いよいよ今年最初のJpnⅠ競走・川崎記念が川崎競馬場で行われます。
仕方無いとはいえ、いつもまどろかしいのがこのJpnの表記。
Jpn(ジェイピーエヌ)とG(グレード)。
国内だけで言えばJpnもGに変わりはありませんし、各地方競馬場でも実況時にはGで読んでいます。
2007年に日本がパートⅠ国に昇格してからは国際競走にはG表記、それ以外の競走はJpn表記になりました。
2007年以前までは地方競馬のダートグレード競走もGⅠ、GⅡ、GⅢ表記だったんですが。
尚、このJpnの表記は2028年から段階を踏んで取り止め、全てのダートグレード競走を国際競走(G扱い)にして行く方針のようです。
正直、海外馬の受け入れ体制など、全国の地方競馬が対応していくのは中々難しい感じはしますが、この2つの表記は理由が分かっていても歯痒いと言うか紛らわしいと言うか。
最近競馬を始めた人からするとちんぷんかんぷんですよね〜笑
とにかく1日でも早く気持ち良くG〜と言える(表記出来る)時代が来て欲しい限りです。
当初登録していたカジノフォンテン、サルサディオーネ、ミューチャリーと地方勢のトップホースが回避。それにより地方勢は手薄と言わざる得ないメンバーになりました。対するJRA勢はGⅠ/JpnⅠホース3頭を含む強力メンバー。特にテーオーケインズは現在の混戦ダート路線の中でもトップホースの存在。今年はドバイワールドカップを見据えての参戦だけに、やはりこの馬の走りが最も注目を集めそうですね。川崎記念は来年から4月上旬の開催、ドバイワールドカップへのステップ競走の位置付けとして行われるのは今年がラストです。
1ニューモニュメント
これまで重賞には3度出走し昨年のアンタレスステークスは3着。近走はリステッド競走・オープン特別で堅実な走り、前走のポルックスステークスは先行勢有利な展開を後方から上がり最速の脚で突き抜けて優勝。今回は一線級相手のJpnⅠ、ロス無く立ち回われる枠順を生かせればそれなりには。
2スワーヴアラミス
元JRAで重賞3勝。実績は十分で地方に転入してからもオープン特別優勝、前走の重賞でも2着と地力の高さは見せている。JRA実績からこのメンバーでもの期待はあるが、地方転入後では最も強力な相手が揃った。どれだけやれるか。
3テーオーケインズ
これまでGⅠ/JpnⅠを3勝している国内ダートトップホースの1頭。昨年のJBCクラシックは非常に強い競馬で完勝も、続くチャンピオンズカップでは1番人気ながら馬券内を外す4着。中々安定しないが、このメンバーでは実績・力は断然の存在。この後はドバイワールドカップを視野に入れているように仕上げ切っている訳では無いが、流石にここはまとめて来そう。
4ペイシャエス
昨年の3歳ダート路線主力の1頭。前走の名古屋グランプリでは初距離・初コースに対応して優勝。コース不問でどんな相手でも力を発揮して来るし、小回り向きの先行力もある。好位からひと脚を使える馬だが、先行勢総崩れのユニコーンステークスを先行して押し切ったように粘り強いのも長所。コースを考えれば枠順も良く、馬券的な軸なら最も信頼出来る馬か。
5ウシュバテソーロ
前走、重賞・GⅠ初挑戦の東京大賞典を見事優勝。昨年4月の横浜ステークスで見せたダートでの上がり34秒0が未だに記憶に新しいところで、後方から爆発的な末脚が武器。今回は脚質面から小回りコースへの対応が課題になるが、前走はいつもより多少前目に付けても末脚を発揮したように、鞍上もある程度他の有力どころを見れる位置に付ける可能性はある。ただ、勝ち切るなら前走以上に早めの追い出しは必要。
6ノットゥルノ
昨年の3歳ダートチャンピオン。日本テレビ盃、チャンピオンズカップは力を出せなかったが、年末の東京大賞典ではウシュバテソーロの末脚に屈するも2着と気を吐いた。現状は右回りの方が力を発揮出来るのは明らかで、2、3走前の結果が示すように、やはり左回りへの対応が大きな課題。脚質的には自在性があり、小回りコースも問題無い。
7テリオスベル
前走TCK女王盃から中6日の連闘。いつもスタートはあまり速くは無いが、前走は遅めのスタートから一旦最後方に下がって激しくムチを入れながらハナに立ったが、直線は前半に相当脚を使った為、粘りを欠いて4着。ここも押してハナには行きそうだが、出来るだけ速く自分の形に持ち込みたいところ。
8エルデュクラージュ
昨年の川崎記念はチュウワウィザードには放されたが2着に健闘。今年は昨年2着に敗れた報知オールスターカップを早め先頭から3馬身差を付けて優勝。9歳馬でも衰えは無く、前走のようなレースをこのメンバーでも出来るかどうか。ハナを切るであろうテリオスベルにどのタイミングで競り掛けて行くかがこの馬にとって重要なポイントになる。もちろん、左回りの2100mはベストの舞台設定。
9フォルべルール
地元川崎の中距離が得意で、昨年は報知オールスターカップの前哨戦をクビ差交わして優勝。報知オールスターカップでも人気以上の4着と、続けての川崎2100mでの好走は評価出来るが、ここは前走と比べ物にならないほど相手関係が強化。掲示板に入れば御の字だろう。
10ライトウォーリア
JRAではオープンクラスに上がるも少し案外な結果が続いていたが、川崎へ転入すると2戦目の埼玉新聞栄冠賞、勝島王冠と重賞連勝。前走の東京大賞典は上位から放されたが、中団から脚を伸ばし地方最先着となる5着に入った。ここに来ての充実振りは目を引き、逃げ、好位、差しと脚質にも自在性がある。外枠の不利を器用さで対処出来れば僅かに馬券内の期待も。
ダッシュ力は微妙だが気合いを付けてテリオスベルがハナへ。序列で行けばエルデュクラージュ、ペイシャエス、ノットゥルノ、ライトウォーリアは前走で差し脚に見所があったし、今回の枠順ならある程度脚を溜める競馬か。それら先団を見る位置にテーオーケインズ、更にそれをマークする形でニューモニュメント、ウシュバテソーロ。逃げるテリオスベルがどれだけ放して行くか難しいが、どちらにせよエルデュクラージュは前走のイメージで早めに競り掛けて行きそう。それらを常に射程圏に入れて追走しそうな◎4ペイシャエスはどんな展開になっても終始争覇圏内には位置しているだろう。直線は確実にひと脚が使えるし、多少早めに抜け出してもラストまで粘り強い走りはユニコーンステークスで証明済み。ここは直線追撃して来るテーオーケインズ、ウシュバテソーロを抑えての栄冠まで期待。○3テーオーケインズは直線で前に居るであろうペイシャエスを目標にし、交わせれば後はウシュバテソーロがどこまで迫って来るかだけ。ウシュバテソーロは決して川崎コースが向くタイプでは無いと思うので、やはり相手はペイシャエスになりそう。力通りなら上位争い濃厚。▲5ウシュバテソーロは何と言っても脚質的に小回り川崎コースを攻略出来るかに尽きるだろう。左回りの2100m自体は得意で、勝負どころから前走以上の捲りを打てるようなら。
以下、1ニューモニュメント、8エルデュクラージュ、7テリオスベル、6ノットゥルノ、10ライトウォーリアの順。
馬券は◎中心のオッズによって強弱を付けた三連単、後は単勝は買いたいですね。