2月22日(水) 第67回金盃(重賞) 4歳上別定 大井2600m 発走16:35




2600mはダートで日本最長距離の重賞レース。南関東では上半期の金盃、下半期の2400m戦・東京記念と、砂のステイヤーにとっては大きな目標となる重賞。ダートグレード競走・船橋2400mのJpnⅡダイオライト記念の前哨戦になるレースですが、やはりダートグレード競走は強力なJRA勢も出走して来るとあって、ほとんどの出走馬にとってはここが大目標となるレース。数少ないタイトルを巡って今年も熱い戦いが見られそうです。




1サトノディード

JRA在籍時のオープンでは2戦いずれも殿負け。大井転入後は中々の切れ味を見せて好走、2走前のトライアルでは中団から脚を使い4着と上々の内容。前走は展開は向いたが連勝中で勢いのあるトーセンクロードにタイム差無しの2着。トライアルで折り合いはきっちり付いていたので距離は問題無く、この枠でしっかり脚が溜まれば。


2カイル

復活が期待される昨年の東京ダービー馬。前走は積極的にハナを切ったが、終始エルデュクラージュにピッタリマークされ、早めから前に出られる厳しい展開で5着。敗れはしたが、前走のレース振りは今回に活きて来そうだし、この距離・枠順ならここも積極策での競馬だろう。新たな鞍上で変わり身があるか。


3トーセンブル

お馴染み南関を代表する長距離砲。金盃には過去3年出走し3、2、5着。距離不足の前走はあくまでも今回へ向けた調整レース、前走以上の状態だろう。明け8歳だが昨年11月の東海菊花賞ではコバルトウィングの2着と、まだまだ極端な衰えは無い。ロス無く脚を溜めれる枠順を活かせれば。


4パストーソ

21年の黒潮盃の2着馬だが、近走は大きく放されて大敗。特に重賞では見せ場すら無い現状で、2400mの東京記念も2年連続で勝ち馬から差を付けられての着外。相手云々、距離適性も微妙。


5コスモポポラリタ

昨年は東京プリンセス賞でスピーディキックのクビ差2着、その他の重賞でも勝ち切れないも善戦。前走は強敵相手に7頭立て6着もラストは自分なりの脚を使っている。2走前のトライアルでは直線でコバルトウィングに急追して2着と長い距離になると持ち味は発揮した。前走は今回への叩き台、52キロでこの距離なら好勝負。


6サンビュート

前走後から大井へ再転入。前走の報知オールスターカップは1番枠からしっかりインコースで脚を溜め、直線は良い伸びを見せて3着。向正面半ばから鞍上がステッキを飛ばして追い通しながらもラストまで良い脚を長く使ったレース振りからは距離延長にも対応出来そう。脚を溜めやすい枠順も良い。


7コバルトウィング

昨年は重賞・東海菊花賞を含め6連勝。初距離だった前走のトライアルはラストこそ詰められたが自分でレースを作っての押し切りで着差以上の強さ。主戦騎手に手綱が戻り、目標にして来たであろうレースで必勝態勢。相手は強くなるが、重賞勝ち馬ながら他馬との斤量比較、54キロは魅力。


8メイショウワザシ

大井転入後は各地へ遠征、昨年夏のくろゆり賞を優勝。前走は距離不足で度外視、2600mは初めてたが、JRA在籍時に2500mの名古屋グランプリ0秒5差4着があり、適性はあるだろう。鞍上的場文男騎手で積極策なら面白い。


9セイカメテオポリス

昨年は勝ち馬に半馬身まで迫る2着。戸塚記念優勝など2000m以上のレースで好走を続けているように高い長距離適性を誇る。前走はまさかの先行で厳しい展開になったが、何より想定外の馬体増が一番の敗因。今回は絞れて来るだろうし、距離延長は他馬との適性比較を考えれば大歓迎。ここは本領発揮の舞台。


10サトノプライム

昨年は最後方から上がり最速の脚で追い込み3着。距離適性は高いが、近走はどうしても勝負どころからの脚が渋く上位争いに入るまでには至っていない。このメンバー相手の重賞なら余程展開が向かないと。


