12月14日(水曜日)川崎競馬場でダート2歳チャンピオン決定戦・全日本2歳優駿が行われます。
昨年の全日本2歳優駿はドライスタウトが優勝。
発走は20:10です。
JRA、北海道各5頭、地元・川崎、船橋、浦和、佐賀各1頭の計14頭で争われます。
*2番ヒーローコールは鞍上笹川翼騎手に変更しています。
世界へ繋がるダート2歳王者決定戦/大挙5頭参戦の道営勢に注目!
◎10スペシャルエックス
○13ペリエール
▲6リアルミー
△12オマツリオトコ
△9オーマイグッネス
△2ヒーローコール
△4デルマソトカゲ
デビューから3連勝で重賞勝ち、近走は南関東・JRAの強豪相手に奮戦を続けている道営の◎スペシャルエックス。2走前の鎌倉記念はダッシュを効かせてハナへ、目標を前の1頭に絞ったヒーローコールが終始付いて来る展開で、結果2着に敗れるも初距離・初コースを考えれば十分な内容。前走のJpnⅡ兵庫ジュニアグランプリはスタートからハナに立って主導権、直線は早めに前を目標に追い出されたオマツリオトコに4馬身放されるも2着を確保。勝った馬は強かったが、スペシャルエックス自身も向正面早めからエコロアイに競り掛けられ、決して楽な展開では無い中で3着馬に2馬身以上付けての強い2着だった。何と言ってもこの馬の魅力はスタートからのスピード・ダッシュ力で、デビューからの5戦いずれのレースでも未だハナは譲った事が無い。今回は前走以上に相手は強化されるが、何がなんでも逃げたいような馬は見当たらないし、ここも恐らくハナは濃厚。川崎コースは経験済みで、鞍上も鎌倉記念で騎乗経験があり、1600mも自分の形に持ち込めば辛抱は効きそう。JRAの有力馬同士が少しでも牽制し合って仕掛けが遅れるようなら粘り込みは十分に期待出来る。
新馬、特別とデビューから2戦2勝、先日調教師試験を合格した福永祐一騎手と共にJpnⅠ制覇を目指す○ペリエール。札幌ダート1700mのデビュー戦は先団を見る好位を追走、道中から抑え切れない手応えで3コーナーから早めに先頭に並び掛け、直線はあっさり抜け出し、ラスト100m位からは流す形て3馬身1/2差を付けて楽勝。前走のオギザリス賞は初の1400m・左回りになったが、スタートから楽に好位を追走、直線は内から外へ進路を取り、一瞬外のスクーバーに交わされそうになったが馬体を併せて追い出されると一気に後続を引き放し、最後は3馬身1/2差で完勝。2戦を見る限りはコースを問わず走って来そうなタイプだし、道中で掛かるような仕草も見られず、折り合いの心配もそこまで無い。前走は1400mだが、やはりデビュー戦で1700mを経験しているのは大きな魅力で、1600mの距離はもちろん大丈夫。スタートは特別速い感じはしないので、行き脚が付いてからスムーズに好位を取れそうな外目の枠はこの馬にとっては良いだろう。調教師試験に合格した鞍上にとっては残されたジョッキー人生でのGⅠ/JpnⅠ騎乗は限られているし、その手綱捌きには大いに注目したい。
デビュー2連勝で挑んだJpnⅢJBC2歳優駿は放れた最後方から目を見張る一気の末脚で3着まで追い上げた道営の▲リアルミー。1000mのデビュー戦はスタートから終始追い通し、直線では前の2頭とかなりの差はあったがエンジンが掛かるとあっさり抜け出し、最後は流す形で4馬身差の楽勝。続く1600mの2戦目は追走こそ楽になったが、自分の形に持ち込んだエイシンケプラーの完全な勝ちパターンの競馬。直線は先頭〜2番手とは結構な差があったが、追っ付けながら見る見る加速すると前の2頭を一気に交わして優勝。2着馬とはクビ差だが、その圧倒的な末脚は正に着差以上の内容だった。前走のJpnⅢJBC2歳優駿では躓き加減のスタートで1コーナーで早くも放れた最後方の位置。向正面でも大きく放れた最後方を追走し、追っ付けながらの3コーナー過ぎから鞍上がステッキを飛ばして徐々に前へ進出、4コーナーから直線にかけて大外を回しながらもゴールまで伸び続けての3着。もちろん上がりはメンバー中最速で、誰が見てもこのレースで最も強い競馬をしていたのはこの馬だろう。今回はコーナーが急な川崎コースという事で、加速が付いた時の器用さが前走以上に求められるが、コースに対応し、ハマればまとめて差し切るだけの破壊力を持っている。まともならJRA勢を含めたダート2歳世代トップの潜在能力すら感じさせる逸材。スタート五分で中団辺りから前走のような末脚を使えれば脅威的な存在だろう。
馬券はスペシャルエックス中心で、単複、馬複、三連複、別にリアルミーからの馬券も少し買いたいですね。


