1月22日(日) 第64回アメリカジョッキークラブカップ(GⅡ) 4歳上別定 中山芝2200m 発走15:45





アメリカジョッキークラブカップと言えばホワイトストーンが復活の勝利をあげた1993年が今でも高い支持を受けているレースですね。



個人的には1996年のカネツクロスが印象的で、この年は東京で行われたんですが、58キロを背負ってオークス馬ダンスパートナーを抑えて優勝。


カネツクロスは毛色こそ違いますが、名馬タマモクロスが残した代表産駒の1頭。


エプソムカップ、鳴尾記念、アメリカジョッキークラブカップと重賞3勝、マヤノトップガンが優勝した1996年の宝塚記念では2番人気の支持を受けました。


まあ、思ったよりピークが短かったのでアメリカジョッキークラブカップ以降は勝利をあげる事は出来ませんでしたが、GⅠではいつも持ち味の先行力を生かした逃げでファンを楽しませてくれました。


確か日本で初めてチークピーシズを装着した馬だったかな?


最後のレースとなった有馬記念で見た時は顔に付いてる黒い物は何かな?と思いましたね笑






ガイアフォース、エピファニーの明け4歳馬2頭が注目を集める一戦。GⅡにしてはやや手薄な印象のメンバーには感じますが、オークス馬ユーバーレーベンも居ますし、年明けの重賞、最終の馬場を考えるとそれなりのメンバーかな?




1レインカルナティオ

昨年9月にオープン入りし、重賞に連続して挑戦。しかし、アルゼンチン共和国杯11着、中山金杯12着といずれも大敗。コース実績はあるものの、別定重量のGⅡでは更に厳しい戦いになりそう。


2シャムロックヒル

21年のマーメイドステークスは50キロの軽量を生かして逃げ切り優勝。近走は自分の形に持ち込んでも苦戦が続き、今回は同型バビットの存在も気になるところ。ハナを取れても強力メンバー相手に楽なレースにはならないだろう。


3ブラックマジック

先行力を生かした競馬で21年1月にオープン入り。脚質に幅が出て来た今はリステッド競走・オープン特別でもそれなりの走りを見せている。ただ、今回は前走より斤量3キロ増、一気の相手強化が最大の課題になる。中山巧者と言えどあくまで相手候補に入れるか否かの域。


4ノースブリッジ

昨年はエプソムカップで重賞勝ち、天皇賞・秋にも挑戦した。エプソムカップは好位から馬場を味方に付けた感じの優勝だったが、毎日王冠ではレコードが出る馬場を後方から終いを伸ばして0秒4差5着。どんな競馬でも出来るし、相手関係も天皇賞より楽になる。前走度外視なら。


5バビット

20年のラジオNIKKEI賞、セントライト記念と重賞連勝。屈腱炎から長期休養明けのオールカマーでは自分の競馬に持ち込んで4着と善戦。馬体が絞れた前走の天皇賞・秋は仕上がり云々、相手関係も去ることながら自分のレースが出来ない結果。ここは相手を考えれば十分に好勝負出来そうで、あくまでもシャムロックヒルとの兼ね合い次第では。


6ユーバーレーベン

21年のオークス優勝馬も勝ち星から遠ざかっている。それでも昨年のドバイシーマクラシックで大外から脚を伸ばして5着、前走のジャパンカップでも厳しい枠順ながら自分から終始外を回しての1秒0差10着なら悪くは無い。抜群の動きを見せている追い切りからも低迷しているようには感じ無いし、自ら動いて行く持久力勝負になりやすい中山芝2200はタイプ的には向きそう。そろそろの雰囲気も。


7スタッドリー

3歳時の若葉ステークス3着と早くから素質は見せていたが、着実に自己条件のステップを踏んで昨年12月にオープン入り。ここは初の重賞挑戦、相手は強くなるが、堅実性も兼ね備えた馬で常に相手なりには走って来る。初の中山も、コースは問わないタイプでそこまで気にする必要は無い。相手には入れておきたい馬。


8オウケンムーン

3歳時は共同通信杯優勝、セントライト記念5着。今年は明けて8歳、前走の結果を見ても現状はもう少し距離があった方が良いだろう。馬券を買うなら2400m〜2600mくらいの長距離オープン特別・リステッド競走か。


9エヒト

昨年のAJCCでは9着も、その後本格化し七夕賞を優勝。前走のチャレンジカップでも勝ち馬は強かったが、0秒3差3着。好位〜中団から自分なりに脚を使って来るし、4走前の京都記念での着差から今回のメンバー相手のGⅡでもそれなりにはやれそう。ただ、格を考えれば中心にはしにくいのであくまで相手候補の1頭か。


10ガイアフォース

昨年はセントライト記念で後の菊花賞馬アスクビクターモアを交わして優勝。1番人気に支持された前走の菊花賞は1番枠から動きたい時に動けずラストは渋い走りになってしまった。立て直された今回は昨年以上の成長が窺えるし、鞍上には新たにルメール騎手。自分から積極的に動いて持久力勝負に持ち込みやすい中山芝2200mなら存分に力を発揮出来るだろう。


11エピファニー

デビューから6戦4勝、現在4連勝中。前走の準オープン戦は好位から上がり33秒3の脚で粘る2着馬を交わして優勝。これまで1800mで6戦、前走もやや頭を上げる仕草が見られたのでこの2Fの距離延長は大きな課題。4連勝いずれも着差以上の強さを見せてはいるが、ここは一気の相手強化でもあり、過剰に人気するようなら馬券的には嫌いたい感じも。


12レッドガラン

前走の初ダート、東京大賞典12着は出負けもあり仕方ない結果。今回は重賞2勝の芝で見直したいところだが、昨年の京都大賞典、札幌記念辺りのGⅡでは大敗。相手が手頃なGⅢレベルならまだまだやれそうな感じはするが。


13アリストテレス

21年の同重賞の優勝馬だが、近走は一息な成績が続いている。前走は仕方ないとしても本来なら2、3走前はもう少しやれたはず。前走装着したブリンカーを今回は再び外すなど、陣営も色々試行錯誤しているが、ここでいきなり上位争いとなると疑問。


14ラーゴム

元々芝の重賞、リステッド競走勝ちはあったが、昨年はダートを主体に重賞でも好走。再び芝のレースになった前走の中山金杯では着順こそ9着だが着差は僅か0秒3差。行き脚が付くかは分からないが、展開頼みの位置では無く、もう少し前目に付けらるなら前走以上も。





レースはシャムロックヒル、バビットの主導権争い。スタート次第ですが、どちらもハナを切ってこその馬で、特にバビットは2走前は逃げて善戦、前走は控えて殿負けと極端な成績からも何とかハナを取りたいはず。競り合えばもちろんですが、それなりにペースは流れそうな感じ。◎10ガイアフォースは昨年同舞台のセントライト記念を優勝。前走は内枠が仇になっての敗戦だけに今回の枠順ならスムーズに立ち回れるだろう。逃げる馬を積極的に捕まえに行くレースでも高い持久力を見せてくれそう。○4ノースブリッジは続けて東京を使われていたが、中山コースでも1勝クラスを圧勝。位置取りに注文が付かないし折り合い面もスムーズになっている。休み明けでも仕上がりは良さそう。オークス馬▲6ユーバーレーベンは前走のジャパンカップは枠順は厳しかったが自分なりの走りをしての結果。追い切りの動きは抜群で、そろそろ馬券内の期待。




以下、11エピファニー、14ラーゴム、7スタッドリー、9エヒト、5バビットの順。




馬券は中心の三連単で買いたいですね。