日本時間2月25日(土)〜26日未明にかけてサウジアラビア・キングアブドゥルアジーズ競馬場で行われたサウジカップデー。




昨年は6競走中4競走を日本馬が優勝。

今年は5競走に過去最多20頭の日本馬が遠征。



ここでは今年も熱い熱い戦いだったサウジカップデーの各レースを軽くですが振り返っていきます。



まずは日本馬不在で行われた芝2100mのGⅢネオムターフカップ。



優勝はイギリスのモスターダフ。

勝ち時計は2分(Good to Firm・良)


2着にUAEのドバイフューチャー、3着は地元サウジアラビアのフライングビジット。



モスターダフは外の2番手追走、抜群の手応えから直線に入ると後続を引き放す一方の楽勝。


管理するゴスデン調教師は「次はドバイ」とのコメントを残しており、恐らくドバイシーマクラシックになるかな?となれば日本馬イクイノックスとの対戦が楽しみになりますね。




続いて芝1351mのGⅢ1351ターフスプリント。



優勝は日本のバスラットレオン。

勝ち時計は1分17秒49(Good to Firm・良)


2着にアメリカのカサクリード、3着は地元サウジアラビアのラーエド。


その他の日本馬、レシステンシアは5着、ラウダシオンは9着、ソングラインは10着でした。



スタートからバスラットレオンがハナ、2番手にレシステンシア、ラウダシオン、ソングラインは後方・中団。直線は外から昨年2着のカサクリードが追い詰めるも、バスラットレオンが最後まで粘り通して優勝。



バスラットレオンの次走は昨年優勝したドバイのゴドルフィンマイル。芝・ダート二刀流のバスラットレオンはもちろん、坂井瑠星騎手、そして矢作芳人調教師、国際派達の今後の更なる活躍に期待です。




続いて芝3000mのGⅢレッドシーターフハンデ。



優勝は日本のシルヴァーソニック。

勝ち時計は3分6秒46(Good to Firm・良)


2着にイギリスのエネミー、3着はイギリスのゲットシャーティー。


もう1頭の日本馬エヒトは7着。



ヨーロッパの長距離王サブジェクティヴィストが長期休み明けながらハナ、シルヴァーソニックは好位のインコース、エヒトは後方待機。直線はシルヴァーソニックが上手く外に持ち出し、半ばからもう一度伸びてエネミーの追撃を振り切って優勝。



1351ターフスプリントも驚きましたが、ここも・・・もう日本馬の強さに日本人ながら絶句です笑

やっぱりステイゴールド〜オルフェーヴルの血統は日本が世界に誇る血統。ステイヤーですが、シルヴァーソニックには是非種牡馬になって欲しいですね!ちなみにインタビューが途中で切れたんですが、シルヴァーソニックの次走は天皇賞・春かドバイゴールドカップ(?)のどちらかのようです。




続いて3歳馬によるダート1600mのGⅢサウジダービー。



優勝は地元サウジアラビアのコミッショナーキング。

勝ち時計は1分38秒82(FAST・良)


2着にアメリカのハヴナメルトダウン、3着は日本のデルマソトカゲ。


その他の日本馬、コンティノアールは5着、フロムダスクは9着、エコロアレスは12着でした。



スタートからハヴナメルトダウン、それにピッタリ2番手に付けるコミッショナーキング、3番手に福永祐一騎手エコロアレス、デルマソトカゲ、コンティノアール、フロムダスクは中団〜後方。4コーナー手前から2頭が後続を放して行き、直線も2頭の激しい競り合い、最後は距離が堪えたかハヴナメルトダウンを交わしてコミッショナーキングが優勝。


日本馬4頭、森厩舎の2頭は早々と圏外になるも、デルマソトカゲはインコースから渋とく伸び続けて健闘、コンティノアールも外を回した差。上位2頭はもちろん、デルマソトカゲ、コンティノアールの2頭にはドバイ・UAEダービーで是非再戦して欲しいですね。ちなみにデルマソトカゲの音無調教師はすぐさまUAEダービー参戦を表明しました。




