1月15日(日) 第70回日経新春杯(GⅡ) 4歳上ハンデ 中京芝2200m 発走15:35





今年の4月22日はいよいよ京都競馬場がグランドオープン。

総工費760億円をかけ、約3年の大規模な改修工事、コースのレイアウト自体は変わりませんが、馬場路盤の改修、厩舎地区の改築など、その他施設全体が整備されました。


一般的には京都競馬場の円形パドックが楕円形パドックに変更となったのが一番の注目点かな。

これまで円形だと馬を真横から見る時間が短いとの声が多くあったようで、確かに楕円形の方が見やすいでしょう。

まあ、長く競馬を見て来た人にとっては京都競馬場の象徴とも言える円形パドックが無くなるのは寂しい気持ちはありますね。

後は馬場の路盤、クッション性を高めた路盤のようで、馬の脚部の負担は軽減されるとは思いますが、これによって力の要る馬場になる可能性があり、時計面も含め、これまでとは馬場傾向が変わって来そうですね。


その他、色々注目点は多くありますが、まずは4月22日が来るのを楽しみにしたいところです。




年明け伝統のハンデ重賞、舞台は前2年と同じく中京芝2200m。中京芝コースは徐々に内が荒れ出しており、前回の3日間開催を見ても外差しが効きはじめて来た印象。大体の馬達が外を意識し出している中、逆にインコースを狙う場面も多少は見受けられましたが、雨の影響で更にインコースは厳しくなって来るでしょう。まだインコースが使えない訳ではなく難しいところではありますが、単純に外枠ではなく、内枠でも如何に直線で馬場の綺麗な所へ進路を取れるか。ジョッキーの手腕も重要になって来そうです。



1ヤマニンゼスト
2勝クラスの身で挑んだ昨年の神戸新聞杯では12番人気ながら鞍上の好騎乗で2着に健闘。賞金加算+菊花賞の優先出走権を獲得。前走の菊花賞では4角で寄られスムーズさを欠いたが6着。明けて4歳、休養を挟んで更に上昇気流。後は中京は馬場が荒れて来ただけに1番枠をどう捌くか。ここも鞍上の手腕に期待が懸かる。

2ヴェルトライゼンデ
昨年6月の鳴尾記念は16カ月振り、半馬身差とはいえジェラルディーナ以下に完勝。オールカマーをひと叩きされた前走のジャパンカップでは好枠を生かし、0秒1差3着とあわやの内容。3歳時の実績も去ることながらトップハンデ59キロが示すように能力は随一。好調イーガン騎手ならこの枠でも上手く抜けて来そうで、あくまで斤量の問題だけだろう。

3ロバートソンキー
昨年の天皇賞・春は格上挑戦で7着と健闘、続く自己条件を完勝し、前走のオールカマーは上がり最速タイの脚でジェラルディーナの2着と力を見せた。得意の中京コース、芝2200mは通算(2・1・1・0)とベストの距離。左回りでも6戦して全て3着以内と、ここは最高の舞台設定。休み明けにも強く、不安材料は極めて少ない。ここも鞍上が自信を持って騎乗してくれれば。

4ハヤヤッコ
昨年の函館記念を制した白毛の重賞ウイナー。初の中京コース、前走の中日新聞杯ではトップハンデながら中団追走、直線は捌きにくいインコースから渋とく伸びて0秒1差5着。コース適性はありそうだし、何より前走より今の荒れた中京の馬場の方が合うだろう。自身前走より重い斤量をこなせれば更に。

5モズナガレボシ
2021年の小倉記念は53キロ、外枠を生かして優勝。以降は勝ち星から遠ざかっており、連覇を狙った前走の小倉記念も勝ち馬から放された13着と大敗。力の要る馬場は良いかも知れないが現状ではちょっと厳しいか。

6ダンディズム
追い込み一手の競馬で昨年オープン入りしてからも着順こそ見栄えはしないが、目黒記念で0秒3、アルゼンチン共和国杯は上がり最速をマーク、前走も直線だけの競馬で0秒6差と決して内容自体は悪くない。正直斤量はもう1キロ落として欲しかった感じだが、舞台設定・距離は大の得意。展開に注文は付くが、末脚だけなら引けは取らないだけに警戒は必要か。

7プライドランド
昇級+15カ月振りの2走前は18頭立ての16着、ひと叩きされた前走は0秒7差11着と、やや前進した結果。ただ、いずれも相手関係は微妙で、ここは一気に相手関係が強化される。自身はそれなりに良化気配だが、54キロが効いたとしても厳しいだろう。

