1月9日(月) 第39回フェアリーステークス(GⅢ) 3歳牝馬別定 中山芝1600m 発走15:35





1月7日〜9日は中央競馬の3日間開催。


基本的に中央競馬は土日の2日間開催だけに、開催日をあまり意識していない人にこの事を伝えると「今回は3日間開催か〜!」とか「めちゃくちゃお金掛かるな〜!!」みたいな反応が返ってきます。


中央競馬と比較してはいけませんが、それを言うなら地方競馬なんかは園田・姫路競馬は基本的に1開催6日の2週に分けた週3日間、他の競馬場、中には毎回月〜金の5日間開催の競馬場もありますね。


「3日間開催か〜!」って言う人がこれを改めて知ったら「ようやるな〜笑」なんて答えが返ってくるとは思いますが、自分がよく知る園田競馬場に関わらず、5日間開催の競馬場でも1レースから最終レースまで皆勤している人も居る事でしょう。


皆さんの周りでは居ませんか?

いつ競馬場や場外に行っても見掛ける人。



そんな人達は競馬業界にとっては素晴らしいお客さんですね笑





日曜日のシンザン記念と打って変わってこちらは16頭が出走。明け3歳牝馬限定戦で毎年難解を極めるレースですが、今年も難しい事に変わりは無いものの、2勝馬が地方馬を含め4頭、中にはGⅠ・重賞好走馬も居ており、時期を考えればそれなりの好メンバーとは言えるでしょう。昨年は2着馬スターズオンアースが後に牝馬二冠を達成、勝ち馬ライラックは古馬相手のエリザベス女王杯で2着と、徐々にマイル戦・施行時期が変わって出世レースになりつつあります。





1スピードオブライト

前走は京王杯2歳ステークスで0秒2差3着と好走。これだけでメンバー的に実績は上位の存在ではあるが、やはり問題は1Fの距離延長。距離ロス無く立ち回れる枠は良いので、直線で前が詰まらなければ。


2リックスター

東京マイルのデビュー戦は2番手追走から抜け出して優勝。ゴール前は後続に詰め寄られたが、スタートからすんなり好位を取れたレース振りは悪くは無かった。デビュー戦よりパフォーマンスを上げれれば通用。


3マイレーヌ

牝馬限定1勝クラスの前走はスタートから自分の形に持ち込んで3着。同型の存在は気になるが、枠順的にはここでも先手を取れる可能性は高い。豊富なキャリア・堅実性を最大限に発揮出来れば善戦も。


4アンタノバラード

京王杯2歳ステークスは10着も後方15番手から自分なりに脚は使っていた。同舞台で未勝利勝ち、マイルに戻るのは歓迎で、前走よりもう一列前で脚を溜める事が出来れば。


5ヒップホップソウル

中山マイルのデビュー戦はスタートで立ち遅れながらもすぐに先団に取り付き、楽に抜け出して4馬身差の完勝。前走はややタイミングが合わなかったがまずまずのスタート、少し掛かり加減も終始番手を追走、直線は勝ち馬の二枚腰に屈するも牡馬相手の昇級戦でも力は見せた。ゲートの課題はあるが、安定した先行力で堅実にまとめて来そうなタイプで、ここでは信頼出来る1頭か。


6ミシシッピテソーロ

オープン特別勝ち、GⅠ5着とメンバー最上位の存在。16番人気の前走はリバティアイランドを目標にレースを進め、直線はあっさり勝ち馬に放されるも、自身もゴールまで渋とく伸びた。混戦メンバーなので実績を信頼するのも手だが、能力が抜けているとも思えない。評価が難しいところ。


7ディナトセレーヌ

不良馬場での中山マイルの未勝利戦を完勝。強敵相手の前走は6着も、果敢に先行しラストまでしっかり粘っての0秒4差なら悪く無い。位置取りに融通は効くタイプだが、前走のような先行力を生かすなら中山コースに替わるのはプラス。


8イコノスタシス

デビュー戦は後のGⅠホース・リバティアイランドの0秒7差も、自身は出負けしながら上がり32秒1をマークし4着。前走はハナを切っての逃げ切りと、既に自在性あるレース振りを見せている。近走から現状は先行力を生かす競馬が合っているし、そういう意味では東京→中山に替わるのはプラス。同型のスタート次第でここもハナの可能性は十分。恐い1頭だろう。


