2月19日(日) 第57回小倉大賞典(GⅢ) 4歳上ハンデ 小倉芝1800m 発走15:20





フェブラリーステークスの裏で行われる古馬によるローカルハンデ重賞。主役不在のメンバーで混戦ですが、冬の小倉開催は後1週を残すのみとなりました。馬場はもちろん荒れて来ますし、雨が降れば尚更外が有利になって来そうですね。レッドベルオーブ、短距離馬テイエムスパーダが参戦し、縦長の展開になりそうで、馬場の綺麗な外から差す馬を狙いたい感じです。




1カテドラル

今回と同じ舞台設定の中京記念で2年連続2着、トップハンデ58キロを背負う。前走の福島記念は気持ち距離が少し長い2000m、終始外を回って脚を使わされた為13着。距離短縮は歓迎で、コース実績十分の今回は当然見直しが必要。斤量面は厳しいが展開自体は向きそう。


2レッドランメルト

前走の中山金杯は枠順が響き、上手く脚が溜まらなかったのが敗因で、それでも僅差6着と上々の内容。安定して好位を取れるレースセンスがあり、今回の1Fの距離短縮は歓迎。55キロのハンデも想定内で極端な馬場悪化が無ければ有力な1頭。


3テイエムスパーダ

昨年のCBC賞では48キロも効いたが日本レコードで優勝。前走はスタートで出負けするなど、近走は持ち味を活かせず苦戦。今回は新味を求めてか1800mを選択して来たが、これまでのレース振りからは小倉コースは良いが、距離が向くとは思えない。見送りで良いだろう。


4レッドベルオーブ

昨年の小倉日経オープンでは単騎逃げの形から上手く後続に脚を使わせる展開になって3馬身差で優勝。折り合いが付かない事から近走は逃げる競馬に切り替えているが、前走は前半通過56秒6では流石にラストは厳しくなった。それでも馬体が絞れていたし、今回の1F距離短縮はプラスだろう。恐らくここも無理に抑えず行かせてしまう形になりそうだが、ブリンカー着用でどう変わるか。斤量というより、如何に後続集団に脚を使わせる事が出来るかだろう。


5ゴールドギア

幅広い距離をこなしている馬で、一昨年は芝2400mのメトロポリタンステークスを優勝。本来ならもう少し長い距離の方が良い印象だが、前走からの引き続きの小倉コース、3キロ減の斤量は魅力。ラストはそれなりに詰めて来る馬なので、前が極端に崩れる展開なら。


6ヒンドゥタイムズ

昨年の小倉記念では去勢明けいきなりからジェラルディーナに先着する2着。前走のチャレンジカップは上がり最速をマークしたが、レッドベルオーブが作る速い流れを後方から外々を回って長く脚を使わされる形で6着。去勢して今回で4走目になるが堅実に脚は使えているので、レッドベルオーブが作る流れ・位置取り次第では57.5キロでも。


7バジオウ

前走の関門橋ステークスは速いペースを先行しながらも4着と上々の結果。昨年は目黒記念10着、中日新聞杯9着と重賞の壁に跳ね返されたが、今回は連対圏を外していない1800m。あまり馬場が悪くなり過ぎると心配だが、追い切りの動きは良く状態は高いレベルにありそう。前走からの2キロ減は良いが。


8インテンスライト

オープンに上がってからは少しパンチ不足な結果が続いているが、重賞でも0秒3差など、そこまで力差が出ている訳では無い。好位〜中団から確実にひと脚は使って来る馬で、相手なりに走る面もある。正直もう少し斤量が軽ければ言う事は無いが、中山での重賞着差からここなら僅かとはいえ馬券内突入の期待はありそう。


9サトノエルドール

障害を経験して再び平地に戻り、徐々に着順を上げて来た。前走の白富士ステークスは展開不向きながらも勝ち馬から0秒4差なら悪く無い。距離はベストだが、今回はこれまで結果を残せていない重賞レース。流れが向いたとしても上位争いまではどうか。


