2月23日(祝・木) 第7回兵庫ウインターカップ(重賞) 4歳上定量 姫路1400m 発走16:15
兵庫県競馬今年最初の古馬短距離重賞ながら地方全国交流重賞。現在の兵庫短距離路線は圧倒的存在である昨年の地方年度代表馬イグナイターが君臨。同馬は先の高知・黒潮スプリンターズカップを楽勝で連覇、同じく連覇が懸かるダートグレード競走・黒船賞へ向かう為不在。昨年は10番人気の川崎インペリシャブルが優勝、今年も強力な南関勢3頭が遠征。総大将イグナイターを欠く地元勢はサンロアノーク、コウエイアンカが遠征勢を迎撃態勢。好メンバーが揃い、祝日の姫路競馬場は大いに盛り上がりそうです。
1マックス
大井からの遠征馬。JRAから転入後、大井の1400mでは(3・2・3・0)と全て馬券内。佐賀へ遠征した前走の1300m戦・ゴールドスプリントは4コーナーで外に持ち出し、直線まとめて差し切る勢いだったが僅か半馬身及ばず2着。優勝したダノングッドとはコース取り・枠順の差だけで、負けて強しの内容。今回はベスト距離に戻り、鞍上も魅力だが再びの内枠。どこかで上手く外に出せれば。
2タガノプレトリア
昨年秋にJRAから兵庫へ転入し4戦2勝。前走は行きたがりながらも序盤はインコースで脚を溜め、4コーナーから大外に持ち出してビナサクセスとの追い比べを制した。初の姫路コースに対応・優勝出来たの大きな収穫で、馬体も前走くらいで丁度良さそう。姫路では歓迎されない内枠になったが、引っ掛かる面がある馬なので、脚を溜める意味ではそこまで悪くも感じ無い。イメージとしては前走のような競馬、後は遠征馬も含めた力関係だけだろう。
3ベストマッチョ
川崎からの遠征馬。昨年の兵庫ウインターカップはインペリシャブルの末脚に屈したが、サンロアノークを抑えて2着。11月のゴールド争覇では早め先頭から押し切って優勝、前走の笠松グランプリは勝負どころで他馬にマクられるも、再び盛り返して接戦の3着。明けて10歳になるが、前走を見る限り衰えは感じない。昨年はスタートから激しい競り合いになりながらも粘ったが、今年はパールプレミア次第ではあるが、昨年よりかはスムーズに好位・前目を取れそうなメンバー。鞍上田中学騎手も心強い。
4サンロアノーク
昨年の兵庫ウインターカップは1番人気に推されるも川崎の2頭に敗れて3着。かきつばた記念5着、サマーカップ2着と重賞級の力はあった馬だが、前走の白銀争覇では積極的に早め先頭から押し切り、悲願の初タイトルを掴んだ。3走前のように末脚を活かす競馬も出来るが、やはり勝ち切るとなると前走のような積極策。もう少し外目の枠が良かった印象だが、先行するならある程度進路は選べるので、とにかくスタートは決めたい。
5ネクストムーブ
オープンクラスでも自分なりには頑張っているが、明けて10歳、近走内容からも衰えが出て来たのは否めない。昨年の兵庫ゴールドカップでは追走するので手一杯の結果。相手関係が比較的軽いA1A2混合戦で展開が向けば僅かに馬券内は期待出来るが、流石にこのメンバー相手の重賞では厳しい。
6パールプレミア
7連勝で挑んだ昨年の兵庫ゴールドカップは勝ち馬コパノフィーリングから1秒0差放された5着。前走はスタートから鞍上が必死に抑えて番手の競馬、結果的にそれを直後でマークする形になったビナサクセスにクビ差交わされて2着。これまではスピードの違いでそのまま押し切れたが、流石に重賞レベルとなるとそう簡単にはいかないところ。今回は南関勢を含めた強力メンバーが相手で、自分の形に持ち込んでどこまで粘れるかだろう。
7マイネルサーパス
JRA在籍時の19年東京優駿にも出走したほどの馬だが、地方へ転入してからは見る影も無い成績が続いている。そもそもダートに対する適性が感じられず。
