文化の日の11月3日(祝・木曜日)盛岡・門別競馬場で地方競馬の祭典・JBC競走が開催されます。
昨年のJBCレディスクラシックはテオレーマが優勝。
*1番ゴールデンヒーラーは出走取消です。
国内牝馬ダート競走の最高峰!/新砂の女王を襲名するのは!?
◎2ショウナンナデシコ
○3サルサディオーネ
▲10プリティーチャンス
△9グランブリッジ
△4テリオスベル
△12ヴァレーデラルナ
今年本格化し、牡馬混合のJpnⅠかしわ記念を優勝、牝馬ダート重賞でも3勝をあげている◎ショウナンナデシコ。5月のJpnⅠかしわ記念は自らハナを切ってテイエムサウスダン以下、牡馬の強豪を退け、2走前のJpnⅢスパーキングレディーカップではゴール前でレディバグに詰め寄られるも58キロを背負って押し切る強い競馬。前哨戦・前走のJpnⅡレディスプレリュードは途中からテリオスベルが先団に取り付く形でペースを乱され3着に敗れたが、休み明けでメンバー唯一の57キロを背負い0秒2差なら十分な内容。元々前走は今回へ向けた叩き台、文字通り一度レースを使われて状態は上がっている。左回りは得意だし、初コースにも対応出来る馬で何より安定した先行力・スピードがある。ハナを叩くであろうサルサディオーネを終始マークする形から抜け出すタイミングさえ間違わなければ牡馬混合JpnⅠ勝ちの力は見せてくれるだろう。
これまでダートグレード競走を5勝、中には牡馬混合のJpnⅡ日本テレビ盃も優勝している○サルサディオーネ。2020年に大井へ転入し、2022年の今年まで南関東のトップクラスで活躍している地方最強牝馬。8歳の今年も牡馬混合JpnⅡさきたま杯優勝、今回への試走である盛岡・ビューチフルドリーマーカップ楽勝と全く衰えを感じさせない走り。今回でJpnⅠJBCレディスクラシックには4年連続での出走になるが、過去3回は京都、大井、金沢といずれも右回り。通算13勝を左回りであげている同馬には今回の盛岡・左回りでのJpnⅠJBCレディスクラシックは何より勝負が懸かる大一番。この日の為に2走前は盛岡に遠征・試走しており適性は証明済みで、年齢を加味してもJpnⅠのタイトルを掴むチャンスは恐らくラストと思うし、ここは自身にとって集大成の舞台になる。正直早めからショウナンナデシコが仕掛けて来るであろう展開は楽とは言わないが、自分の形に持ち込めればこれまで幾度と強さを見せて来た。雨で砂が締まる馬場になれば尚良いが、やる事は決まっているし、早めにショウナンナデシコ以下を出来るだけ放して直線を向かえたい。
昨年9月にオープン入りしてからは常に堅実な末脚で見せ、牡馬混合戦でも掲示板を確保。前走のJpnⅡレディスプレリュードでついに念願の重賞勝ちを飾った▲プリティーチャンス。今年に入ってレースを使い込まれているが、2走前のJpnⅢブリーダーズゴールドカップは厳しい不良馬場の中、早め先頭で抜け出したグランブリッジにクビ差まで詰め寄る2着、前走のJpnⅡレディスプレリュードは3〜4コーナーから先団が競り合う形になった展開の恩恵はあったが、メンバー唯一上がり36秒台の末脚で一気に突き抜けた。今回は初の盛岡コース、左回りは中京で1勝、JpnⅢクイーン賞3着、GⅡ東海ステークス6着、JpnⅡエンプレス杯5着があり、取り分け下手では無い。雨で締まったダートでも問題無いし、ここも勝負どころから前は激しくなりそうで展開面は向きそう。焦らずしっかり脚を溜めれば今回も良い末脚を見せてくれるだろう。
馬券はショウナンナデシコ、サルサディオーネ中心の三連単で買いたいですね。
続いてはJBCスプリント。
昨年のJBCスプリントはレッドルゼルが優勝。
盛岡11レース 発走は17:20です。
JRAから7頭、船橋3頭、地元・岩手、兵庫、大井、浦和各1頭の計14頭で争われます。
ダートのスプリント王決定戦!/中央・地方ともに好メンバーが集結!!