9エナジーチャイム

デビュー戦を優勝して挑んだ前走の京王杯2歳ステークスは少し出負け加減のスタートで後方から。直線は馬群を縫うように上がり最速の脚で追い上げて8着。着順こそ見栄えはしないが、ゴール前では少し前が詰まる場面もあったようにスタートが決まっていたらと思わせる内容。ラストの脚を見ていてもマイルに戻るのは好材料だし、スタートさえまともなら巻き返しは十分。


10メイクアスナッチ

1200m、1400mを先行・逃げ切りで連勝。今回は更に距離が伸びるマイル戦で、スピードだけでは厳しい印象も、血統的には問題無く、何より勢いがある。ただ、初距離・距離延長だけに本来はロス無くレースを進められる内寄りの枠順が良かったし、内の先行勢を抑えてハナを取るのにスタートからそれなりに脚を使わされそう。不安要素が多く、人気になるようなら少し考えたい。


11ディヴァージオン

中山芝2000mのデビュー戦は好スタートから先団を見る位置を追走、直線で早めに抜け出して優勝。今回のマイル戦を選んできた意図は分からないが、勝負どころからの反応の良さを見せてあっさり抜け出したデビュー戦からは、距離に対応出来そうな感じは無くも無い。警戒は必要な馬だろう。


12ブラウンウェーブ

15番人気でデビュー戦を優勝するも、前走の福島2歳ステークスは1秒0差放された7着。距離延長に加え、立ち回りが難しい枠順ではちょっと厳しい。


13チハヤ(川崎)

地方・川崎からの参戦。デビューから中々のメンバー相手に健闘も、問題の着差が大きく、牝馬限定の前走は見せ場無く大敗。中央の芝では追走だけで苦労しそう。


14キタウイング

メンバー唯一の重賞ウイナー。前走のGⅠは好位からレースを進めるも、結果的に多くの差し馬が台頭する展開で14着。他より1キロ重い斤量はあまり気にはならないが、ここは中山マイルでの外目の枠順。人気が無いなら抑える程度か。


15ミタマ

阪神芝1800mの前走は直線で馬と馬の間を割って抜け出して優勝。道中インコースで脚を溜める事が出来たのが勝因と思われるだけに、今回の枠順は決して良いとは言い難い。ただ、これまでの4戦からは相手なりに走ってくるタイプか。


16ブルーイングリーン

15番人気のデビュー戦は好位インコースから抜け出して優勝。ただ、相手関係に加え、中山マイルの多頭数では厳しい枠順。前走のレースイメージからも楽では無いだろう。





キャリアの浅い3歳、しかも牝馬限定の多頭数、更に枠の有利不利が色濃い中山マイル戦という事で多くの馬に食い込む余地があるレース。スピードを生かしてハナを切りたい馬が何頭か見受けられ、コースがコースだけにポジション争いも踏まえるとペースは遅くは無いだろう。◎5ヒップホップソウルはスタートに多少の心配はあるが、すぐに前へ取り付けるスピードがあり、好枠を利して逃げ馬の直後の良い位置からレースを進められそう。前走は勝ち馬にペースが向いただけで、このメンバーなら重賞でも十分に好勝負。○6ミシシッピテソーロの前走は大健闘の5着、勝ち馬は別格としても内が有利だった馬場を外を回しながらもラストまで伸びたレース振りは力を証明する内容。馬体も前走くらいの方が良いし、両脇が先行タイプの馬ならレースも組み立てやすいだろう。じっくり脚を溜めて直線で外に持ち出す形が理想。▲11ディヴァージオンは2000mでも特に掛かる面が見られなかったので、この距離短縮がどう出るかも、直線の抜け出す反応からは道中で多少置かれても展開が向けばラストは差を詰めて来そう。昨年優勝と同じ鞍上だし、イメージとしては前が潰れた時のゴール前強襲。




以下、9エナジーチャイム、1スピードオブライフ、7ディナトセレーヌ、15ミタマ、8イコノシスタス、3マイレーヌ、2リックスターの順。




馬券は5ヒップホップソウルの単勝、馬連流し、上位評価3頭を中心にした三連複で買いたいですね。