8ヴェローナシチー
前走は3〜4コーナーから抜群の手応えで鞍上もしっかりタイミングを見計らって追い出しだが、交わされたのはあくまでも目標された分の差。昨年の同舞台・京都新聞杯では勝ちに等しい半馬身差の2着と重賞実績もある。クラスは準オープンだが格下感は無く、陣営的にも上位争いを見込んでの出走だろう。鞍上云々、能力を考えれば54キロは非常に魅力的に映る。

9プリマヴィスタ
オープン入りしてからの目黒記念や前走の中日新聞杯の着差から馬券内に食い込む余地はあるが、どうしても脚質的に展開頼みな点はある。54キロは良いが、ここは近走で最も相手関係が揃った一戦。メンバー中No.1の持ち時計も今の中京では強調は出来ない。

10キングオブドラゴン
隣りの枠のプリマヴィスタと同じ矢作厩舎の管理馬で、差し・追い込み脚質の同馬とは逆にこちらは先行脚質。オープンに上がってからも自慢の先行力を見せ、昨年の鳴尾記念は0秒3差5着。近走、特に前走の大敗は気になるが、ここはメンバー的に恐らくハナ。荒れた馬場の今の中京でどこまで粘れるか。

11イクスプロージョン
昨年夏に自身初のオープン特別勝ち、続く新潟記念は12着も、前走の中日新聞杯は0秒2差の接戦で7着と前進。渋った馬場にも適性があり、中京コース、距離も得意。休み明けを叩かれた上積みも見込めるが、ここはメンバーが揃ったGⅡ。57キロの斤量も楽に感じない。

12プラダリア
昨年はトライアルの青葉賞を優勝し、本番のダービーでも5着に入った実力馬。期待された秋は思うような結果は残せ無かったが、菊花賞はスムーズさを欠きながらもラストはそれなりの脚を使って7着と悲観する内容では無い。未勝利戦だが重馬場で7馬身差の楽勝があるように、雨・力の要る馬場は問題無い。成長著しい4歳、適性距離で見直したいところ。

13アフリカンゴールド
昨年の京都記念では13頭中12番人気で逃げ切る大金星。大阪杯はそれなりの奮闘を見せるも、以降3走、ブリンカーを装着した前走も含め、いずれも二桁着順の大敗。今回は再びブリンカーを外してのレースだが、58キロは厳しいし、何より同型キングオブドラゴンの存在が悩ましい。以外性、恐さはあるがちょっと狙いにくい。

14サンレイポケット
2021年は初重賞タイトルに加え、天皇賞・秋、ジャパンカップでいずれも4着とキャリアハイの成績を残した。昨年も勝ち星こそ無かったが、重賞で僅差の勝負を演じた。右回りの前走は改めて力を示す4着、左回りに替わるのはプラスでインコースの馬場が荒れて来た今の中京ならこの外枠は悪くは無い。どこかでひと脚を溜めて外差しのイメージ。




外枠のアフリカンゴールドの出方は気になるが、枠の並び、斤量を踏まえるとキングオブドラゴンが主導権を取るか。距離も2200mだけにある程度キングオブドラゴンは後続を放した逃げを想定していそうで、ペースは平均位にはなりそう。雨が降れば尚更だが、勝負どころから各馬は馬場の比較的綺麗な外を意識しての直線は差し比べか。◎8ヴェローナシチーは同舞台の京都新聞杯は勝ちに行く競馬で半馬身差の2着、仕掛けを待たされた京成杯や展開に泣いた神戸新聞杯も強い内容で重賞でも格負け感は無い。若葉ステークスの走りから渋った馬場も問題無いし、何より54キロは最大の魅力。頭までの期待はある。○14サンレイポケットは前走も見所ある内容だったが、得意とする左回りなら更に前進が期待出来る。今回の58キロ自体は2021年の天皇賞・秋4着で経験、あくまでも他馬との比較だけだろう。道中は前に馬を置いて脚を溜め、直線で外から差す形で。▲3ロバートソンキーここに来て更に充実度が著しく、前走は上手く立ち回ったとはいえ、後にエリザベス女王杯優勝、有馬記念3着のジェラルディーナの2着。3走連続の芝2200m、ベストの舞台設定、休み明けにも強い。斤量も妥当で、後は直線で馬場の綺麗な場所へジョッキーが誘導出来れば。



以下、12プラダリア、4ハヤヤッコ、1ヤマニンゼスト、2ヴェルトライゼンデ、6ダンディズムの順。



馬券はの単勝、上位評価3頭を中心にした三連複で買いたいですね。