8コウエイアンカ
昨年はオープン5勝、ダートグレード競走・サマーチャンピオンで2着と活躍。前走は直線でインコースを突いてサンロアノークを差し切って優勝。2着馬とはコース取りの差はあったが、馬場・斤量を考えれば強い内容だった。今回は休み明けになるが、久々でも勝った事がある馬なので力は出せるだろう。本来は園田1230mがベストで、1400mでは1〜2コーナーまでの折り合いが重要になる馬。姫路は初めてだが、外から末脚を活かす分には合いそう。
9インペリシャブル
川崎からの遠征馬。昨年の兵庫ウインターカップは鴨宮騎手の完璧とも言える騎乗で差し切って優勝。続く東海桜花賞ではサンロアノークを3馬身放しレコードで優勝した。休み明けを叩かれての前走ゴールドスプリントは早めから気合いを付けて積極的な競馬で僅差3着と改めて力を見せた。昨年は1番枠だったが、今年は外枠が当たり、この枠ならスムーズに先団を見る位置を取れるだろう。
10エイシンビッグボス
3歳時は1700mの園田オータムトロフィーで重賞勝ち、年末にはJRAのダート1800m戦へ遠征したが、近走は本格的に短距離へシフト。元々高いスピードを見せていたが、重賞でも昨年の兵庫ゴールドカップでコパノフィーリングの2着。前走佐賀遠征はレコードタイムが出る馬場もあったが、勝負どころで中々前に取り付けず5着。今回は地元兵庫、姫路も2戦1勝2着1回とコース適性は十分。ただ、冷静に分析すると前走に続く南関勢を含めた強力メンバー相手にはワンパンチ足りない印象も。
昨年はベストマッチョ、ナチュラリー、マイタイザンの3頭が激しく競り合う形になったが、今年は昨年ほどの競り合いは無い感じで、ベストマッチョが一応のハナ候補。ただ、パールプレミアは前走であれだけ行きたがっていただけに無理に抑えるくらいなら行かせてしまう可能性も。好位にサンロアノーク、タガノプレトリア、インコースに外へ出すタイミングを窺いながらマックス、エイシンビッグボス、コウエイアンカは中団〜後方。パールプレミア次第なところはありますが、流石にベストマッチョの単騎逃げになったとしてもペースはそれなりに流れ、マックス、サンロアノークは前のベストマッチョ、後ろのコウエイアンカを気にしながらのレースになるので、ある程度早めに仕掛ける展開か。ここは◎8コウエイアンカの追い込みに期待したい。ベストマッチョが単騎逃げでペースを落とされると厳しいが、恐らくパールプレミアは鞍上が抑えようとしてもグイグイ行ってしまいそうだし、そこへ勝負どころから好位の有力勢が絡んで行く展開になりそう。そうなれば序盤の折り合い〜ラストの末脚はより活きて来る。自身前走からの2キロ減は良いし、何よりサマーチャンピオン2着の実績を持ち出せば遠征馬を含めても格上の存在。大井の○1マックスは佐賀に続いての内枠になってしまったが、ベストマッチョ、パールプレミアが競り合って少しでも縦長になれば、10頭立てなのでどこかで外には出せそうな感じ。前走も1番枠ながら勝ちに等しい内容で、基本的にどんな位置からでもひと脚が使えるタイプ。名手赤岡騎手なら上手く乗ってくれるだろう。川崎の▲インペリシャブルは昨年の兵庫ウインターカップでは厳しい枠順ながら鞍上の好騎乗で優勝。今年は外枠が当たってレースはしやすいだろうし、ここは連覇を目指して叩き3戦目、上手く照準を合わせて来た印象。前走は積極的なレースをし過ぎた分ラストは脚が鈍ったが、十分に復調気配を感じさせた。個人的に鴨宮騎手ではないのは残念だが、吉原騎手に依頼しての姫路遠征だけに陣営の勝負度合いは高い事だろう。
以下、4サンロアノーク、2タガノプレトリア、3ベストマッチョの順。
馬券は◎○2頭軸マルチの三連単で相手4頭、◎から○▲への馬複2点で勝負したいですね。