3歳馬による西日本地区交流重賞ですが遠征馬は佐賀のテクノゴールド1頭。地元勢からはスマイルミーシャ、サラキャサリンは不在も、昨年の園田ジュニアカップでスマイルミーシャと大接戦を演じたべラジオソノダラブ、道営4勝、転入後2連勝で重賞を制したニシケンボブ、この2頭が激突。実績面は2頭が抜けた存在で、他のメンバーはそこまで力量差は無い感じ。2頭の争いか、割って入る馬が出て来るか。兵庫三冠の一冠目・菊水賞へ向けて注目の一戦です。
1ビキニボーイ
JRAで未勝利勝ち後の1勝クラスでは惨敗が続き兵庫へ転入。スタートは遅いが、転入後の2戦はエンジンが掛かるとあっさり突き抜けての完勝。この時期のJRA1勝馬だけに流石の能力を見せているが、連勝した2戦はいずれもスムーズに外を回してのもの。田中学騎手がべラジオソノダラブより、こちらに騎乗するだけに勝負度合いは高そうだが、とにかくこの枠なので上手く外へ出せるかどうか。
2スマルト
昨年12月の1230m戦のみの1勝馬。好位から安定した脚を使って善戦を続けているが、今回も対戦するスネークアイズ、ブエラフェルテには既にそれなりに差を付けられて敗れている。デビューから手綱を取り続ける鞍上の手腕でどこまで上位勢との差を縮められるか。
3ディオスメッセージ
道営時代は1勝だが、5走前には現在重賞を含む6勝をあげているニシケンボブとタイム差無しの3着。兵庫転入後は中々調子が上がって来なかったが、前走はビキニボーイと僅差の2着と復調を感じさせる走り。前半引っ掛かる面がありながらインコースから渋とく伸びて3/4差、勝ち馬とはあくまでコース取りの差。行きたがる面を見せた前走から少しでも距離が短縮されるのは良さそう。
4ニシケンボブ
道営4勝の実績を引っ提げて兵庫へ転入。初戦は後の兵庫クイーンセレクション優勝馬サラキャサリンを2馬身1/2、前走のゴールドジュニアでは4角で並び掛けて来たミトノシャルマンを直線であっさり4馬身引き放し、いずれも完勝。距離も門別1200mで勝っており、スピード能力も十分。何より全日本2歳優駿7着の実績から頭ひとつ抜けた存在か。
5べラジオソノダラブ
デビューから3連勝で重賞勝ち。兵庫若駒賞はスタートから揉まれる形になりながらも4コーナーでは強気に先頭、そのまま押し切った。2走前は初距離・57キロが影響してか3着も、前走の園田ジュニアカップでは早めから仕掛けてゴールまでスマイルミーシャと一騎討ち。結果2着に敗れたが、マクられながらも一旦は差し返す場面もあり、改めて力は見せた。1700mにも対応はしているが、近2走の道中の走りからは本質的には1400mくらいの方が合っているだろう。鞍上竹村達也騎手には久々の重賞制覇のチャンスで力が入る。
6ブエラフェルテ
道営在籍時は未勝利も兵庫へ転入して2連勝。初戦の1230m戦は好位から早め先頭でスマルトに4馬身差が付けて優勝。前走1700mの認定戦はスタートは遅く、腹を括って最後方でギリギリまで脚を溜めると、直線は馬群の真ん中から抜け出してゴール寸前での差し切り。鞍上も上手く乗ったが、非常に強い内容で、あの走りなら今回のメンバーでも以外にやれそうな雰囲気。人気が甘いようなら。
7テクノゴールド
佐賀からの遠征馬。JRA在籍時は2戦未勝利も勝ち馬からいずれも0秒6差6着とそれなりの素質を見せた。佐賀転入後は2勝をあげ、2走前は花吹雪賞優勝馬に大きな差を付けた。兵庫所属馬・元道営所属馬と力の比較はこの時期だけに難しいが、ニシケンボブ、べラジオソノダラブ以外とならそこまで大きな開きは無い感じもする。輸送は課題だが、じっくり脚を溜める競馬に徹すれば思いがけない好走も。
8ヤシロケンチャン
昨年は初勝利をあげて挑んだ兵庫若駒賞ではべラジオソノダラブの7着。前走では自分なりの脚を使って健闘しているが、これまでスマイルミーシャ、べラジオソノダラブには決定的な差、次位グループ級の馬達にも大きな差を付けられている。余程の地力強化が無ければかなり厳しい戦いになるだろう。
9スネークアイズ
勝利はデビュー戦の1勝のみだが、常に強敵相手にも自分なりの走りを見せて善戦。前走も4角で外の馬と接触しながらもインコースから渋とく脚を使って3着。勝ち切るまではどうかも、今回の枠順なら前走よりかはスムーズな競馬は出来そう。持ち前の堅実振りを信頼か。
10ウィンチップ
道営在籍時は1勝、兵庫へ転入してからの兵庫若駒賞ではべラジオソノダラブの9着。前走3歳Bクラスでは1枠から上手く外に位置取り、直線も伸びるコースへ進路を取って優勝。今回は一気の相手強化、地力は付けているが、兵庫若駒賞の内容や、これまでの成績からレベル的に足りるかは疑問。
1400m戦だが確たるハナ候補は不在で、これまでのレース振りからべラジオソノダラブが押し出されて先頭か。内のスマルトもこの枠順ならある程度先行態勢、その外の好位にニシケンボブ、中団付近はにスネークアイズ、ディオスメッセージ、ブエラフェルテ、後方にビキニボーイ、テクノゴールド。ペースはそれほど流れず、早めに仕掛けて行く馬は渋とく粘り、流石に後方一気は厳しい感じか。◎4ニシケンボブはペース云々、安定した先行力で常に圏内の位置、自分からレースを作れるスピードもあり、前走からの距離短縮は全く気にならない。前に居るであろうべラジオソノダラブを終始見ながらレースを進められる点も有利。仕掛けどころひとつで上位争いになるだろう。○3ディオスメッセージは道営時代にニシケンボブとタイム差無しの接戦を演じた事があり、前走くらい走れて当然の力はある。その前走も折り合いを欠きながらもインコースから伸びて僅差の2着と内容は濃い。100mの距離短縮もプラスに働きそう。▲5べラジオソノダラブは近2走も上位争いしているが、前半の行きっぷりからは短い距離の方が持ち味を活かせるタイプだろう。昨年10月、1400mの重賞・兵庫若駒賞が非常に強い内容。鞍上的にも巡って来たチャンスだけに握る手綱に力が入る。
以下、9スネークアイズ、6ブエラフェルテ、1ビキニボーイ、7テクノゴールドの順。
馬券は◎1着固定の三連単で買いたいですね。