2月18日(土) 第58回京都牝馬ステークス(GⅢ) 4歳上牝馬別定 阪神芝1400m 発走15:35





優先出走権は付与されないも、春の女王決定戦・ヴィクトリアマイルへと続くステップ競走。ここから高松宮記念へ向かう馬も居るかも知れませんが、短距離・マイルが得意な有力牝馬が揃い興味深いレースになりそうですね。馬券的には非根幹距離の1400mという事で、休み明けで次という馬より、ここを重点に仕上げて来た馬を狙いたいところです。




1サブライムアンセム

今回と同舞台、昨年のフィリーズレビューでは上がり最速の脚でナムラクレアを差し切って優勝。デビューから激しく引っ掛かる面が目立つ馬だが、前走にしても折り合いを欠き、更にゴール前で前が詰まりながらも0秒2差6着と力は見せている。折り合い面から距離短縮はプラスで、今回は脚を溜めやすい枠順。成績から人気が甘いようなら積極的に狙いたい。


2ディヴィーナ

昨年オープン入り直後に挑んだヴィクトリアマイルでは10着、続く関屋記念は13着と重賞では苦戦。前走は1番人気に推されたが4着と、近走はいずれも前残りの馬場や展開が向かなかったのが敗因。今回は初の1400m戦になるが、行きたがる面がある馬なので、この距離短縮は良いだろう。今の阪神の馬場で好位付けなら。


3フェルミスフィア

昨年8月の新潟日報賞では12番人気ながら後方から追い込んで優勝。続く朱鷺ステークスは接戦の2着争いに加わる僅差の5着と昇級戦でも通用するところを見せた。前走のターコイズステークスは久々のマイル戦だったが、上がり33秒台の脚で勝ち馬から0秒3差8着と上々の結果。現状は1400mの方が持ち味の末脚を発揮しやすいので今回の距離短縮は歓迎。前が止まる流れなら。


4メイショウミモザ

昨年は阪神牝馬ステークスを優勝するも、以降は精彩を欠く結果が続いている。ダートの前走は度外視出来るが、それ以前の着差・着順から一気の巻き返しは疑問。今回ブリンカー着用も、ちょっとピークは過ぎた印象。


5ララクリスティーヌ

昨年オープン入りしてからも堅実な末脚を発揮しスワンステークス2着、前走のキャピタルステークスを優勝。マイルで勝って賞金を加算出来たのは大きく、ここは休み明けでヴィクトリアマイルへ向けての叩きになるが、本来は1400mがベスト。ある程度前が引っ張ってくれる流れならここも得意の差し脚を伸ばして来そう。


6ルピナスリード

昨年オープン入りし、今年の初戦・前走の淀短距離ステークスは1番人気に支持されたが4着。直線は馬場の真ん中に持ち出してラストはそれなりに伸びて来たが、少し差し脚比べで見劣っていた印象。昇級戦なので悲観するほどではないが、今回は牝馬限定とはいえ中々のメンバーが揃った重賞レース。距離は問題無いが馬券内となるとどうか。


7テンハッピーローズ

2歳時のアルテミスステークスではソダシの3着があったが自己条件で力を付けて昨年5月にオープン入り。近走は1400mの距離に拘り、リステッド競走でも上位争い、前走は荒れたインコースを通った分の差。京都金杯除外明けだが1400mのここへ向けてじっくり調整出来たのは逆に良かった感じ。脚質的に出来るだけペースが流れてくれれば。


8ヒメノカリス

前走の新春ステークスは最後方追走、直線大外から前をまとめて差し切って優勝。1400mを使われてからは安定した末脚を発揮するようになったし、今の勢いならどこまでやれるかの楽しみはある。開幕2週目の馬場、相手強化など課題はあるものの、展開が向いての食い込みは考えておきたい。


9ボンボヤージ

昨年は16番人気ながら北九州記念を優勝。枠順、斤量、ペースなど全てが上手く噛み合った印象での勝利。前走のセントウルステークスはレコード決着で厳しい展開とはいえ勝ち馬から1秒2差放された10着。これまで1400mでの良績が無く、今回は休み明け。狙いは次走以降の軽ハンデでの1200m戦だろう。


10シゲルピンクルビー

一昨年のフィリーズレビュー優勝馬。桜花賞以降は短距離を使われて昨年は京都牝馬ステークス4着、続く鞍馬ステークスを優勝。近走は着順こそ冴えないが、太めの今年初戦を叩かれて上積みは確実に見込めるだろう。阪神芝1400mは3戦2勝4着1回と得意な舞台設定。馬体が絞れれば一考。


11コムストックロード

昨年の葵ステークスでは後のスプリンターズステークス2着馬ウインマーベルの0秒4差2着。古馬との対戦になってから勝ち星は無いが安定した好位付けの競馬で僅差の勝負を演じている。過去最高馬体重だった前走も良い位置に付けたが、直線伸びを欠いたあたりは休み明け・馬場も影響した感じ。一度叩かれた今回は状態は上がって来るはずで、馬体も更に締まって来るだろう。人気はあまり無さそうだが、すんなり好位に取り付ければ侮れない。