10フォルコメン
昨年のダービー卿チャレンジトロフィーは追い込んで2着、前走のリゲルステークスでは先行して2着と自在性ある脚質で好走。いずれも展開面が味方してのものだが、初の小倉コースも器用さがある馬なので柔軟に対応は出来そう。距離実績もあり、馬場が重たくなっても苦にしない。警戒しておきたい馬。

11ダンディズム

前走の関門橋ステークスではオープンクラスに上がってから初の連対となる2着。流れるペースで展開は向いたが、早めから仕掛けてラストまで渋とく伸びた。勝ち馬とはコース取りの差だけで、今回は再びレッドベルオーブ、更にテイエムスパーダが作る速い流れで展開の恩恵を受けれそう。荒れた馬場は良いし、ここも好走の期待は十分。


12ウイングレイテスト



前走のニューイヤーステークスは枠順・馬場に恵まれた感はあったが、直線早めに抜け出し、着差以上の完勝。2歳時のデイリー杯2歳ステークス2着、3歳時にはニュージーランドトロフィー3着、NHKマイルカップ0秒6差7着があり、久々の重賞でもハンデ戦という事もあり、見劣りはしない。初の小倉もコースは問わない馬で、上手く好位追走なら。


13ホウオウエミーズ

昨年10月の新潟牝馬ステークスではホウオウイクセルとの追い比べを制して優勝。18番人気で迎えた前走のエリザベス女王杯では後方待機勢に展開は向いたが、強豪相手にラストは良い伸びを見せて7着に健闘。今回は初の小倉遠征だが、同じ平坦のローカルコースの福島競馬場でも好走しているので問題無い。全4勝は1800mで距離はベスト、後は極端に馬体が減らなければ。


14ロングラン
ダートを中心に使われ、21年のジャパンダートダービーにも出走(9着)。芝の近走では展開は向いたが、重馬場のレインボーステークスを差し切り勝ち、相手強化のディセンバーステークスも稍重の馬場を外から良い伸びで僅差の5着。今回は更に相手は強くなるが、荒れて来た今の小倉の馬場にマッチしそうなタイプ。もちろん、雨が降れば尚良い。

15フォワードアゲン
昨年オープンに上がってからも重賞で掲示板に入る好走。前走でも展開不向きな中を上がり最速タイの脚で0秒3差8着と悪くない内容。小倉での追い切りの感じから体調は安定している感じなので、54キロ・展開面の後押しがあれば馬券内突入も。

16アルサトワ

リステッド競走2勝の実力馬だが、近2走の重賞ではいずれも二桁着順の大敗。小回り向きの先行力はあるが、今回は他にスピードある同型が居ており、メンバー的に展開面は厳しくなりそう。斤量57.5キロと恵まれた感じも無く。





内枠にスプリンターのテイエムスパーダ、引っ掛かると抑え切れないレッドベルオーブが入り、恐らく後者が我慢させずそのまま行かせてしまいそう。好位はレッドランメルト、バジオウ、フォルコメン、ウイングレイテスト、中団はヒンドゥタイムズ、ダンディズム、ホウオウエミーズ、後方待機はロングラン、フォワードアゲン。レッドベルオーブが今まで通りの逃げならハイペース濃厚だが、あくまでも実質は2番手集団に付ける馬を基準に考えるとペースは平均的な流れか。◎11ダンディズムは前走で長く良い脚を使い、高い持久力を見せた。元々長距離を使われて来た馬なので、消耗的な流れは非常に合う。渋れば言う事は無いが、今の小倉の馬場も良いし、前走から少しでも斤量が軽くなるならここでも期待は持てる。○13ホウオウエミーズは重賞では厳しい結果が続いていたが、前走のエリザベス女王杯は重馬場を味方に渋とく伸びて健闘。小倉は初めてになるが、今の荒れ出した馬場は合うだろう。馬体も休み明けなら極端に減らないと思うし、鉄砲も効く。▲14ロングランの近走は馬場・展開に恵まれた印象は強いが、確実に地力が強化されて充実している。今の小倉の馬場は合いそうだし、ここは展開面も味方しそう。




以下、12ウイングレイテスト、2レッドランメルト、6ヒンドゥタイムズ、10フォルコメン、8インテンスライト、5ゴールドギアの順。




馬券は上位評価3頭を中心にした三連複で買いたいですね。