◎5イグナイター
○7プライルード
▲13テイエムサウスダン
△1レッドルゼル
△11ティーズダンク
△12リュウノユキナ
△6ダンシングプリンス
△8ヘリオス
今年は春にダートグレード競走JpnⅢを連勝、前走のJpnⅠマイルチャンピオンシップ南部杯では強豪相手に僅差4着の結果を残した兵庫の◎イグナイター。JRA、大井を経て昨年夏に兵庫へ転入、11月の楠賞では豪華メンバーの一戦を楽勝、軽ハンデだったが、年末のJpnⅢ兵庫ゴールドトロフィーではJRA勢相手に0秒4差3着に健闘。今年は初馬場の黒潮スプリンターズカップを7馬身差の圧勝、JpnⅢ黒船賞は早め先頭から押し切ってダートグレード競走初勝利、続くJpnⅢかきつばた記念ではインコースから巧みに立ち回り、直線で後続を完封した。秋初戦の前走・JpnⅠマイルチャンピオンシップ南部杯は初の一線級が相手になったが、先団インコースを追走、直線では内か外か、一瞬進路を迷う場面はあったもののラストまで渋とく食い下がり、カフェファラオの0秒2差4着と善戦。力はJpnⅠでも十分通用する事は分かったし、盛岡コースも経験、上手く対応出来たのは大きな収穫。初めての1200mもスピード能力の高さから心配していないし、あくまでも前走は休み明けであれだけの走りを見せた。目標にしていたレースに向けて前走以上に気合いが乗っているようで状態は間違いなく上がっている。力は見劣りしないし、ここを優勝すればNAR年度代表馬に加え、来年のGⅠフェブラリーステークスやドバイ遠征なども決して夢物語では無い。全てが上手く噛み合えば勝てるチャンスは十分ある。
ハイレベルな南関スプリント重賞を連勝中、メンバー唯一の3歳馬にして次世代の地方短距離界を引っ張って行くであろう逸材・大井の○プライルード。ホッカイドウ競馬時代には重賞で2度の僅差2着、大井へ転入しての初戦となったJpnⅡ兵庫ジュニアグランプリでは積極的な競馬で地方最先着となる3着、続くJpnⅠ全日本2歳優駿でも上位2頭には放されたが、ここでも地方最先着の3着に入った。今年は羽田盃13着大敗で距離の壁を感じたのか、東京ダービーには向かわず1200mの優駿スプリントへ出走、スタートから終始楽に先団を追走、直線半ばまで持ったままの手応えで抜け出し完勝。古馬相手の前走・アフター5スター賞も優駿スプリントのVTRを見ているようなレースで、残り100m辺りから一気に他馬を置き去りにする楽勝。3歳にして既に地方最強スプリンターを目指せる位置に居てる馬で、近2走の高いパフォーマンスからJRA勢相手でも不安より、むしろ楽しみの方が大きい。左回りは川崎で経験しており、初コースでもこれまで良い走りを見せて来た。もちろん、2歳の頃より力を付けて強くなっているし、ワンターンの1200mならテンから道中〜ラストまでしっかり走っているので余程高いスプリント適性を持っているのだろう。陣営的にも十分勝ち負けを意識しての遠征と思われる。
これまでダート重賞を5勝、マイルのGⅠ/JpnⅠでも上位争いしている▲テイエムサウスダン。2歳時から重賞勝ちするなど早くから活躍していたが、昨年は重賞3勝、今年に入ってもGⅢ根岸ステークスを優勝するなど完全に充実期に入った。2月のGⅠフェブラリーステークスではペースが緩んだところでハナに立つと、馬場も味方して直線でも渋とく粘り、ラストはカフェファラオには交わされたがソダシ以下を抑えて2着。2走前のJpnⅠかしわ記念は逃げたショウナンナデシコを早めから捕まえに行く競馬だったがラストは脚が上がって3着。美浦へ転厩しての前走・JpnⅡ東京盃は久々の1200m、最後は僅かにレッドルゼルに及ばなかったが、中団追走から直線はきっちりひと脚を使って2着にまとめた。前走の馬体重プラス14キロはGⅢ根岸ステークス優勝時から1キロ増えただけなので特に気にならなかったが、休み明けを叩かれた分、今回は体が締まった状態にはなるだろう。左回り・初コースともに苦にしないタイプだし、何より自在性がある脚質は魅力的。コースは替わるが引き続きの1200mなら前走のような差し脚を伸ばすイメージの競馬か。ここも手堅く走って来そう。
馬券はイグナイターの単勝、イグナイター、プライルード2頭軸の三連複、後はオッズと相談して考えたいですね。




