1月5日(木) 第61回京都金杯(GⅢ) 4歳上ハンデ 中京芝1600m 発走15:45





金杯は金杯でも、東は中距離部門、西はマイル部門と、今でこそ距離別の役割りを担う重賞レースですが、かつてはこの京都金杯も中山金杯と同じ2000mで行われて来ました。


今年でマイルに距離が短縮されて23年も経つんですが、自分はその当時の競馬ゲームの印象が色濃く残っていて、金杯=芝2000mの認識が未だありますね笑


最近の、特に競馬ゲームをやる若い競馬ファンならきっちり分別は出来ていると思いますが、自分より古い競馬ファンなんかは今でも距離に対する違和感があるのではないでしょうか?


自分だけかな笑





年明けのマイル重賞、ハンデ戦の割には中々の好メンバーが揃った印象。それはやっぱり昨年の安田記念で1番人気に支持されたイルーシヴパンサーの存在が大きいとは思いますが、他にも活きのいい明け4歳馬達も居ており、今後のマイル戦線を占う意味でも注目のレースですね。ただ、馬券的には難解で、一昨年は12番人気→2番人気→14番人気で決着、三連単で120万超えの大波乱、当たり前と言ってはなんですが、過去10年の三連単は全て万馬券決着と、やはり荒れるハンデ重賞として捻った考えは必要でしょうね。




1ベレヌス

昨年の中京記念はラストまで一杯に逃げ粘って優勝、続く京成杯オータムハンデも0秒2差5着と確実に力は付けている。前走9着はあくまで2000m。58キロも距離短縮は歓迎、単騎で行ければ恐い。


2プレサージュリフト

クイーンカップでは後の牝馬二冠スターズオンアースを退けて優勝。三冠戦線は案外な結果も、そこまで着差を付けられた訳では無い。54キロ・イーガン起用できっかけを掴みたい。


3ピースワンパラディ

一昨年の2着馬。19ヶ月振りの関屋記念が見せ場十分の0秒4差5着、前走は出負けが最後まで響いた結果。今回57.5キロも、長期休養明け3走目、(2・3・0・0)とベストの中京コースなら有力な1頭。


4アルサトワ

昨年9月に同コースのリステッド競走優勝も、重賞ではいずれも勝ち馬から大きく放された結果。その割にハンデも見込まれた感じで、自分の形に持ち込めたとしても正直厳しいか。


5エアロロノア

昨年の京都金杯は1番人気も他馬との接触が影響して6着。安田記念、マイルチャンピオンシップともに悪くない走りだったが、今回の58キロも含め、安定感に欠ける脚質の馬で軸候補には?相性の良い鞍上がどう導くか。


6タイムトゥヘヴン

昨年のダービー卿チャレンジトロフィーは展開は向いたが後方から直線一気の差し切り。その後も上がりを見ても分かる通り常に自分の脚は使っている。58キロも、直線インコースでスムーズさを欠いた前走からの巻き返しは十分。


7イルーシヴパンサー

昨年は非凡な末脚で重賞まで一気の4連勝。勢い・コース適性を買われた安田記念では1番人気に支持されるも中々進路を確保出来ずに8着。上がり32秒6の脚で勝ち馬とは0秒2差と力は見せたが、仕切り直しの一戦の前走のGⅢも11着に敗退。ここは立て直されてのレースになるが、ハンデはトップタイの58キロ。もちろん目一杯の仕上げでは無いだろうし、過度な人気なら疑う余地も。


8ヴィクティファルス

3歳時はスプリングステークスを優勝も、その後は低迷。しかし、昨年秋から徐々に復調気配は漂わせており、マイル2戦目、休み明け3走目でそろそろ出番も。


9ダイワキャグニー

昨年は11番人気で2着。力は認めるが、ダートのフェブラリーステークスは度外視も、芝の近2走も着差ある二桁着順。明け9歳でも先行力を見せており、恐さはあるが斤量からもちょっと厳しいか。


10マテンロウオリオン

昨年のNHKマイルカップでは後方から末脚が生かしてダノンスコーピオンのクビ差2着。1月のシンザン記念では好位から抜け出して優勝と自在なレースが出来る馬。近2走は着順は悪いが、そこまで悪い内容では無い。前走より相手は軽くなるし、ここは重賞を勝った同舞台。鞍上はどんな戦法を取るか分からないが、近走を考えると、ここは結果を求め勝負を懸けた騎乗をして来そう。


11エントシャイデン

個人的に期待した前走が0秒4差とはいえ10着。一昨年の京都金杯はハナを切って3着も、現状はフランスでの走りからもベストは1400mか。ただ全く人気が無くなった時に激走する馬だけに悩むところ。


12シュリ

昨年の関屋記念は先行勢有利な流れを逃げて2着に健闘。今回は取消からの休み明け、ハンデも見込まれた印象で、狙いはここを叩いて2、3走目のリステッド競走・オープン特別辺りか。


13オニャンコポン

昨年は京成杯を優勝、春のクラシックでも善戦。前走もそこまで悪い内容では無かった。初の中京・マイルが果たして吉と出るかどうか。


14カイザーミノル

昨年は2番人気に支持され3着。以降今年は6月にリステッド競走での2着はあるものの、重賞では3戦続けて二桁着順。ただ、着差だけ見れば展開ひとつで馬券内は考えられる。


15シャーレイポピー

オープン入り後は馬券内こそ無いが、昨年の中京記念、京成杯オータムハンデと牡馬混合の重賞でも後僅かなところまで来ている。間隔が開いた前走を叩いた上積み、53キロのハンデなら相手候補には。


16ミッキーブリランテ

昨年は京成杯オータムハンデで12番人気ながらタイム差無しの2着と好走。前走は渋とく脚を使って0秒2差7着と悪くはなかったが、距離はマイルの方が良いだろう。ハンデは重いが、今回はスムーズに好位に取り付き、自分から動いて行きやすい枠順。人気が無いなら狙いたい。





中京芝コースは12月の前開催からの影響でややインコースが傷んだ状態のAコース。メインまでの芝レースである程度傾向を掴んでから決めた方が良さそうですが、前予想という事で、言わば決め付け的な予想になります。◎10マテンロウオリオンは先行・差し・追い込みと自在性がある脚質で、どの位置からでもひと脚を使える馬。何より昨年同じ1月開催、同じ舞台設定のシンザン記念を優勝。恐らく横山典弘騎手は昨年のシンザン記念のようなレースをイメージして騎乗して来そう。昨年2着の○3ピースワンパラディは2走前が流石の能力を感じさせる走り。前走はスタートで出負け、直線もややスムーズさを欠いた中で6着なら悲観する結果では無い。中京コースは大の得意で長期休養明け3走目と陣営的にもここは狙って来たレースだろう。▲6タイムトゥヘヴンは展開がハマったダービー卿チャレンジトロフィーは別にしても、その後のGⅡ、GⅢでも紙一重の内容。前走は長い東京の直線を半分もまともに追えない状況だった。初の中京でも同じ左回りの東京もこなしているのでそこまで気にならない。出来るだけ前が速くなってくれれば。





以下、2プレサージュリフト、5エアロロノア、1ベレヌス、7イルーシヴパンサー、16ミッキーブリランテ、11エントシャイデンの順。





馬券は上位評価3頭を中心にした三連複、後は本命からの馬単も買いたいですね。