続いてダート1200mのGⅢリヤドダートスプリント。



優勝はアメリカのエリートパワー。

勝ち時計は1分11秒01(FAST・良)


2着にアメリカのガナイト、3着は日本のリメイク。


その他の日本馬、ジャスティンは4着、ダンシングプリンスは5着、リュウノユキナは6着でした。



ミラーズが好スタートからハナへ、差が無く内にジャスティン、ダンシングプリンスは好位、エリートパワーは前を射程圏の位置、リメイク、リュウノユキナは後方。直線は僅かにジャスティンが抜け出すも、すぐにエリートパワーが突き抜け、ガナイトとアメリカ勢2頭が先頭2番手、その後ろからリメイクが懸命に脚を伸ばすも、これはエリートパワーの完勝。

  

福永祐一騎手ラスト騎乗は3着でしたが、アメリカ勢2頭、特に優勝したエリートパワーは流石に昨年のBCスプリント優勝馬と思わせる強さ。ちょっと力差はあった印象も、ただリメイクは十分に力は出したと思いますし、福永祐一騎手は最後の最後まで冷静な騎乗振りが光りました。




ラストはメインのダート1800m、GⅠサウジカップです。



優勝は日本のパンサラッサ。

勝ち時計は1分50秒80(FAST・良)


2着にアメリカのカントリーグラマー、3着は日本のカフェファラオ。


その他の日本馬、4着にジオグリフ、5着にクラウンプライド、ジュンライトボルトは7着、ヴァンドギャルドは11着でした。




最内枠からパンサラッサがハナへ、外からジオグリフ、テイバ、クラウンプライド、カフェファラオは好位、ジュンライトボルト、カントリーグラマーは中団、ヴァンドギャルド、エンブレムロードは後方。




4コーナー、パンサラッサが先頭を守って直線へ、テイバは後退し、ジオグリフ、カフェファラオ、クラウンプライドと日本馬4頭が前を固める。ジュンライトボルト、ヴァンドギャルドは追走に手一杯、変わって外からカントリーグラマー、エンブレムロードが追撃。




ラストはカントリーグラマーが猛追するも、パンサラッサが一杯に粘ってゴール!!




日本馬サウジカップ初優勝の瞬間!!


このレース唯一の日本人ジョッキーだったパンサラッサ鞍上の吉田豊騎手は大きなガッツポーズ!!




ヘルメットを取って一礼する吉田豊騎手。



いや〜何が感動したかというと単に日本馬サウジカップ制覇はもちろんなんですが、やっぱり定年間近のパンサラッサの池田厩務員の号泣ですよね〜


自分も腐っても厩務員の端くれでしたし、園田の25万円のレースで初めて担当馬が勝った時は泣くほど嬉しかったのを思い出しました。


1000万ドルの優勝賞金云々、こんな大舞台ですから、ましてや世界中の注目を浴びる場所での担当馬の勝利、定年間近なら尚更感極まった事でしょうね。


自分なら夜通し泣いてるかも笑



レーヌミノルが桜花賞を優勝した時の厩務員さんの涙も本当に感動したんですが、今更ながら厩務員さんの感極まった涙が自分にとって競馬で一番感動するポイントかも知れません。




まあ、話は脱線しましたが(笑)、優勝したパンサラッサ、次は連覇が懸かるドバイターフか、それともドバイワールドカップなのか。

夏はロイヤルアスコット、秋にはBCクラシックなど、夢は広がるばかり。


矢作調教師だけに再び海外に連れて行く事は間違いないでしょう!





今年も非常に楽しかったサウジカップデー、すぐ来月にはドバイワールドカップデーが控えていますし、再び楽しい深夜の時間が来ると思うとワクワクしますね😊





最後に。



福永祐一騎手、お疲れ様でした。