは大井の新しい砂にもきっちり対応、渋とく食い下がって0秒4差3着と改めて力を見せた。今回は昨年と変わって大外枠になったが、ブリンカー着用馬だし、近走を見ると少し出脚が鈍くなった感じはあるので、芝の部分を一番長く走れる枠なので勢いを付けて追走するには良いだろう。コースを問わず対応力が高い馬で、58キロも昨年にリステッド競走でアタマ差2着、馬格もあるので自身の斤量は気にならない。久しぶりの主戦騎手とともに今年も手堅くまとめてくれそう。
○3テイエムトッキュウ
ダートスプリント路線では現役屈指の快速馬で、得意の中山ダート1200mにおいて唯一の重賞レースに待望の登場。1月の新春ステークスは前半33秒1(良)のペースで飛ばしながらも2馬身以上の差を付けて完勝、オープン初戦の千葉ステークスではスズカコテキタイに敗れはしたが前半のペースを考えれば負けて強しの2着。3走前の京葉ステークスは前半のペース・着差を見ても完勝と言える逃げ切り。2走前は芝重賞で参考外、前走の室町ステークスは初の京都ダート、ハナは切ったが前半のペースを考えれば引き付け過ぎた感じだし、粘りを欠いた直線の走りからも休み明けが影響したか。今度は(2・1・0・0)の中山ダート、叩き2戦目でベスト舞台なら粘りも違って来るだろう。重賞メンバーでもハナは取れそうだが、流石に昨年のような32秒2のペースで粘れるかは未知。ダッシュを決めて少しでも早く定位置へ、後は3F33秒前半くらいで逃げる事が出来れば。
▲14オメガレインボー
過去2年のカペラステークスでは3着、5着。重賞タイトルまで後一歩のところまで来ているが、7歳の今年も春にリステッド競走を優勝。前走の室町ステークスは斤量と言うより、抜群の手応えで直線に入るも、2〜3度ほど前が詰まって騎手が手綱を抑える場面があり12着。ゴール前も詰まりながら流す形で終わり、不完全燃焼のレース。歳・期間を経て多少は1200mでは追走の面で忙しい印象は出て来たが、前走の手応えからは明らかに直線伸びて来る雰囲気だったし、元々きっちり最後はひと脚を使って来る馬。この距離なら後ろからになると思うので、出来るだけペースは流れて欲しいが、このクラスの重賞だと中々前も止まらないだけにある程度馬群に付いて勝負どころを向かえたいところ。ハマれば際どく迫る場面も十分。
△7スズカコテキタイ、13チェイスザドリーム、6アイスリアン、8オーロラテソーロ、4デュアリスト、2メタマックス、5ラプタス、10タガノクリステル
JRA唯一のダート1200mの重賞カペラステークス。中山ダート1200mは年間の施行回数が多く、それだけに舞台巧者が揃いハイレベルなレースになりますね。毎年思うんですが明らかにGⅢでは勿体無いレースですし、個人的に土日に行われる重賞(香港国際競走も含む)で一番楽しみなレース(毎年です笑)。今年も楽しみな馬が揃いましたが、お馴染み16リュウノユキナは8歳でもその力は衰えなく健在で、未だ路線の中核を担っている1頭。多少スタートしてからの出脚は気になってはきましたが、その近走でも勝負どころではきっちり圏内の位置に居ますし、追われてからも自分の脚は確実に使っています。斤量泣きしない馬ですし、スムーズに行き脚を付ける意味でもこの枠順は良いと思うので、メンバー最上位の力通りなら馬券内は確保してくれそうです。3テイエムトッキュウは現在のダート短距離なら一番ハナっ速いとも言える馬で、本当にダッシュ力が素晴らしい馬。2走前の芝は度外視、前走も休み明け・初コース、後ろを待ち過ぎた逃げなどが影響した印象で、一度使われた効果でベスト舞台なら。前半32秒台は未知ですが、個人的にはここを勝ってもらい、来年のリヤドダートスプリント、ドバイゴールデンシャヒーンでそのスピードを見たい馬です(笑)。14オメガレインボーは全く競馬にならなかった前走は度外視。現状1200mは追走が厳しくなってきた感じも、前走は進路さえあれば確実に伸びていた印象で、今回は外目の枠で詰まりにくいと思いますし、追走の面でも加速を付けやすいでしょう。4コーナー辺りで中団くらいの位置なら。
馬券は相手を手広く押さえた16リュウノユキナ中心の三連複が本線ですが、オッズと相談して3テイエムトッキュウ、14オメガレインボー軸のワイドなんかも相手を絞って買いたいですね。
