8月21日(日曜日)札幌競馬場でサマー2000シリーズ第4戦・札幌記念が行われます。
昨年の札幌記念はソダシが優勝。
発走は15:45です。
真夏のスーパーGⅡに豪華メンバーが集結!/定量戦らしくGⅠ馬・実績馬が力を見せるか
札幌記念は1965年に札幌競馬場で4歳(現3歳)以上によるハンデの重賞競走として創設。
創設から1968年は左回り砂2000m、1969年~1974年は左回りダート、1975年~1989年は右回りダート、1990年から新設された芝コース、2000mに変更されました。
負担重量は創設からハンデ戦、1997年にはGⅢ競走からGⅡ競走に昇格し別定重量戦に、2006年より定量戦に変更されるとともに、サマー2000シリーズの第4戦に指定されています。
歴代優勝馬にはファインモーション、ヘヴンリーロマンス、アドマイヤムーン、フサイチパンドラ、アーネストリー、トーセンジョーダン、ハープスター、ブラストワンピースなど。
2006年GⅡ昇格初年からエアグルーヴ、ジェニュインと2頭のGⅠホースが出走、以降も数多くのGⅠホースが出走・優勝して来た夏の大一番。
サマー2000シリーズ対象競走ではありますが、毎年のように多くのGⅠホース・スターホースが登場する事から、秋の大舞台、特に同じ距離で行われる秋の天皇賞へ向けたステップ競走の意味合いが強いですね。
今年の札幌記念には昨年の優勝馬ソダシを初め、GⅠホースが5頭出走、その他にも強力な重賞ウイナーも多数出走し、やはりこの夏一番の注目レースに変わりはなく、正に〝スーパーGⅡ〟と言うにふさわしい豪華なメンバーが揃いました。
ソダシとハヤヤッコの重賞での白毛対決も注目ですが、定量戦という事もあり、これまでの札幌記念を見ても分かる通り、GⅠホースが強さを見せて来たレースで、馬券を占う点では実績馬が中心になりそうですね。
◎14ユーバーレーベン
◯4ジャックドール
▲3パンサラッサ
△10ソダシ
△1マカヒキ
△9ウインマリリン
△6グローリーヴェイズ
昨年のGⅠ優駿牝馬・オークスを優勝、久々の重賞勝ちを狙う◎ユーバーレーベン。
2歳時はGⅢ札幌2歳ステークスでソダシと接戦を演じ、GⅠ阪神ジュベナイルフィリーズでも僅差の3着と上位争い。3歳時はGⅢフラワーカップ、GⅡフローラステークスと勝ち切れない競馬が続いたが、GⅠ優駿牝馬・オークスでは馬場の真ん中から一気に抜け出して優勝、世代の女王に輝いた。その後は左前脚の腫れの影響で少し順調さを欠き、案外な結果が続いていたが、GⅡ京都記念で0秒4差5着を叩いて挑んだGⅠドバイシーマクラシックでは後方追走から直線で大外に持ち出されると良い伸びを見せて5着と健闘。同じような位置から追い上げたユビアーには脚色は見劣りはしたが、自身も目を見張る脚を使い、勝ち馬シャフリヤールから0秒2差まで迫る好内容だった。前走後は早くからGⅡ札幌記念を目標に調整、休み明けでも状態面に不安は無く、力の要る洋芝も問題無い。今回はパンサラッサ、ジャックドールと強力な先行勢が居るのでペースは流れるはずで、この馬の末脚が生きて来る可能性は十分。後方でじっくり脚を溜めての直線強襲に期待。
昨年9月から今年3月のGⅡ金鯱賞まで5連勝、前走から立て直されての巻き返しを図る◯ジャックドール。
デビューから距離を徹底して意識されてか、全10戦は芝2000m、4戦目のダービートライアル・Lプリンシパルステークスは5着に終わったが、自己条件から一気に5連勝、今年3月のGⅡ金鯱賞ではGⅠ勝ち馬を含む強豪相手にハナを切ってそのまま、レコードタイムで優勝した。前走のGⅠ大阪杯は緩い馬場でスタートからダッシュが付かず、それでも出して行ってハナを取り切り、1000m通過58秒8のペース、且つ強力馬の目標になっての厳しい競馬、結果的に落鉄もあってか5着。前走後は立て直されて調整、ここは仕切り直しの一戦になるが、函館競馬場芝コースでの追い切りの動きからは状態面は持ち直している感じ。ここは隣の枠に入ったパンサラッサとのハナ争いが注目されているが、ジャックドール自身は番手からの競馬でも結果を出した事もあり、相手が無理にでも先手を主張するようならそれに付き合う必要は無いだろう。血統的には力の要る洋芝は苦にしないと思うので、後はスタート出たなり、相手を気にせず自分本位の競馬が出来れば。
これまで重賞3勝、今年は3月に世界の強豪を抑えてGⅠドバイターフを優勝、GⅠホースの仲間入りを果たした▲パンサラッサ。
2歳時のGⅠホープフルステークス6着、3歳時のGⅢラジオNIKKEI賞2着など、これまでもそこそこの活躍は見せてはいたが、昨年秋からスピードを生かした競馬を徹底され、Lオクトーバーステークス、GⅢ福島記念を連勝、GⅠ有馬記念は13着に終わるも、今年に入り再びGⅡ中山記念、GⅠドバイターフを連勝。GⅠドバイターフではそこまで後続を引き放した逃げではなかったが、ゴール前では3頭が並ぶ大接戦、欧州の強豪ロードノースと同着優勝ながら、ラストまで粘り切った非常に価値ある勝利。前走は自分の形に持ち込んだが、ドバイからの帰国戦+ベストとは言い難い距離で8着は仕方のないレース。今回の1Fの距離短縮は確実に良いし、ロス無くハナを取りやすい枠順が当たった。隣のジャックドール陣営からは相手の出方次第で無理にハナは拘らないまでのコメントがあるように、スタートから主張して行けば案外楽に先手は取れそうな感じ。この距離なら速いペースで飛ばしても粘りは発揮出来そう。
馬券はユーバーレーベン中心の三連複、オッズ次第でユーバーレーベンの単勝も買いたいですね。