12月29日(木曜日)大井競馬場で年内最後のGⅠ競走・東京大賞典が行われます。
昨年の東京大賞典はオメガパフュームが優勝。
発走は15:40です。
JRAから6頭、地元・大井、船橋各3頭、川崎2頭、兵庫1頭の計15頭で争われます。
*11番ミヤギザオウは今野忠成騎手に変更しています。
年末のダート大一番/手薄な印象のJRA勢に対し、2005年以来地方勢の栄冠は!?
◎9カジノフォンテン
○6ウシュバテソーロ
▲16ラッキードリーム
△5メイショウハリオ
△10サンライズホープ
△2ノットゥルノ
△12アトミックフォース
△8ショウナンナデシコ
△6ライトウォーリア
昨年は川崎記念、かしわ記念とJpnⅠ競走を2勝、勝ち星から遠ざかっているが徐々に復調し、年末の大一番を向かえる◎カジノフォンテン。昨年のJpnⅠかしわ記念優勝以降は夏負けが尾を引き、JpnⅠ帝王賞10着、JpnⅠJBCクラシック6着など、中々調子が上がって来なかったが、今年3月の京成盃グランドマイラーズで2着、5月のJpnⅠかしわ記念4着と徐々に復調気配を見せた。休み明けの前走・勝島王冠はまずまずのスタートから先行態勢、道中は前を見る好位のインコースを追走、3〜4コーナーから鞍上のステッキが飛んではいたが、追われながらもラストまで渋とく伸びて3着と上々の内容だった。今回はひと叩きされた上積みが確実に見込めるし、前走の走りからも年齢を重ねてレース振りに幅が出て来た。昨年のJpnⅠ川崎記念、京成盃グランドマイラーズは逃げ切っているが、特別ハナには拘らないし、成績にもある通り、好位2〜3番手からの方が安定して力を出せる。一昨年のGⅠ東京大賞典では大井コースで無類の強さを見せたオメガパフュームに迫るクビ差2着。今年のJRA勢メンバーレベルを踏まえ、闘志が戻っているなら完全復活の勝利を飾っても不思議では無いだろう。
今年の4月にダートを使われてからはリステッド競走、オープン特別優勝を含む4戦3勝、勢いそのままに初重賞・初GⅠに挑む○ウシュバテソーロ。デビューから芝のみを使われ、3歳時にはダービートライアル・Lプリンシパルステークス4着など、そこそこの走りを見せてはいたが、古馬になっての準オープンクラスではやや瞬発力不足か善戦止まり。今年4月に初のダート・2100mの横浜ステークスに使われると一変、3〜4コーナーでも最後方近い位置だったが、直線に入ると外から他馬をまとめて差し切り優勝。上がり3Fがダートでは驚異的と言える34秒0(重)、数字通り1頭次元が違う脚で突き抜けた。続くラジオ日経賞は3着に敗れたが、上位2頭は不良馬場を味方に付けた先行馬で、自身は後方2番手追走から上がり最速の脚で追い込み、負けて強しの内容。続くLブラジルカップはスタートで立ち遅れたが、中団外目を追走し、4コーナーでは既に先団を射程圏、直線は外からあっさり抜け出し2馬身差の完勝。前走のカノープスステークスは勝負どころで窮屈な形になったが、4コーナーで上手く外に持ち出して直線へ向くと、既に他馬とは違う脚色で外から一気に突き抜け、ゴール前では流す余裕を見せて楽勝。ダートでは通算(3・0・1・0)、唯一の3着も前述の通りの内容で、3勝はいずれも底知れぬパフォーマンスでの完勝。今回は一気の相手強化・初重賞挑戦がGⅠと甘くは無いが、前走でダートの右回り2000mを経験・優勝、既に何頭かの重賞ウイナーも負かしており、今の勢いなら不安より楽しみの方が大きい。そこまでコースに対する拘りも無いが、脚質的には広い大井コースは合いそう。勝ち切るならある程度早めに前を射程圏に入れる必要はあるが、4走連続で上がり最速をマークしているように、ここもラストは確実に追い込んで来るだろう。
ホッカイドウ競馬在籍時は2歳時のJpnⅢJBC2歳優駿を優勝、昨年3歳時は当地の三冠を達成した▲ラッキードリーム。今年から南関東・川崎へ転入、オープン特別で2勝をあげるも重賞では8、9着。夏から兵庫へ転入すると、初戦の1700m戦を終始抑え切れない手応え、直線は軽く仕掛けられると瞬く間に抜け出し、6馬身差の圧勝。続く姫山菊花賞は兵庫中距離界の双璧と言えるジンギ、シェダルとの対戦になったが、その2頭が互いに意識し早めに仕掛ける展開を、ラッキードリームはワンテンポ遅らせてのスパート、加速が付いた分4コーナーではかなり外を回り、とても先頭には届かない位置だったが末脚一閃、前をまとめて差し切った。前走の園田金盃はジンギとの再戦だったが、出負けしたジンギを尻目に好位2〜3番手を追走、後は前を交わすだけの競馬で、直線は堂々と馬場の中央から抜け出し、追い込んで来た2着ジンギに6馬身差を付けて楽勝した。近2走の結果から、今や兵庫中距離路線で最強と言える馬で、もはや兵庫に留まるレベルでは無いパフォーマンスを見せている。ホッカイドウ、川崎在籍時より力を付けた印象があるし、ダイナミックな走りから広い大井コースはこの馬にとっては非常に魅力的。前走後は様々な選択肢がある中でGⅠ東京大賞典出走を決断したのは、やはり例年より手薄な印象のJRA勢か。それでも地力が高いJRA勢・南関勢は強いが、今のラッキードリーム自身の勢い、爆発的な末脚が炸裂するならまんざらでも無い感じ。兵庫所属馬初の快挙・GⅠ制覇の期待を懸けたい。
馬券はカジノフォンテン中心の三連複フォーメーションが本線ですが、別にラッキードリームの単勝など、ラッキードリーム中心の馬券も買いたいですね。
まあ、年内最後のGⅠですし、加減せず相手は手広く押さえたいところですね。
尚、2022東京大賞典は以下の通り生中継されます。
それでは今年最後のGⅠ競走が皆さんにとって良いレースになりますように😊