12サトノアイ

前走の準オープン戦は五分のスタートから先団を見るインコースで脚を溜めながら追走。直線は窮屈になりながらも前が開くと渋とく伸び、エグレムニの猛追を凌いで優勝。今回は重賞初挑戦で相手は大幅に強化、好位からでもラストはそれなりの脚は使えるが、流石にこのメンバーに入ると見劣りは否めない。スタートを決めて好位インコースで上手く脚を溜めれば多少は。


13ウインシャーロット

通算14戦し馬券内を外したのはデビュー戦の4着のみという堅実派。昨年オープン入りしてからもオーロカップを優勝、前走のターコイズステークスは外枠から終始抜群の手応え、ラストはミスニューヨークの切れ味に屈したが、重賞初挑戦ながら直線早めに抜け出す堂々たるレース振り。距離1400mは3戦3勝、課題は初の関西遠征だけだろう。


14ミスニューヨーク

前走のターコイズステークスは展開は向いたにせよ、中団で脚を溜めて突き抜けて優勝、見事同レースを連覇。これまでは中距離が中心、昨年からマイルへシフトし、今回はデビュー戦以来の1400m。距離が一番の課題だが、脚質的にも開幕2週目の阪神の馬場が合うかは微妙。近走成績から有力視されてはいるが、人気になるようなら嫌いたい感じも。


15ルチェカリーナ

3歳春に紅梅ステークス、アネモネステークスともに3着と元々素質は高かった馬だが、昨年11月に改めてオープン入り。重賞初出走となった前走の阪神カップでは牡馬の強豪相手に0秒2差6着。スタートで出負けし、更に外を回しながらもラストまで脚を使い続けたレース振り・内容自体は悪くない。前走から相手関係は軽くなるので後はロス無く立ち回って展開が味方すれば。


16ウォーターナビレラ

一昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ3着、昨年の桜花賞ではスターズオンアースのハナ差2着の実力馬。今回は久しぶりの1400mになるが、近3走は少し力み加減の追走に見受けられたので、この距離短縮は良さそう。脚質に拘りは無い馬なので枠順的にもスタート出たなりで位置を決めれば良いだろう。久々の距離での今年初戦だが、いきなりから。


17スカイグルーヴ

昨年は上がり最速をマークしインコースから急追して2着。近走、特に前走のターコイズステークスはマイル戦でも良い手応えで直線を向かえたが、中々進路を見出せず、半ばでは前が詰まる大きな不利があり15着。追い切りは良い動きを見せているし、今回は当然見直しが必要。強豪相手の京王杯スプリングカップでも2着しているようにベスト距離・スムーズな競馬なら即反撃か。


18ロータスランド

昨年は京都牝馬ステークスを好位から粘り切って優勝。高松宮記念では中団から直線は馬群を捌いて伸び、コース取りの差でクビ差届かなかったが2着。近走は着順こそ落としているが、同じ1400mの阪神カップ、スワンステークスはいずれも勝ち馬からそこまで差を付けられている訳では無い。ここは牝馬限定GⅢで近走から大幅に相手は楽になるし、引き続き前走と舞台設定は同じ。この枠は厳しい印象も昨年同様に前付けなら。





1400mにしてはそこまで極端に先手を主張する馬は居ないが、スタート次第で外からウインシャーロットがハナへ行くか。続いて好位にウォーターナビレラ、ロータスランドも昨年同様先行態勢、コムストックロード、ルピナスリードらが先団を固めそう。中団にスカイグルーヴ、ララクリスティーヌ、後方にテンハッピーローズ、ミスニューヨーク。開幕2週目の阪神、内回りという事もあり、基本的には先行勢に分があり、中団〜後方勢はマクりを打ち、尚且つ持続力がある馬ならといった感じ。あまり後ろ過ぎると厳しそう。関西初見参、枠順はもう少し内目が良かったが◎13ウインシャーロットは今の阪神の馬場で一番恩恵を受けれそうな馬。距離も3戦無敗、前2〜3走で高い適性を見せているし、前走のターコイズステークスもペースを考えれば非常に強い競馬。成績通り非常に堅実な馬だが、ここは勝負を懸けての西下だろう。○5ララクリスティーヌは前走でマイル戦を勝ったが、距離は1400mがベスト。同舞台設定の昨年のスワンステークス2着と力はこのメンバーでも上位の存在で、脚質にもある程度の融通性がある。今の馬場で先団直後の位置で上手く脚を溜める事が出来れば。昨年の勝ち馬▲18ロータスランドの近走は着順こそ見栄えはしないが、牡馬混合戦やマイル戦での結果で、着差的にそこまで大きく負けていない。今回はあいにくの枠になったが、牝馬限定のGⅢ、昨年同様の競馬なら首位争い。




以下、16ウォーターナビレラ、1サブライムアンセム、2ディヴィーナ、15ルチェカリーナ、7テンハッピーローズ、3フェルミスフィア、11コムストックロードの順。




本来ならもっと狙いたい馬が多く居るんですが、選んでいたらキリが無いので笑

馬券は上位評価3頭を中心にした三連複、からの馬連流しでそれぞれ高めを期待したいですね。