11ブラヴール

3歳時には京浜盃優勝、羽田盃2着と活躍。昨年もオープン特別では上位争いしているが、重賞では3歳時以降厳しい結果に終わっている。脚質に自在性があり、位置取りに注文は付かない馬だが、2走前の2600m戦では6着と案外な走り。もちろん、その時より相手は大幅に強化され、ここも厳しい戦いになりそう。


12ランリョウオー

昨年は大井記念、東京記念と重賞連勝。しかし地元浦和での近2走はともに大敗、位置取りが悪かった訳では無く、ちょっと敗因が掴めない状況。気ムラな面があるかも知れないが、特別状態が悪くは感じられないので、今回のもう一度距離で見直したいところ。とにかくスタート出たなりで気分良く走らせて欲しいところ。


13タイサイ

昨年の金盃は7着も、園田2400mの六甲盃ではジンギに3/4馬身差の2着。前走の名古屋遠征は枠順的にも終始外を回り続けた影響か、向正面で早くも手応えが悪くなり9着。地元コースに戻るのはプラスだが、今回も先行するには外からそれなりに脚を使う必要はある。スタートから内の先行勢を抑えてまで押して行くとは思えず。


14ドスハーツ

数少ないウインバリアシオン産駒の活躍馬。前走の東京大賞典は出走しただけで十分で、着順は度外視。2〜3走前のように終いの脚は中々見所がある馬で、21年の名古屋グランプリ(2500m)5着があるように距離適性もある。東京記念の内容から厳しい印象はあるも、前の態勢が決した後の3着争いくらいなら加われそうな期待感も。


15マンガン

一昨年の金盃は3〜4コーナーで一気のマクりから9馬身差の圧勝。スタートはいつもワンテンポ遅く、前走も出負けで後方を追走、3コーナーから直線も終始外を回し、早くから脚を使い過ぎた末6着。間隔が開いていた分、太目も残っていたように今回は絞れた馬体での出走だろう。枠順的に難しいが、道中どこかで内に入れて脚を溜めたいところ。


16ウラノメトリア

JRAからの転入初戦となった21年の金盃トライアルでは4馬身差の圧勝も本番では1番人気で10着に大敗。勝ち星から遠ざかっているが、近走は相手なり、自分なりの走りを見せて堅実なレース振り。3走続けての2600mは魅力で、大外枠もこの枠なら揉まれず気分良く走れそう。





確たる逃げ馬不在のメンバー、どれかが押し出される形で先頭に立つ可能性はありますが、カイルより的場騎手を配して来たメイショウワザシが先手を主張するか。コバルトウィングはバテ無い持久力が持ち味だけにいつでも動ける好位、ウラノメトリア、タイサイ、ランリョウオーも同じような位置。後ろにコスモポポラリタ、前走ハナを奪って沈んだセイカメテオポリスも今度は中団、マンガンなど他は基本的に後方で脚を溜めるタイプ。距離を考えて各馬折り合いが第一、ペースはスローで3コーナー過ぎからの持久力勝負。6連勝中◎7コバルトウィングは初距離の前走もラストは詰められたが、自分から勝ちに行く競馬での優勝でクビ差以上の強さ。東海菊花賞のレース振りからも早めスパートでも簡単にはバテない高い長距離適性がある。展開利が大きく見込める今回は南関重賞制覇のチャンス十分。紅一点○5コスモポポラリタは道営時代に重賞連勝、東京プリンセス賞でスピーディキックとクビ差2着と既に高い能力は証明済みだが、2走前のトライアルでは外から追えば追うほど伸びた末脚から長距離に対する適性を非常に高く感じさせた。メンバーは強いが、52キロなら再び上位圏内に入って来れそう。▲セイカメテオポリスは遠征競馬では力を見せる事は出来なかったが、今回は昨年2着の地元戦。前走は陣営の作戦もあったかも知れないが、積極策が逆に裏目に出た結果。馬体も太かった印象で、今回は流石に絞れて来るだろう。長く勝ち星から遠ざかっているが、そろそろ本領発揮か。




以下、16ウラノメトリア、6サンビュート、15マンガン、3トーセンブル、8メイショウワザシ、1サトノディード、14ドスハーツの順。




馬券は上位評価3頭を中心にした三連複で相手は手広く押さえたいですね。